紋付袴

男性用の貸衣装のメインサイズ

貸衣装の利用の検討、それはつまり近々特別な予定が控えているということです。

ご自分でお持ちの衣裳で賄えないからこその貸衣装であり、その為に我々のような貸衣裳店が社会に存在し、認められていると言えます。


しかし人間には体のサイズに違いがあります。

身長、胸囲、腰囲、股下など、その違いは細部に渡ります。普段着、特にカジュアルなものならS・M・Lと大雑把なサイズ分けでも、何とか身体に合わせることが出来ますが、特別な一日に着用する貸衣装ではそうもいきません。

最低でも縦の大きさ(身長)、横の大きさ(腰囲)など、ある程度身体のサイズに近い物ではなくてはなりません。なぜなら特別な一日は「身だしなみ」が大切だからです。例えどんなに高級な衣裳であっても、パンツ丈が短かったり、袖丈が長いかったりするとだらしなく見えてしまうものだからです。

それでは男性の貸衣装ではどのようなサイズに対応しているのでしょうか?

やはり基本になるのは日本人の平均サイズです。
身長で言えば160㎝~180㎝、ウェストで言えば75cm~100cmまでのサイズであれば、タキシード・モーニング・紋付袴・礼服などはどの貸衣裳店でも取り揃えていると思います。

問題は身長が160㎝以下だったり、180cm以上、またはウェストが100cmを超える場合です。
このようなサイズの場合、衣裳を取り揃えていなかったり、選べる種類が少なくなってしまうものです。ちなみにお相撲さんサイズの場合、全国どこを探しても貸衣装はないに等しいと思われます。

当店、Wedding Dress abitoではレアサイズの衣裳は以下のような感じで取り揃えています。

【紋付袴】
■羽織(上着)150~155cmサイズ対応が3種類 / 155~160cmサイズ対応は5種類
       180~185cmサイズ対応が3種類 / 185~190cmサイズ対応は1種類

■袴     150~155cmサイズ対応が2種類 / 155~160cmサイズ対応は4種類
                     180~185cmサイズ対応が6種類 / 185~190cmサイズ対応は1種類  

【モーニング】
小サイズ Y3 ⇒身長155~160㎝/ウェスト72cmに対応
     A2 ⇒身長150~155㎝/ウェスト74cmに対応

大サイズEL7 ⇒身長180㎝/ウェスト117cmに対応

【礼服】
小サイズ Y3 ⇒身長155~160㎝/ウェスト72cmに対応  
         A2 ⇒身長150~155㎝/ウェスト74cmに対応

大サイズEL7⇒身長180㎝/ウェスト117cmに対応
            E9⇒身長185㎝~190㎝/ウェスト108cmに対応


このように当店では意外と多くのレアサイズを取り揃えています。
しかし表記した身長やウェストはあくまでも目安であり、人によっては手足が長い場合があるので必ずしも当てはまるわけではありません。しかし必要としているからこその貸衣装の検討だと思いますので、もし他店に上記のようなレアサイズの衣裳が見当たらなかった場合は、気軽にご来店いただき、ご試着下さい。まずはそこからですかね。

体が小さい、大きいではメリットもありますが、大変な場合もあります。
まさに貸衣装では大変な場合とは思います。しかし度々着ることのない衣裳ですから、一度の為にあつらえるのは費用的にも負担が大きすぎますよね。それは最終手段とにするとして、まずはご自分のサイズにあった貸衣装を徹底的に探して見てはいかがでしょう。

もしかしたら当店が貴方のお役に立てるかもしれません。ぜひご相談下さい!

男性の成人式 紋付袴姿を写真だけでも残しませんか

成人式で着用する衣装と言えば、女性は「振袖」がほぼ大半を占めます。

それでは男性は一体どんな衣装で式典に臨まれるのでしょう?

何となく予想はついていると思いますが、女性の振袖と同様にほぼ大半がスーツ姿となっています。ただスーツ着用率の占める割合は振袖に比べるとちょっと下回っています。

つまり少数派とはいえ、もうひとつの選択があるということです。そのもう一つの選択肢は日本男性の和装として広く知られている「紋付袴」です。

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ひとむかし前、成人式に紋付袴を着る二十歳はちょっとやんちゃな方が多いというイメージがありましたが、今は状況が変わってきています。「特別な時だから特別な衣装を着たい」と思われる方が増えており、ご両親もその意見を尊重されることが多くなっています。

また成人式はスーツで参加するけど、二十歳の記念に紋付袴姿の写真を残されたい方がも大変増えています。

紋付袴を着る機会は一生のうちにそうあるものではありません。

結婚式、成人式、お子様の七五三時と多くて三回ほど。結婚式で着用する方は現在はちょっと増えていますがそう多くはなく、お子様の七五三の時だってスーツを選ばれる方が殆んどです。そう、最悪に考えると人生で一度も着用しない事だってありえる訳です。

人生何事も経験です。

経験し、知り得たことがその後の人生において少なからず何かをもたらすかもしれません。
例えば営業先で紋付袴の話題が出るかもしれませんし、同僚や後輩などからアドバイスを求められることがあるかもしれません。でも経験がなければ話しも広がりませんし、アドバイスも出来ません。

しかも和装は日本の伝統であり、文化のひとつですから紋付袴の経験はきっと人生に深みをもたらしてくれることでしょう。だからこそ出来るだけ若いうち、つまり二十歳で経験することに大変な意義があると考えます。

あと、単純に紋付袴姿はかっこいいんです。
普段着ることのない非日常の衣装に身を包むと、いつもの自分とは全く違う自分に出会えます。こんな機会はそう滅多にはないですから、逃すことなく、有意義な経験を人生の糧にしていただけたらと願っています。
 

abitoの成人式紋付袴プラン

当店では紋付袴のレンタルはもちろん、お着付けや記念撮影がセットになったプランをご用意しています。また前撮りだけのプランなどもご用意しているので、お客様のご要望にそったプランをお選びいただけます。

成人式当日お出かけプラン 50,000円~

紋付袴一式 / お着付け / 撮影 / 六切り1ポーズ

紋付袴前撮りプラン 43,000円~

紋付袴一式 / お着付け / 撮影 / 六切り2ポーズ

    ※両プランとも追加ポーズ、焼き増し、データ販売もご用意しています。

紋付袴レンタル 30,000円~

スーツ姿撮影もお任せ下さい

当店では紋付袴プランをご利用の方にオプションとしてスーツ姿の撮影もお受けしています。
成人式スーツ姿

成人式の式典でご着用されるスーツ姿をビシッと、そしてしっかりと写真に残すことも大切です。
スマホやデジカメでも写真を撮ったりはするでしょうが、やはりカタチとして残すのであればしっかりと撮影したいもの。二度とは訪れることのないキラキラと輝いている「二十歳の時」を切り取っておきませんか?

ご家族にとってはもちろん、ご本人にとっても時間が経てば経つほどかけがえのない宝物となるはずです。「あの時撮っておけば良かった」という後悔をしないためにも、十分にご検討されることをおすすめ致します。

最後に


当店では展示会開催中以外でも常時衣装のご見学とご試着を承っております。どうぞご都合がつきましたら、ご予約の上でご来店下さい。皆様のご来店を心よりお待ち致しております。

abito
宇都宮市兵庫塚3-1-1
☎ 028-655-0975
info@kaede-abito.com
OPEN AM10:00~PM18:00
定休日 毎週火曜

 

日本男児なら一度は紋付袴を着ておきたいものですね

世の男性に問います。

あなたは紋付袴を着たことが有りますか?


ほとんどの方が「着たことなーい!」と答えるかもしれませんが、多分そんなことはないと思います。厳密に言えば紋付袴ではないですが、七五三の時に羽織袴を着ているのではないでしょうか?

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アルバムを探せば必ず貴方の七五三における羽織袴姿の写真があるはずです。そう、既に五歳で経験しているんですね。

でも五歳の頃の記憶って殆んどなく、多くの方が七五三の記憶が残っていないそうです。多分、うちの子も覚えていないじゃないかと(笑)。


それでは七五三というお祝い以外で紋付袴を着る機会にはどんな時があるのでしょう?

成人式

スーツで式典に出席される方が殆んどですが、せっかくということで紋付袴を選ばれるか方も少なくありません。中には写真だけ撮るという方もいらっしゃいますね。

卒業式

大学・大学院・専門学校などの卒業式で紋付袴を選ばれる学生さんもいらっしゃいますし、送る側である先生が着用されることもあります。

結婚式

花婿としての神社挙式、披露宴での着用、そして和装前撮りでの着用も最近は大変多くなっています。また新郎新婦のお父様がモーニングの代わりに紋付袴を選ばれることも。

七五三

お子様の七五三でパパの衣装として選ばれることもあります。家族全員での和服姿はとても素敵です。


・・・とここまではお祝いでの着用例でしたが、実は紋付袴は弔事でも着用できる衣装です。つまりお葬式で着ても全く問題がない訳です。というのも紋付袴(黒の五つ紋の羽織に縞袴)は最高格式の男性和装なので、冠婚葬祭の全てでご着用いただけますし、ある意味正式な和装でもあるのです。


このように紋付袴を着用できる機会って意外と多いと思いもの。

しかし成人式、卒業式はスーツ、結婚式はタキシード、お子様の七五三でもスーツ、お葬式は黒の礼服の割合が大変多いのもまた事実。確かに男性にとって、いつもと全く違う衣装を着ることには抵抗がありますし、そもそも「着たくない」という方もいらっしゃることでしょう。


もちろんご自分の七五三で着たとは言え、記憶がないのでは「未経験」と変わりません。

せっかく日本に生まれてきた訳ですし、いろんな場面で着用できる和装なので一度はご着用されることをお奨め致します!!!

人生、何事も経験です。見たことはあっても着たことがなければ知識や経験になりませんし、着用することで知り得ることも少なくありません。でもそれより何より日本男性の紋付袴姿って粋でかっこいいものです。

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デザインも色合いも極めてシンプルですが、まさに日本情緒に溢れています。

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年齢も問わず、ヘアスタイルだって選びません。紋付袴はデザインが同じなので、選ぶのもとっても簡単ですしね。

成人式では女子から注目されますし、結婚式では花嫁が惚れ直すかも!七五三ではお子様から「パパってやっぱりかっこいい!」と思ってもらえることでしょう。もちろんご自分の和装姿に自分自身ご満足されることでしょう。

紋付袴だけではなく、特別な衣装という物は「自分だけのため」のものではありません。貴方がそういう装いをすることで、周りの方々にも喜んでいただけますし、「違いのわかる男」「できる男」の演出にもなります。いつもと違う自分を自己プロデュースすることで、特別な時間がさらに特別なものへと昇華するものなのです。


ちなみに・・・女性の和装のお着付けと違い、紋付袴の着付けは15~20分、速ければ10分程度で済むもの。意外と気楽なものです。

また紋付袴をはじめて(自分の七五三を除いてね)着用された方の殆んどが、まんざらでもないお顔をされます。そしてついつい鏡の前に・・・・なんてことも少なくありません。ご自分の和服姿がとっても新鮮に感じると共に、「日本人なんだ」という事実を再認識するのでしょう。いつもと違う自分に出会うことは人生にとても刺激を与えてくれますからね。


絶対に紋付袴姿はかっこいいです。でも着てみないとわかりませんよ!


一生に一度は黒紋付袴を!

商売抜きでお伝えしたいです。

「これなら着たい!」オシャレで個性的な紋付袴

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ここ20年で空前の和装ブームかもしれない今日この頃。


男の和装と言えば一番先に思いつくのが「紋付袴」ではないでしょうか?というか、その他ってそんなに思い浮かばないですよね。それくらい浸透している和装であると言えます。


男が和装(紋付袴)を着る機会は七五三、成人式、結婚式の3つがメインです。でも本来の紋付袴の和装の中での位置づけは「正礼装」となりますので、慶事はもちろん弔事でもご着用できます。つまりお葬式でもOKなんです。最近では歌舞伎や将棋が人気なので、テレビなどで黒紋付袴を着床した役者さんや棋士を見かける機会も多くなりましたが、やはり着る機会も多く着こなしていてカッコイイですね。


皆さんがイメージする紋付袴ってこんな感じですよね。
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こちらも確かにカッコイイし、正式な衣裳ですので間違いなしです。

でもオシャレ感や個性を和装に求める方には物足りないかもしれません。そんな方におすすめの紋付袴がこちらです。
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ふぅ~個性的♡

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並べてみると一目瞭然で、左の方がモダンな感じがします。先ほど左側の衣裳を紋付袴と表現しましたが、実際は「羽織袴」であり正礼装ではありません。全体的なイメージの違いだけでなく、細部に違いがあるのでご説明します。


まずは素材。
左の衣裳はウール製でまずこの時点で正礼装から外れてしまいます。結構基準が厳しいんです。


そして羽織紐にも違いが・・・。

正式には白のフサフサなものとなりますが、左はアクセサリー的要素が高いものとなっています。
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比べてみると全然違いますね。でもだからこそ個性的になるともいえます。


最後に「紋」です。

正礼装の紋付袴は基本的に「五つ紋」となり、背中・左右の胸、左右の後ろ袖に家紋が入っています。なので「紋付」と呼ばれる訳です。
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しかし左側の衣裳には家紋ではなく、家紋をイメージしたデザインが施されています。しかも胸と後ろ袖には入らず、背中のみ。

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だから紋付袴ではなく、「羽織袴」となる訳です。


この個性的な羽織袴は成人式や結婚式での着用が多く、オシャレな方ほど選ばれます。特に成人式では紋付袴を着用する方もいらっしゃるので、そんな中でお友達に差をつけるのならこちらがおすすめです。注目の的になること間違いなしですよ。


これまでも成人式で多くの方にご利用いただいている衣装ですが、「本当はスーツがいいんだけど・・・」と言っていた方も「これなら着たい!」と思っていただけたりもしています。「普通の紋付袴じゃ物足りない!」とお考えの方は一度こちらをご試着されてみてはいかがでしょう?



成人式で紋付袴姿って「やんちゃ」だったり、「目立ちたがり屋さん」というイメージがあるかと思いますが、こちらなら「オシャレ」「個性的」を演出できます。せっかくの一生に一度の成人式です。男性だって女性に負けずに自分らしい衣裳で成人式を迎えましょう!


こちらのシリーズはご紹介した以外にもう1パターンもご用意しています、それぞれMとLサイズ一組ずつ、合計4組だけですので完全に早い者勝ちですので、気になる方はお早めにお問い合わせくださいね。


最後に紋付袴、そして羽織袴をカッコ良く着こなす秘訣を伝授しちゃいます。たった三つだけです。

①背中をピンと張る ②胸を出す ③あごを引く

これだけです。少しでも身体をがっちりと見せることで、その姿は逞しくなります。猫背になったり、うつむき加減だと弱々しく見えますのでご注意くださいね。


TEL 028-655-0975
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五歳の七五三 羽織袴はこれが一番かもしれません

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今年に入ってから、やたらとブログで七五三について書くことが多くなりました。でもそれだけ当店の七五三に対する想いがあるわけです。


そして本日は男のこの七五三衣裳、つまり羽織袴についてちょこっと書きたいと思います。


最近の七五三は「お宮参り」より「写真撮影」を重視する傾向が顕著に現れています。それだけに七五三に携わる店舗さんは「新作衣裳」「個性的衣裳」「ブランド衣裳」の仕入れに躍起になっていることでしょう。


五歳の男の子が着る七五三衣裳は基本的に【羽織袴】です。名称どおり、「羽織」と「袴」の組合せになります。

「ん?紋付袴とは違うの?」・・・・こう思われる方もいるのではないでしょうか?答えは「違います」ということになります。紋付袴はやはり名称どおり「家紋」が入った羽織をさしますが、羽織袴には家紋は入りません。ちょっとした違いに感じるかもしれませんが、この差はかなり大きいのです。


日本の男性和装において、最上位に位置する格を持つ衣裳の条件は「羽織が黒」「五つ紋がある」「袴は仙台平」です。現在のオシャレで華やかな七五三の衣裳はこの条件を満たしません。もちろんそれがダメということでなく、「違うんですよ」ということです。


ちょっと話がそれますが、最近歌舞伎が人気ですよね。

歌舞伎という伝統芸能そのものはもちろん、海老蔵さんやら勘九朗さん、獅童さんなどの若手役者さんも人気です。ミーハー的な観点もあるでしょうが、やはり日本の伝統文化ということに魅かれる方が多いのではないでしょうか?

そんな歌舞伎の世界で、「ここぞ!」という重要な時、例えば「襲名披露」などの場合に歌舞伎役者さんが着る和装と言えば「五つ紋の黒羽織」「仙台平の袴」です。これは大人だけでなく、次代を担うお子様達も同じです。

昨日のテレビで新しく「中村勘太郎」を襲名する勘九朗さんのご長男のドキュメント番組を見ました。

そこではまだ五歳にもかかわらず、「中村屋」の跡取りとして立派に振舞う勘太郎君の姿が写され、そして「五つ紋の黒羽織」「仙台平」の衣裳を身に纏っていました。やっぱりお子様とは言え、その姿はとても凛々しくカッコいいものでした。七五三ではないけれど、子供にとって大切な節目に着る衣裳としてはピッタリだと感じました。
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親子で着たら、より重みが増しますね!

もちろん羽織には中村屋の家紋である「角切銀杏」が・・・・。
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先祖から代々受け継ぐ家紋を身につけ、大切な大切な節目を迎える。これは日本ならではダンディズムであり、日本男児としての嗜みなのかもしれません。見た目には出さない伊達さですよね。


ちなみに当店にも七五三でご着用頂ける五歳用の【五つ紋黒羽織】【仙台平の袴】がございます。

家紋に関しては「貼り紋」を使用することで、様々な家紋に対応させて頂いています。


最近主流の七五三衣裳とは真逆のテイストで、華やかさや飾り気はないに等しい衣裳ですがそれ以上に「格」と「重み」と「伝統」に満ち溢れています。そして家紋を入れることにより、世界に一つだけのオリジナルな七五三となること間違いなしです。


流行の衣裳は新しさを感じる期間は短く、時代と共に移り変わります。しかし伝統的な「正しい衣裳」は時代に流されることなく、常に新しいのです。十年後も五十年後も次世代になろうとも常に輝き続ける衣裳はこういう物なのかも知れません。

もしかしたら古臭く、価値を感じない事もあるかもしれませんがそんなことは全くありません。ぜひ七五三衣裳選びの選択肢に一つとしてお考え頂けたら、このブログを書いた甲斐があるのかなと思います。


 

白無垢も紋付袴もこんなコーディネートはいかがでしょう?

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婚礼和装、つまり打掛と紋付袴をご見学に当店にお越しくださるお客様方に人気のコーディネートがあります。

こんなコーディネートです。

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まずは紋付袴からご説明。

通常、紋付袴の中に着る「長着」と「羽織」は同色で組み合わせることが多いのですが、ご覧のように敢えて色を変えてもかっこいいものです。かなり評判も良く、「この組合せカッコいいですね!」とのお声を頂きます。

紋付袴の一番人気は黒の羽二重に仙台平の組合せ。
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これにちょっと手を加える(白の長着にチェンジ!)するだけで、こんなにも印象が違ってくるんです。特に白無垢と合わせるときに大変おすすめです。同じ白を入れることで、調和が取れるんですよね。


そして白無垢はご覧のように、「ハコセコ」と「懐剣」の小物を柄入りの物で組み合わせてみました。

白無垢も通常はハコセコも懐剣も白い物を組み合わせるのですが、必ずそうしなければならないわけではありません。意外と和装って自由度があり、お好みでチョイスしても全然OKなんですよ!

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紅葉などをバックにするときは白の小物のほうが映えたりするものです。でも全ては花嫁様のご希望次第ですからね。


婚礼和装の打掛と紋付袴は現在のウェディングシーンで人気があり、そして欠かせない衣裳となっています。しかしながらドレスと同様に考え、あまりにもカジュアルにしすぎてしまっていることもあります。もちろんご本人のご希望なのでしょうが、和装には和装にしかない魅力があります。

その魅力を引き出すどころか、敢えて無視してしまうのはいかがなものでしょう?

和装を着るなら、和装なりのコーディーネートを楽しむべきではないかと思っています。ドレスと同一視せず、和装は和装を楽しみ、ドレスはドレスで楽しむことで二つのテイストを楽しむことになるのだと思います。


無茶せずに和装を楽しむ事。そんなご提案をこれからもしていきたいと思います。

紋付袴を着る時に注意すべき4つのこと。

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これまで紋付袴は結婚式などのごく限られた時のみに着る衣裳としてされてきましたが、最近では成人式や七五三においてのお父様の衣裳としても着て頂く機会が増えてきました。特に黒の羽二重の羽織、そして仙台平の袴の組合せは男性和装の最高礼装なので、慶事はもちろん弔事でも着て頂くことが可能です。


つまり思っている以上に融通の利く和装なんです。



現在はこのように着る機会が多くなったことで、「機会があったらぜひ着用したい!」という方も少なくないはずです。やっぱり和装を着るとなんていうんですかね、「日本人で良かった」とか「身が引き締まる」とかポジティブな想いが頭の中に駆け巡ります。そんなこともあり是非積極的に着て頂ければ、衣裳店としては嬉しく思うわけです。


もし「そんな機会」が訪れたときに知っておきたい4つのことをお知らせしたいと思います。まずは注意すべき箇所の画像です。
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衿元、前身頃の家紋、袖口、裾の4箇所です。


➀衿元

画像でお分かりのように、意外と開きがちとなります。和装下着である肌襦袢を着て頂ければ問題ないのですが、実際肌襦袢をご用意される方は少ないもの。その場合はクルーネック(丸首)の下着ではなく、ブイネックもしくはUネックなどの開きが深い下着をご用意してください。

下着が見えたらとてもかっこ悪いですからね。


➁前身頃の家紋

こちらの画像は悪い例なんです(笑)
何故かと言うと、ほとんど家紋が出ていないからです。撮影する際にはこの家紋が見えていなければなりません。もちろん注意すべきなのは撮影側なのですが、お客様も注意して頂ければと思います。
またレンタルの場合、この家紋はいわゆる見栄えの良い家紋が予めあしらわれています。もしご先祖から代々受け継ぐ家紋にこだわりをお持ちであるのであれば、レンタルする際にお店の方に相談してみて下さい。
貼り紋というシール様式の家紋を元々ある紋の上から貼ることで、そのこだわりに対応することができます。しかし家紋によっては時間がかかることもあるので、できるだけ早めに相談することがおすすめです。


③袖元

必ず不可ということではありませんが、できるだけ紋付袴を着用する際には腕時計は外されたほうが粋だと思います。シンプルに着こなしてこそ和装はかっこいいものですからね。また袖の長さは短いくても長すぎてもいけません。
そして紋付袴を真冬に着るときもありますよね?
この袖口から冷たい空気が入り、そのまま体温調整を司っている脇に流れると想像以上に寒さを感じます。なので冬の場合は寒さ、そして風対策としてヒートテックのような長袖を身に付けることをおすすめします。
でも外から見えないように多少まくったりして、長さの調整をされることもお忘れなく。


④袴の裾

この裾の長さも重要です。

まずは軽く足を開いた状態でも足袋の上部が見えないようにすること、そしてまっすぐ立った状態で袴の裾が足の甲につかない長さがおすすめです。また階段などを上がる際には袴を踏んでしまったり、引っかかったりして下にずれてきてしまうこともあるので、上がる際には両手で袴を持ち上げてください。

また袴は男性にとって違和感を感じる衣裳です。
なぜなら普段では絶対に履かないスカートのようなものなので、スカスカして何となく落ち着きません。そしてこちらも冬の場合は寒さを大きく感じます。

やはり冬の場合はヒートテックのような寒さ対策は欠かせません。真冬ならば一枚でなく、二枚重ねをしてもいいくらいかもしれません。




紋付袴は日本の伝統的な衣裳ではありますが、現代においては非日常のものです。

一生に一度か二度くらいしか着る機会がないものですから、わからないことがあるのは当然の事です。でもどうせ着るならかっこよく着こなしたいものですよね。そして季節に合わせた工夫があってこそ快適に過ごせるものです。

非日常の衣裳について知らないことは全く恥ずかしいことではありませんから、ちょっとでも不安なことがあれば専門家に気軽に相談してみましょう。是非何かの折にはこの紋付袴を着て頂き、日本人ならではの喜びを感じて頂けたらと思います。

紋付袴はいろんなシチュエーションで着用できる便利な衣裳です

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紋付袴。

その紋付袴なの中でも【黒の五つ紋】の羽織と着物、そして仙台平の袴の組合せは、男性の和服の中で最高の正礼装です。


一般的にこの組合せは結婚式で花婿が着用される衣裳というイメージが大きいと思いますが、それだけでなくいろんなシチュエーションでご利用頂けるという幅広い利用性があります。


■ 結婚式

結婚式では新郎の衣裳としてだけではなく、新郎新婦のお父様、今は殆ど立てることはありませんがお仲人様にもご着用頂ける衣裳です。そしてゲストの方々もご着用いただけたりもします。その昔、結婚式(祝言)では男性全てが黒の紋付袴姿だったということも珍しくなかったようです。

■ 成人式

女性が中振袖なら、男性は紋付袴となります。
スーツでご出席する方が多いですが、少なからず紋付袴にされる男性もいらっしゃいます。また成人式の場合、羽織は黒にされることは少なく白や紺、グレーなど選ばれたり、中にはピンクや赤、黄色などにされる方もいらっしゃいます。

■ 七五三

「家族で和装姿」で写真を残す機会ってなかなかありませんが、そんな中お子様の七五三というおめでたい行事で全員で和装姿にされるご家族も増えてきました。

お子様はもちろん七五三のお祝い着、そしてママは付下げまたは訪問着、そしてパパは紋付袴というのが一般的です。ご家族全員での和装姿はとても華やかで、とてもおめでたい雰囲気が漂います。お子様が成長されると、こういった機会はほぼ・・・というより全くないと言っても過言ではありませんのでご検討してみてはいかがでしょうか?



・・・とここまでは慶弔行事の中なの「慶事」での着用についてでしたが、黒の五つ紋の羽織・着物と仙台平の組合せは「弔事」であるお通夜や告別式、いわゆるお葬式でも着用できる衣裳なんです。

■ お通夜・告別式

意外と知られていませんが、弔事でもご着用頂ける衣裳です。
結婚式でのお父様が着用されるモーニングも同じなのですが、「慶弔」どちらでも大丈夫なんです。但し、モーニングの場合、ベストの白衿を外したり、ネクタイを黒にしなければなりませんが、紋付き袴の場合は結婚式と全く同じ使用が可能なんです。

弔事で使う場合、一番着になるのが「羽織紐(はおりひも)」だと思います。
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どうしても「白」という色は弔事にそぐわないのではないかと言う日本ならではの考え方が起こるのも無理はありませんが、現実的には全く問題がありません。しかしこう言った習慣は知られていないものまた事実ですので、地域または人によってはこの羽織紐を白ではなく、グレーや黒にする場合もあります。ちなみに扇子は不要です。


さて様々なシチュエーションでのご着用について書いてきましたが、まだまだこんなもんじゃありません。他にもいろんなシチュエーションでご着用頂けます。

● 大臣に指名された時の記念撮影で

● ○代目襲名披露で

● 叙勲等などの名誉ある式典で

● 卒業式(小中高の先生・校長先生、大学生)

● 入学式(校長先生)

多分この他にもあるはずです。


このように紋付袴はかなり便利な衣裳でありながらも、日本文化を象徴する男性の和服でもあります。また紋付袴には高さ(身長)のサイズはありますが、幅(太さ)のサイズの概念はありません。ですから多少太ろうが痩せようが同じサイズの物をお召しになれるのが便利でもあります。

しかしながらひと揃えを購入するのは結構な費用となりますし、保管も難しいものです。

ですからご利用の際は是非貸衣裳店へお越し下さい!黒だけでなく、様々なカラーバリエーションがありますし、サイズも豊富に取り揃えてあります。また着付けに必要な「腰紐」や「衿芯」「かく帯」や小物の「扇子」や「草履」も揃ってますから。


もちろん当店でも色・サイズ・小物共に豊富に取り揃えています。
 

絶対参考になる神社挙式の動画!和装の知識も満載です。

Our-Japanese-Wedding-Ceremony-私たちの神前結婚式
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今日はですね、ちょっといい動画を見つけたのでシェアしたいと思います。


我々のようなウェディング業界に身をおく者は意外と「これくらい知っているだろう」的な考えが少なからずあり、事細かに説明しているつもりでも受け取り側であるお客様には伝わってないことってあると思うんです。


こちらの動画は神社挙式当日のお支度⇒リハーサル⇒挙式とその日の流れを見ることができ、ご本人の説明も付いています。

やっぱり実体験に基づく感想は説得力があり、その視点は我々のような専門の人間とはちょっと違っているようです。だからこそわかりやすく、ご覧になる方は素直に受け入れることができるのではないでしょうか?

ちなみに海外(アメリカ)にお住まいの花嫁様なので、説明は英語です。※字幕付いているので安心してください。


当店でも国際結婚をして、海外にお住まいの方が帰国の際に「和装写真を撮りたい」というご要望を毎年数件頂きます。

日本という国を外から見る事で、今まで気づかなかった日本の素晴らしさを再発見するのだそうです。


この動画の中での花嫁の表現は私にとっても大変勉強になりました。

「雨の降る神社はとっても雰囲気がある」

結婚式の当日は出来れば晴れて欲しいものですが、もし雨が降っていたとしても「また違った趣の雰囲気がある」と捉える事で気持ちだけでも晴れやかになります。こういうこともお客様に伝えていきたいと思いました。この動画でも実際に雨が降っていますが、その雰囲気はとても素晴らしく、もしかしたら雨が降っていたほうがいいかも!?

「神社は静寂なプライベート空間」

お祭りや七五三、お正月でもない限り神社に人だかりができる事はありません。もちろん不特定多数の方が制限なく出入りできる場所なので完全な貸切ではありませんが、結婚式をするお二人にとっては特別なプライベート空間となる訳です。

豊かな自然に囲まれている事で、より密閉度を感じるのかもしれませんね。


神社挙式をご検討中の方にはとても参考になる動画だと断言できますので、ぜひ最後までじっくりとご覧になって見てはいかがでしょうか?


最後に・・・・お着付けは素晴らしいのひと事で、ちょっとジェラシーを感じるほどでした。ま、当店の着付けも負けてはいないつもりですけどね。

 

 

万能和装の紋付袴

皆さんご存知の『紋付袴』はとっても万能な衣裳なのです。

何が万能かと言いますと、あらゆるシチュエーションに対応できると言うこと
です。

紋付袴と聞くと、一番先に『結婚式』を思い浮かべる方が多いと思います。
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当然と言えば当然ですね。

紋付袴は現代の日本においては和服の正礼装です。結婚式は当然ですが、それ
だけではないんです。

【成人式】
紋付袴を着て、成人式の式典に出席する男子も多いんです。もちろんスーツの方が
圧倒的に多いのですが、節目のお祝い事ということで選ばれる方も多いんです。
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また、式典にはスーツだけど写真だけは残したいと言う方もいらっしゃいます。abito
ではそんな方々の為に「紋付袴写真パック」もご用意しています。
意外なことに、最初は「写真だけ」のはずだったのに、撮影で紋付を着用すると当日
もやっぱりこれがいいと、急遽レンタルされる方も少なくありません。
ちなみに・・・極々まれに女性でも紋付袴で成人式に出席する方もいるらしいです。弊
社ではこれまでありませんが・・・。

【卒業式】
専門学校・大学の卒業式でご着用される方もいらっしゃいます。また学生を見送るお立
場でご着用される先生方もいらっしゃいます。

結婚式、成人式、卒業式以外でもお祝いの式典や襲名披露、など様々なシーンで
紋付袴は着用できます。七五三のお祝いでお父様がご着用されることも!

・・・・と、ここまで読むとと申しますか、皆さんのイメージでは紋付袴はお祝いで着用
する衣装というイメージをお持ちのことと思いますが、実はそうではないんです。
あくまでも正礼装の衣装ということですので、いわゆる冠婚葬祭で着用する一番格式
のあるものということになります。

冠・・・成人式
婚・・・結婚式
葬・・・葬式
祭・・・法事やお盆


つまりお葬式でも着用することが出来る衣装というわけです。
でも結婚式と葬式で同じ衣裳?なんて思いますよね。詳しくご説明すると、半襟や草履
の鼻緒、羽織紐などの小物を地味な色にすることで「葬儀用衣裳」になるわけです。
また袴の紐の結び方も慶事には【十字結び】ですが、弔事には【一文字結び】にします。
黒のスーツ(礼服)でネクタイを白にすると慶事、黒にすると弔事になるのと同じ
感覚です。

一生を通して、紋付袴を着用する機会は滅多にありません。
成人式でも卒業式でも、そして結婚式やお葬式でも着てください!!!!・・・とは申しませんが、出来れば一度だけでもご着用していただければ嬉しいです。
紋付袴を着ると、やはり日本人としの血が騒ぎます。
誰かにその姿を見せたくなりますし、もう一度着たくなる事間違い無しです!!!

まずは成人式でいかがですか?