映画「ラストエンペラー」を久々に鑑賞して・・・

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BSで放映されていた映画「ラストエンペラー」を録画してあったのを思い出し、定休日の昨日、ゆっくりと鑑賞しました。


多分、これまで2回ほど鑑賞していますが、今回は10年以上ぶりだったので物語の捉え方も違っていると感じました。


この映画は1988年公開ですから、およそ30年前。


しかし、「映像」「音楽」ともにその時間を感じさせることのない秀逸なものであり、名作と言える作品です。219分という長編ですが、時間があるときにご覧になってみてはいかがでしょうか。

あらすじ

清朝末期、かの西太后の時代に、3歳で皇帝に即位した宣統帝 愛新覚羅溥儀の物語。

即位と共に、清朝の絶対的権力者である西太后が亡くなり、幼いながらに全権力を手に入れる。しかしそれは清朝の象徴でもある紫禁城内だけでのことであり、城外では既に中華民国が成立していた。

しかしその中華民国も軍閥の台頭により混乱、それでも紫禁城内は以前と変わらぬままであったが城外での銃声や市民の声が漏れ聞こえ、次第に溥儀は紫禁城から出ることを夢見る。

英国人教師ジョンストンを師として招くと、紫禁城外はもちろん、西洋などにも興味を持ち始めつつも「中国をもう一度皇帝の支配下に」という野望も芽生え始める。そんな折、北京事変で紫禁城を追われる。

あれほど出たがっていた紫禁城ではあるが、いざ出るとなると恐怖を感じる。

そんな溥儀に手を差し伸べたのが「大日本帝国」、つまり以前の日本であった。


日本は中国東北地方への進出(地下資源の確保など)を目論み、清朝復活に興味を抱く溥儀が相まって、遂には満州国が建国され、溥儀は初代皇帝に即位する。溥儀は皇帝になることで、中国そのものの改革を望んでいたが、満州国は日本の傀儡にすぎず、いわばお飾りにの皇帝でしかなかった。

その後、日本の敗戦により満州国は滅亡。

溥儀は共産党に「戦争犯罪人」として捕らえられ、収容所において10年に及ぶ囚人生活を余儀なくされる。そして1959年、特赦により収容所を出所し、庭師として新しい人生を歩み始め、1967年に満61歳で人生を終える。

見どころ

秀逸なストーリーは200分を超える時間を感じさせることがなく、あっという間にエンディングを迎えるほど。また主役であるジョン・ローンの精悍な姿、そして演技も魅力的。

何より、中間人民共和国の全面協力によって実現した撮影ロケ地である紫禁城(故宮)内部を見る事ができるのは最も価値があると思います。溥儀が皇帝に即位するシーン、調度品、衣装の華やかさなども見所です。

また西太后をはじめ、皇后など女性の独特な髪形が特徴的ですので、注目してください。

感想

歴史好きの自分からするととてもワクワクする作品です。

脚色はあるにせよ、皇帝の生活、その権力の強さ、文化を垣間見れるのは喜びの一言。

また物心付く前に「皇帝」と即位し、なに不自由なく暮らしつつも皇帝としての自覚が芽生えるとともに「改革」を志す。しかしそれを時代は許さず、退位し、一旦は上流階級であるにせよ一般人として生活する。しかし戦争はまたまた溥儀の人生を翻弄し、再び皇帝となることを余儀なくされるが、この時もまた「真の皇帝」になることは出来なかった。

皇帝⇒上流階級⇒皇帝とおよそ45年間、一般人とはかけ離れた人生を歩んできたが、日本の敗戦により「戦争犯罪人」として一般人以下の生活を余儀なくされる。

まるで世界一のジェットコースターのような人生を歩んだことになります。人生には浮き沈みは誰にとってもあることですが、溥儀の場合はその度合いが激しすぎますよね。「もし自分だったら・・・」と思うとぞっとします。

最後のシーンで、数十年ぶりに紫禁城(故宮)を訪れ、玉座に向かいます。

戦後の収容生活を経たものの、溥儀の体には「皇帝」としての血が脈々と息づいていたことがわかります。3才から18年間、皇帝として暮らした場所が数十年の時間を経て、「文化遺産」として一般公開されていて、座っていた玉座には近づくことも出来ない・・。※作品では進入禁止を無視して近づき、座りますけどね。


・・・・やはりどんな経緯にせよ、「皇帝」になれる人間は生まれながらの皇帝であり、死ぬまで皇帝であり続けるものなんですね。そしてどんなに年を重ねても、思い出されるのは自分の華やかなりし日々。それを支えに、それだけを思い出に生きて行くことができるのかもしれません。

結婚式も同じかもしれません。

結婚の始まりであり、「華やか」で「人生に一度きり」の式典である結婚式。結婚生活では楽しいことも辛いこともいろいろとあります。順風満帆に暮らし続けることはまずありえません。

でも何か問題が起こった時や困難にぶつかった時でも、結婚式の華やかなひと時を思い出すことで立ち向かえるのかもしれません。やはり「忘れられない思い出」はその後の人生にとっての活力源であり、特効薬なのかもしれません。


人生ではいろんなことが起こります。

想定していることも、想定していないことも・・・・。こればかりは選ぶ事は出来ません。でも殆どの場合、どうにかなるものでもあります。どうにかならないときは人生が終わるときだけです。思い出という活力源と特効薬があれば、立ち直りも早く、ポジティブに物事を考えることができることでしょう。


清朝最後の皇帝だってそうなんですから。


結婚式はしなくても、「結婚の思い出」は作れます。食事会、フォトウェディングなど、仰々しくないものがいくらでもあります。でも「思い出がない」と「思い出がある」ではその後で違いがでてくるかもしれません。物事に後悔は付きものですが、「しなかった後悔」より「した後悔」のほうがよっぽどましではないでしょうか?

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