結婚式

花婿用のステッキを仕入れました

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結婚式、または前撮りなどでの一つのアイテムとして、花婿用のステッキを購入しました。


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仕入れした理由は特になく、「何となくあったら良いかも!?」・・・そんな安易な気持ちで衝動買いです。ついついアマゾンさんでポチっとしてしまいました。


タキシードではこんな感じなになりました。

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特別な一日をちょっと大人に、そしてダンディーに演出するには最高のアイテムですね。
 

 

ステッキと言えば聞こえは言いですが、日本語にすれば「杖」です。何となく「年配の足腰が悪い方が使うもの」というイメージがありますよね。


しかしステッキには権威の象徴としての意味も込められていることもあります。また礼装においては燕尾服を着用するときには帽子とステッキがセットとされています。

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となれば結婚式でも結構良いんじゃないかと思っています。ウェディングの洋装において、花嫁はブーケを手にすることが多いですが花婿は白のグローブ。でももう一つの選択肢としてステッキがあれば良いと思いませんか?


ただ当店としては和装前撮りで、紋付袴の一つのアイテムとしても活用しようと思っています。

打掛姿の花嫁様にはフラワーボールというかわいいアイテムをご用意しています。
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画像でも分かるように、紋付袴姿の花婿は白い扇子です。間違いがなく、相性の良いアイテムではあるんですが和装前撮りとしては少々寂しく思っていました。「和装前撮りだからこそ」できることもありますし、許されることもありますしね。

さてさてこのステッキを今後、和装前撮りでどのように活かしていこうかと妄想しています。遊び心がある撮影も楽しいですからね。


もちろん洋装でのフォトウェディングや、結婚式でのレンタルもOKですので気軽にお声がけ下さい。

日光を含めた神社挙式に取り組んでいくと決めました

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「Wedding Dress abito」という店名ながら、当店は数年前より「和」を中心とした事業を展開しています。

#色打掛・白無垢・紋付袴などの和装レンタル
#ロケーションフォト・スタジオ撮影での和装前撮り
#神社挙式


この3つが主な柱です。

この中で突出して好調なのが和装前撮りです。

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中禅寺湖湖畔にある「旧イタリア大使館別荘公園」での一枚

当店は他に先駆けて、7年も前から「ロケーションフォト」に取り組んできました。当初は年に数組だけという寂しい思いをしてきましたが、ここ数年は100組前後のお客様にご利用頂けることになりました。


2番手は和装レンタル。

しっかりとした試着、豊富な衣装、適正なレンタル価格でご案内しています、とは言え、披露宴のお色直しで和装をお選びされる方はまだまだ少ないのが現状です。やはり披露宴の2時間半という枠の中で、和装へのお召し変えで時間をとられてしまうことに抵抗を感じてしまうのかもしれません。


そして神社挙式。

こちらは「ヤバイよヤバイよ!」のレベルで、ぶっちゃけ年に数組といったところですかね。その理由として一番大きいと考えられるのはやはり日光の社寺への進出が出来ていないことだと分析しています。県内をはじめ、多くのブライダル事業者が日光での神社挙式に進出しているので「今さら・・・」と思っていたのは事実ですし、それ以上に地元宇都宮周辺での神社挙式に注力したいという思いも強かったんです。


実際、ここ数年で当店が手がけた神前挙式は宇都宮の護国神社、上三川の白鷺神社が殆んど。確かに世界遺産に登録されている神社での挙式が大変魅力がありますが、護国さんや白鷺さんでの挙式も負けず劣らず素晴らしいのを知っているからこそでした。よく言えば「地元愛」が強すぎたのかもしれません。



では何故今になって日光での神社挙式に進出するのか?これには大きく2つの理由があります。

1.日光の魅力を再確認できたから

我々宇都宮市民にとって、日光は身近な存在です。小学校では数年に一度の割合で遠足で行きますし、近いがゆえに「いつでも行ける」と考えがちで、現実的にはそれほど訪れる事はありません。東京生まれ、東京育ちの方が東京タワーに登らないのと同じですかね?

また県外の方が思うほど、日光に魅力を感じていなかったのも事実。

しかしここ数年、和装ロケーションフォトで田母沢御用邸や中禅寺湖、イタリアやイギリス大使館別荘に度々行くようになり、日光の魅力を再発見することが出来ました。またその殆んどのお客様が県外の方ということもあり、栃木県民としてではない視点を持つことが出来たのも大きな要因です。


2.数年ぶりに再会した方から「一緒に日光でやりましょう!」とのお声がけ

やっぱり人と出会いや再会は変化をもたらしてくれます。
つい先日、数年ぶりに再会した方とお話ししているうちに、「一緒に日光で神社挙式を手がけましょう」とお声をかけてもらいました。本当に多くの情報を持っている方で、既に日光での挙式を数多く手がけています。そして日光に多くのコネクションを持っているので、これまで進出していなかった当店にとっては本当に心強い存在です。この再会がなかったら考えもしなかったでしょう。


この2つのことが当店abitoの来年からの日光への進出の大きなきっかけとなりました。


ビジネス的に考えれば、日光挙式のマーケットは他エリアの同業者から見れば魅力的であり、地元にいながら進出しないのは「考えられない」「もったいない」「ビジネス的にNG」と思われて当然です。しかし自分たちにその気がなく、その魅力にすら懐疑的ではお客様に失礼ですし、そもそも上手くいくはずがありません。

日光の世界遺産ウェディングが注目されて、既に長い年月が経っています。

確かに「今さら」ではありますが、日光の本当の魅力を再確認でき、経験豊富なパートナーとの再会により進出する事になったのは「縁」であり「運命」なのかもしれません。そして進出するタイミングは3年前でも2年後でもなく「今」が適正であり、正解だと感じています。


年内にプランニングし、来年早々にでも告知できるように奮闘中です。

県内のカップルさまだけでなく、和装ロケーションフォトのように県外のカップルさまにもご提案し、お二人にとって栃木県をそして日光を思い出の地にしていただければと考えています。

また日光と同様に、宇都宮での神社挙式もこれまで以上に取り組んで、ここ宇都宮が「和婚の街」となるように地道に奮闘していきます。



来年に神社挙式をご検討中のカップル様は動き出す時には当店abitoのことも思い出してくださいね。悪いようにはしませんよ!

準備期間1ヶ月の結婚式

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結婚式って一般的には準備に時間がかかると思われていますし、実際そうでもあります。


ただし、それはホテルやゲストハウスでの結婚式を行なう場合であり、その準備期間は少なくても半年は必要とされています。しかしそれらの結婚式だけが全てではありませんし、最近では「少人数婚」「家族婚」「食事会」などのシンプルな形式も徐々に広まりつつあります。



そして本日は先日、当店で担当させて頂いた神社挙式&レストランでの家族婚についてご紹介したいと思います。



そもそも結婚式をされたお二人は2年も前に入籍されています。

当初は「結婚式も何もしない!」と決めていたようですが、めでたく懐妊され、「この時を待ってました~」とばかりにご家族から「お腹が大きくなる前にせめて写真だけでも残しておきなさい」と説得され、ロケーション撮影で和装姿を残されました。この時はまだ「結婚式」は想定されていなかったようですが、暫くしてから「やっぱり結婚式を簡単にしようと思うのですが、相談にのってください」とご連絡頂きました。


この時、既にお二人とご家族の間では近くの神社での神前挙式は決めていたようで、式後のご親族のみでのウェディングパーティーの会場やドレス・タキシードをご提案いたしました。



最初は何もしないと決めていたのにも関わらず、何故「神社挙式+ウェディングパーティー」まで行なうようになったのか?やはり和装での写真撮影が大きなキッカケとなったようです。もちろんご家族からの熱いリクエストも効いたのでしょうが、最後は新婦様の潜在的なご要望だったと思います。


しかしご連絡頂いたのが9月の下旬、そしてお二人のご希望される日は10月末。準備期間は1ヶ月余り。



紆余曲折はありましたが、結果的には1ヶ月で十分準備が出来ました。


それでは当日の様子を簡単にご紹介しようと思います。





神前挙式


お二人がお選びになった神社は上三川町にある白鷺神社
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決して派手ではありませんが、趣と重厚感のある素晴らしい神社です。

社務所の一室をお借りして、朝7:30分より白無垢と紋付袴の着付けとヘアメイクも担当させて頂きました。もちろん衣装も当店のものです。
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和装前撮りでは使用しなかった綿帽子を式では着用です。

お二人のお支度が終わり、10:00の結婚式までの待ち時間は親族同士でお話ししたり、写真を撮影したり。
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ご両家の親族が一堂に会するとまさに結婚式の雰囲気。雲ひとつない晴天にも恵まれ、みなさんとても素敵な笑顔になっていました。


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そして10:00になり、神社正門からご両家が並びながら本殿へ入場しました。

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これこそ日本の結婚式。チャペルでの結婚式も素敵ですが、神社での結婚式もかなり素敵です。ご親族が2列になって歩く様は神社挙式ならでは。

これらの写真はスタッフがスマホで撮影したものですが、当日はカメラマンによる撮影も当店で手配したので、きっと素敵な写真が仕上がってくるはず。


そして式終了後は集合写真を撮影させて頂き、その後私服へお着替えになり、ウェディングパーティー会場へ移動となりました。





ウェディングパーティー

ウェディングパーティーは所変わって、宇都宮市内の人気レストランが会場となりました。
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大谷石の外観、美味しい料理で人気の石の蔵さんです。

こちらでは新婦様はウェディングドレスとカラードレス、新郎様はタキシードをお召しになりました。IMG_7677

石の蔵さんはどこか洋風でありながらも、和を感じさせる不思議な雰囲気を感じます。ドレスとタキシードでも写真のように素敵ですが、和装でもしっくりと来ること間違いなしですね。

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竹林の細道があったり、2階にはラウンジを感じさせる大人な場所があったりと魅力たっぷり。

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ウェディングパーティー会場入り口には和装前撮りで撮影した色打掛姿&紋付袴姿で撮影した写真をウェルカムボーでご親族をお迎え。

午後13:00 ご親族のみによるウェディングパーティーの始まりです。


ゲスト(ご親族)は総勢30名ちょっと。本来、日本における披露宴(祝言)は親族がメインでしたので、そう言った意味ではこれこそが本来のかたちではないでしょうか。私たちスタッフも脇で控えていましたが、現在における一般的な披露宴と比べても全く遜色がないどころか、返って新鮮に感じました。

約2時間のパーティーでの演出は2つだけ。
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「ケーキカット」「新郎と新郎父のご挨拶」のみでした。つまり殆んどの時間が歓談とお食事の時間ということになりましたが、この時間こそご両家のご親族同士の間が親密になるためのもの。新郎側は県内・静岡県・千葉県からご親族が、新婦側は県内・岩手県・長野県からご親族がご参列されましたが、一堂に会する機会はもしかしたらこのウェディングパーティが最初で最後かもしれません。


お酒と美味しい食事、そして華やかな装いの新郎新婦がご両家の絆をグッと繋いでくれますからね。


そして午後15:00にめでたくお開きとなりました。



朝7:30から始まり午後15:00までの約10時間に及ぶ楽しくて、嬉しくて、おめでたく、忘れることのない時間でした。私たちスタッフも傍らではありますが、一緒に過ごさせて頂き幸せをおすそ分けして頂いたような気分でした。


一日を終えて

当初「結婚式はしない」つもりだったお二人が、他の結婚式以上に濃い結婚の一日を過ごされ、「やっぱりやって良かった」と仰ったのがとても印象的でした。神社挙式はやっぱりとても素敵だと思い返しましたし、ご親族のみによるウェディングパーティーに至っては「間違いなく結婚式の主流になる」と感じたほど素晴らしく温かいものでした。

 

今回、私たちがお手伝いした事は次の通りです。

【神社挙式】
■白無垢・紋付袴のレンタル及びお着付けとヘアメイク
■新郎新婦のお父様のモーニングと留袖のレンタル
■神社挙式の撮影
■アテンド

【ウェディングパーティー】
■会場のご紹介
■ドレス2着、タキシードのレンタル(ヘアメイクは石の蔵さん手配)
■スナップ撮影

お二人が行なったのは次の通りです

■神社挙式の手配
■石の蔵さんでのパーティーの打ち合わせ
 ・料理やドリンクの選択
   ・ヘアメイクの打ち合わせ
   ・引き出物・プチプレゼントの用意


結婚式場でなくてもこれだけのボリュームのある結婚式はできるんです。しかも準備期間が1ヶ月足らずで・・・・。


当店は貸衣装専門店であり和装前撮り専門店として知られていますが、結婚式さんでは叶えることのできない形の結婚式のお手伝いもしています。派手に費用をたっぷりとかけた結婚式でなくても、「心に残る結婚式」は実現可能です。メディアや雑誌で紹介されている結婚式、お友達がされた結婚式が必ずしもお二人のイメージと合致するとは限りません。


結婚式に合わせるのではなく、ご自分たちのイメージやスタイルに合わせる時代になりつつあります。そんな結婚式をお考えなら、まず相談する場所は結婚式場ではなくプロデュース会社だったり、当店のような貸衣裳店をおすすめします。


巨額な費用ではなくても、準備感が短くても素敵な結婚式は実現可能です。まずはお二人がどんな結婚式をお考えなのかをじっくり話し合って、ネットなどで調べてみてはいかがでしょう?きっとお二人にあった結婚式が見つかるはずです。

結婚式でのスピーチ 苦手な方は「序破急」で構成してみては?

10月11月と一年を通して最も結婚式が多い時期です。


新郎、新郎の父は結婚式で何かしらスピーチをされますが、ゲスト側でも「主賓」「友人代表」としてご挨拶されますよね。お話しが上手だから選ばれるのではなく、新郎または新婦との関係性で選ばれるので断ることって難しいですよね。だってお祝い事ですし、「頼まれごとは試されごと」なんても言いますしね。


でもせっかくお受けするのなら、何とか上手くこなしたいもの。


私も以前、異業種交流会で会長職を一年務めたときはやたらと多くの方の前でお話しする機会がありました。実際、自分としては得意なほうでなく、むしろそれまで避けまくってきました。もちろん緊張もしましたし、「どんな話しをしようか?」「構成はどうしたら良いものか?」と良く悩んだものです。



ちなみに自分としては基本は「上手にしゃべる」ということは念頭に置かず、ただこれだけを考えていました。

「気持ちを込めて一生懸命に話す」



話しの上手な方は腐るほどいますし、逆にあまり上手すぎると何故か聞き流してしまします。だけどちょっと詰まったり、静寂が訪れると「ほら!頑張れ~」って思ってもらえます。手紙も接客も、そしてお話しも気持ちがこもっているかいないかは相手に伝わるものです。上手なことが素晴らしいのではなく、気持ちを込めることが何より大切なんですね。



話し方が下手だとしても、伝える事はしっかりと伝えたいものです。それには文章の構成が不可欠ですが、実際はどのように組み立てたら良いか分かりませんよね。よく「起承転結」なんて言われますが、四段階の構成はちょっと至難の業です。なので一つ減らした三段階がおすすめです。それが・・・・


序破急


です。


この序破急は「能楽」で良く知られていますが、香道・居合道・剣術・茶道などでも伝統的に用いられてきた構成法で、現在では国際的にも用いられているようです。つまり日本の結婚式のスピーチにピッタリの構成法と言えます。

「序」「破」「急」という3つで構成されるので、それぞれに沿った話しの内容を作り上げてみましょう。


「序」

こちらでは話しの目的や結論を伝えてみましょう。自己紹介はもちろんですが、ここではゲストの方々に自分の話しを聞く準備をして貰うことが目的となります。まずは簡単にこれから話す内容を説明しましょう。ここで肝心なのはゆっくりとした口調で話す事です。まだまだ導入段階ですからね。


「破」

ここは話しを展開する段階となり、実際にあった出来事やエピソードを紹介します。聞き手をあおり、話への期待を高めることが大切です。なので「序」の段階よりしゃべりのテンポをアップしちゃいましょう。


「急」

ここはクライマックスです。結論を述べる段階なので、あなたの「一番伝えたかったこと」を話します。「破」よりもテンポをさらに上げ、声もボリュームアップすると更に聞き手に伝わりやすくなります。



でもここまでみて見ると、この構成の仕方ってもはや一般的とも言えます。


例えば友人代表の挨拶の場合、「序」の部分で自己紹介し、新郎新婦にお祝いの言葉を投げかけます。そして「破」では友人として付き合ってきた中での「こんなことがありました」とか「こういう人なんです」といったエピソードを取り入れることが殆んど。最後の「急」では結婚式を迎えた二人に幸せになってもらいたいこと、そして今後も変わらぬお付き合いをして行きたいことを伝えます。


多分、これまでの人生で知らず知らずのうちにこの「序破急」を体験していると思います。なにしろ伝統的に取り入れられてきた構成法ですからね。学校での校長の挨拶、テレビでの偉い方の話し、そして出席した結婚式でも序破急で構成された話しを幾度となく聞いてきたことでしょう。なのでごく自然に受け入れられると思います。


でも構成具合を明瞭にするとわかりやすいですよね。私自身もこのブログを書きながら「なるほどね~」と思ったくらいですから。


この「序破急」という文章の構成と、「しっかりと伝える」という気持ち、そして一生懸命さがあれば間違いなく素晴らしいご挨拶となることでしょう。物事を複雑に考えると、更に深みにはまってしまいがちになりますからシンプルに考えすぎないことも大切ですね。究極ではありますが、例え話が失敗に終わってもなにもこの世の終わりではありませんし、3日もすれば聞いた方も忘れているものです。


まずは新郎新婦のことを想うってことが一番大切なんですよ。


この秋にご挨拶を依頼された方は大変だとは思いますが「序破急」を参考に頑張ってみてはいかがでしょう。

チェックは万全にしてこそチェックです

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10月になり結婚式の衣装レンタルの搬入、和装前撮り、七五三、卒業袴のご来店などが増え、何かと忙しくなってきました。


こういう忙しい時こそミスをしがちです。しかし冠婚葬祭に携る仕事にミスは決して許されるものではありません。だからこそ集中し、滞りない作業をこころがけています。


簡単に言えば、ミスを回避するシステム作りが何より大切となります。



当店では衣装を準備する際にこのようなチェック表を使って、ミスが無いようにしています。

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おわかりのように、こちらは結婚式でお父様が着用されるモーニングのチェック表です。

モーニングは「ジャケット」「ベスト」「パンツ」の3つでワンセットとなりますが、着用に当たっては他にもこれだけの小物が必要となります。そんじょそこらにある物ではないので、もしひとつでも欠けようものならテンヤワンヤの騒ぎになりますから責任重大です。セットされる小物だけでなく、サイズの確認も重要なチェック項目です。


右端にA、そしてBの項目がありますが、これはチェックを二重にするためにあります。チェックにしすぎるということはありませんからね。



ちなみにモーニングの他、留袖や振袖でも同様にチェック表がありますが、打掛に至ってはモーニングとは比較にならないほどチェックすべき項目がたくさんあります。

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ね♡


打掛やドレスなどの婚礼衣装では当店だけでなく、結婚式場のお着付け担当の方々にもチェックをしていただくために「美容室」専門のチェック欄を設けています。分刻みのスケジュールで進行する結婚式にミスはあってはならないこと。その為にも美容ご担当の方にもご協力をして頂いています。


創業以来、何千組というカップル様の衣装を担当してきました。正直、あってはならないミスを犯してしまったこともあります。やはりチェック体制の甘さや「慣れ」での惰性がミスに繋がっていたと思います。今の時代に超アナログな手法を未だに使っていますが、こういうことに便利さは必要ありません。むしろ面倒なほどチェックが行き届くと考えています。


この手法を取り入れてからほぼミスはありません。つまりアナログとは言え、当店にあっているやり方なのでしょう。



誰もが人生の喜びの節目を楽しく、そして幸せに過ごしたいと願っています。もちろん我々もお客様のそのような姿を望んでいますし、その為にお手伝いをさせて頂いています。しかし一つのミスが全てを台無しにしてしまうということもあります。


「ミスをしなくて当たり前」


当然のことですが本当に難しい事です。所詮、人間のやることなので絶対はありません。ありませんがそれでもやはりミスは許されることではありません。


繁忙期になりつつあるこの時期に、改めてその責任の重大さと恐怖感を感じる事が大切です。皆様に当店がしっかりとしたチェックをしていることを知っていただくことで、少しでも安心していただくのと同時に、自分たちの気をもう一度しっかりと引き締める為に本日はこんなブログを書いてみました。

フォトウェディングから始める結婚式準備

先日こんなブログを書きました。

「プロポーズされた!まずはフォトウェディングがいいかも」

 


内容を簡単に要約すると・・・


結婚式をするかしないかで迷っているなら、まずはフォトウェディングから始めることがおすすめ。フォトウェディングをやってみて、テンションが上がればそのまま結婚式を模索することができるし、それだけで十分と思うなら写真が残るのでそれはそれでOKじゃないでしょうか?
結婚式をしようとなれば、我々のような専門業者が衣装はもちろん、結婚式場選びのご相談にも乗れますし、最後までバックアップするので安心して準備を進めることができます。


こんな内容です。



平成29年の現在、様々な面で「安心」が求められています。特に食に関してはいろいろな事件があり、今まで無意識のうちに安心しきっていたものに対して不安を覚えるようになりましたよね。命に関わることですからおざなりには出来ません。


結婚式に関しても同じだと思うんです。

どなたにとっても結婚式は初めてのことであり、費用も巨額ですから不安を感じて当たり前です。もちろん結婚式場のプランナーさんは大変頼りになるアドバイザーではありますが、もう一つ拠り所があればもっと安心ですよね。病院で言えば「セカンドオピニオン」を得られる場所とも言えます。当店はレンタル衣装、和装前撮り・フォトウェディングなどがメインの事業ですが、今後は結婚式を挙げようと思っている方々の拠り所となる存在でもありたいと考えています。


式場選びやその他ご相談にのれる店に変化していきます。



そして昨日。

そんな第一号のお客様の和装ロケーションフォトがありました。IMG_7598栃木市にある岡田記念館で撮影でした。


そもそもこちらのお二人は結婚式はおろか、フォトウェディングすら当初はお考えではありませんでした。しかし「ま、写真だけでも」とお考えになり、当店にご来店くださったのですが、「やっぱり食事会だけはしようと思うので、どこか紹介してください」と一歩踏み込まれました。そして撮影当日の昨日、新婦様がお支度中に新郎様から新たなご相談が・・・・。


「食事会の前に神社挙式をしたいので、相談にのってください」


最終的には【和装ロケーションフォト】+【神社挙式】+【食事会】となりそうです。最初は入籍だけのつもりが、フォトウェディングを決めたことで次々と広がって行きました。当店としては「食事会会場のご紹介とそれにまつわるご相談とドレスとタキシードのレンタル」「神社挙式の手配、婚礼和装のレンタル及び、お着付け」をお手伝いすることになります。


これは私たちが目指している今後のabitoの形であり、お二人はその第一号となります。


お客様それぞれ、希望する結婚の形は違います。

既存の枠に当てはめることなく、お二人がイニシアティブ(主導権)を握っての結婚式準備をお手伝いすることが安心に繋がると考えます。こちらが余り口を出すことなく、あくまでもお二人がもつ疑問や不安にお応えし、サポートすることが我々の理想のカタチです。こちらがイニシアティブを持つという事は、既存のプロデュース会社となんら変わりがありませんからね。


人生に不安はつきものです。

だからこそ人と繋がり、支え合って生きて行きます。そして人生にはいろんな場面があり、その場面場面で支えてもらうことを求めているはずです。病気になればお医者さん、学問なら塾や先生が頼りになります。「結婚式」ならabitoと思ってもらえるような存在に憧れています。


そして昨日、憧れが「現実」となりました。今後は更に実績を積み重ね、もっともっと安心を与えうる会社へと進んで行きたいです。

ドレス選び 自分だけの「こだわり」で選ぶ時代

「こだわり」


とても必要な時もあれば、こだわりに自分が支配されてしまうこともあります。


「こだわり」


様々なビジネスに置いて、とても使い勝手の良い魔法の言葉です。この言葉は単価やイメージのアップに繋がりますし、主義主張をいとも簡単に表現するには持ってこいの形容詞にもなります。




ウェディング業界において、枕詞のように使われるこの言葉。その使い方はほぼ同じ意味で使われています。そして殆んどの方々がこだわりを持っていますが、何に対してこだわるのかは人それぞれです。「唯一」「オリジナル」「差別化」「ブランド」「新作」など結婚式を代表する言葉がいくつかありますが、結局は全て「こだわり」への誘導となります。そしてこれこそが結婚式費用の高額化への誘導とも言えます。



もうそういうのおなかいっぱいですよね。人は人です、なにも同じことを目指す必要はありませんしね。


レンタルドレスにおいてのこだわりといえば真っ先に「ブランドドレス」を思い浮かべます。


「一生に一度の結婚式、最高のドレスで迎えたい」、こう考える花嫁様は多くいらっしゃいます。でも全ての花嫁さまではありません。ドレスに対するこだわりは「ブランド」「新作」「ニューデザイン」だけではありません。


ある花嫁は「定番ドレス」
ある花嫁は「色」
ある花嫁は「サイズ感」
ある花嫁は「価格」
ある花嫁は「コスパ」

・・・・花嫁によってこだわりも様々のはず。しかしこの業界は「ブランド」「デザイン」「新作」「高額ドレス」こそがこだわりであると言いきってしまっている風潮があります。もっと厳しくいえば、それ以外のこだわりを無視していると言えるかもしれません。そして業界が思い描くこだわりを花嫁に刷り込んでいます。



かつて当店も同じことをしていました。やたらブランドドレスや新作ドレス、他店にはないドレスを持つ事こそが全てと感じていました。つまりそれはお客様、花嫁様を見ずに、違う方向に顔を向けていたのかもしれません。



現在、当店にお越し下さる花嫁さま達もそれぞれこだわりをお持ちです。しかしかつてとは違い、そのこだわりも多様化していると感じています。

「レンタル価格にこだわる」
「コスパにこだわる」
「信頼できる接客にこだわる」

また中には「ドレスなどの個々ではなく、結婚式全体を想定しての準備」にこだわる方も。言い方を変えれば「ドレスは何でもいい」という方すらいらっしゃいます。


このようなこだわりを持つお客様は「ブランド」「新作」などのこだわりには一切興味がありません。つまり殆んどのドレスショップのこだわりと乖離していいるので、ドレス選びどころか「ショップ選び」から始めなければならないんです。



当店はそんな花嫁様たちに選ばれるドレスショップでありたいと思います。


ブランドドレスの着数は他のショップさんに及びませんし、当店よりも規模が大きいショップさんは他にいくらでもあります。しかし当店にはコスパが良いレンタルプランがありますし、グイグイと押しの強い接客は出来ませんし、していません。そんなお店ではありながらも成約率が高いのは、お客様のこだわりが当店のそれと一致しているからだと考えています。


こだわりは間違いなく必要なものですが、周囲に影響されてしまうともはやこだわりとは言えません。


例えばマラソン大会において、「トップでゴールする」こだわりもあれば、「これまでの記録更新」というこだわり、「とにかく完走」といったものもあります。「とにかく完走」と考えていた方が、周りの影響で「トップでゴール」というこだわりに変更したら練習や準備など、さざまざまなことをもう一度検討し直さねばなりません。


そんな無理をしてしまうと、トップでゴールするどころか完走すら出来なくなる可能性もありますし、最悪ケガをしてしまったり。



確かに結婚式は一生に一度のことであり、どなたでもこの日だけは世界で一番美しい女性になりたいと思われます。


でも結婚式が終わってからも人生は続きます。もっと輝ける一日もあるはずです。日本人は思った以上に周囲や環境から様々な影響を受けやすく、流されやすい性格を持っています。それが良い影響を与えてくれることもあれば、悪影響を及ぼすこともあります。


さぁ結婚式ではどうでしょう?ドレス選びではどうでしょう?



ともかく、Wedding Dress abitoはドレスではなく、ショップで選ばれるお店でありたいです。そして花嫁様がそれぞれ持つこだわりにご対応することこそが、私たちの仕事だと考えます。




 

プロポーズされた!まずはフォトウェディングがいいかも

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一年で一番プロポーズが多い月って何月だか知っていますか?



10月らしいです!


ちなみに次点は12月とのこと。10月は秋が深まり、何となく「人肌恋しい」と感じることがあり、プロポーズに繋がることが多いようです。また次点の12月はクリスマスという大きなイベントがあったり、年の瀬でですから「何とか年内にスッキリさせたい」と思うのかもしれません。



そして「プロポーズされたらゼクシィ」じゃありませんが、結婚式をするかしないかという大きな分岐点となります。以前と違って、今は「結婚式をしない」という選択も尊重される時代です。どちらを選択しても迷いや悩みは付きものですが、「しない後悔よりした後悔」なんて言葉もあります。つまり結婚式をしないより、してからの後悔の方がマシなのかもしれません。


でも大きな出費や打ち合わせ等の準備などを考えると、一歩が踏み出せない・・・そんなカップルも多いんですよね、実際。


何故か?

それは経験したことのない「初めてのこと」だからです。簡単に言えば、結婚式に莫大な費用と時間を費やす価値が本当にあるのかが判断できないからこそと言えます。繰り返しになりますが、以前と違いご両親なども「絶対に結婚式はすべき」といった風潮も今はなく、その判断はお二人に委ねられていることも一つの要因かもしれません。



「結婚式をするかしないか」


この大きな判断を簡単に下すことはなかなか出来ませんが、悩んだところで簡単に答えが出るとも限りません。今そんな悩みに直面しているカップルにこんなご提案をしたいと思います。

 

まずはフォトウェディングから始める

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比較的費用も少なく、結婚の象徴でもあるドレスや打掛を着て写真を残すフォトウェディング。まずはここから始める事で、気持ちに整理が付くのではないかと思います。

 

 

婚礼衣装を着てこそ分かることがある


「結婚式は迷っているけど、ドレスや打掛で写真だけは残しておきたい」・・・多くのカップルがこう思っています。そして実際に撮影で婚礼衣装に身を包むことで、「やっぱりお世話になった方々にもこの姿をお見せしたい!」「ドレスを着ることでこんなにハッピーになるなら結婚式したい!」「特別な一日を思い出にしたい!」と思うかもしれません。


逆にそう思わなくても、そういう感情が湧きでてこない事がわかれば結婚式のことで迷わなくて済みますし、結婚の思い出として写真というカタチを残すことができます。

 

 

 

結婚式についての有益な情報を得ることができる


例えば当店の場合、フォトウェディングでたくさんのお客様にご利用頂いていますが本業は「レンタル衣装」であり、創業以来30年以上にわたり結婚式に携ってきました。当然、結婚式に関する情報は一般の方に比べて多く持っていますし、どこが人気の式場かなども把握しています。そして式場を契約する上での上手な交渉術なども伝授することだって出来ます。

情報をえずに無防備に契約してしまうと、それこそ後悔してしまうことがありますからね。


また気になる結婚式場をご紹介することも出来ます。お客様が直接結婚式場に向かうより、我々のような専門業者が間に入ることである意味それが保険となり、無茶な営業をされることはほぼなくなります。それこそがお二人の安心に繋がる訳です。

 

 

 

撮影を経験することで、いろいろなことが身につく

婚礼衣装を着ての撮影を経験すると、【新郎新婦の立ち位置】【表情の作り方】【写真の撮られ方】など様々なことが自然に身につきます。フォトウェディングをしたことで結婚式をするという選択をした場合、この身についたことは間違いなく結婚式本番で役に立つこと間違いなしです。結婚式当日の撮影もただカメラマンにお任せするのではなく、「こんな感じにしたい!」とリクエストすれば仕上がりも違ってくるはずです。

やはり「場慣れ」することはとっても大切なことです。しかし結婚式はどなたにとっても「初」のこと、だからこそ「場慣れ」しておくといろいろと安心して迎えられることでしょう。

 

 

 

まとめ

自分で書いて何ですが、やはり結婚式場を選ぶ前にフォトウェディングをするのはかなり有益性の高い行動だではないかと我ながら納得してしまいました。

今後、人口減や超高齢化社会になることは確実です。つまりウェディング業界にとっては厳しい時代が到来します。


そんな中で結婚式を挙げて下さる方々は大変ありがたい存在ですが、式場側も必死になり営業も強くなることが予想されます。「確実に契約」「単価アップ」などなりふり構わずに営業してきますが、「初」のことであるお二人にとってはその一言一言を信じ、頼るしかなくなります。しかし、我々のような専門業者が間に立つことでセカンドオピニオン、つまりもう一つの意見に耳を傾けることができます。これが保険であり、安心に繋がります。


温度の分からない温泉にあなたはいきなり飛び込みますか?

誰でもまずは手を入れて湯温を確認し、熱ければ徐々に体を慣らしてから入りますよね。熱い温泉と知らずに飛び込むとひどい目に遭いますし、飛び出してしまうはずです。結婚式の契約もそれと同じです。


どんな熱いお湯も段々と慣れさせていけば、いずれ「いい湯加減」となり、快適で疲れを癒してくれます。


まずは慣れることが大切なんですね。当店は今後は安心して結婚式場選びができるような立場になり、衣装や前撮りだけでなく、お客様の結婚全般に携ることを目指しています。


プロポーズされたら、ますはフォトウェディング。

そんな風潮になったらウェディング業界も随分と変わることでしょう。ってか変えていきたいです。

 

 

 

 

映画「ラストエンペラー」を久々に鑑賞して・・・

BSで放映されていた映画「ラストエンペラー」を録画してあったのを思い出し、定休日の昨日、ゆっくりと鑑賞しました。


多分、これまで2回ほど鑑賞していますが、今回は10年以上ぶりだったので物語の捉え方も違っていると感じました。


この映画は1988年公開ですから、およそ30年前。


しかし、「映像」「音楽」ともにその時間を感じさせることのない秀逸なものであり、名作と言える作品です。219分という長編ですが、時間があるときにご覧になってみてはいかがでしょうか。

あらすじ

清朝末期、かの西太后の時代に、3歳で皇帝に即位した宣統帝 愛新覚羅溥儀の物語。

即位と共に、清朝の絶対的権力者である西太后が亡くなり、幼いながらに全権力を手に入れる。しかしそれは清朝の象徴でもある紫禁城内だけでのことであり、城外では既に中華民国が成立していた。

しかしその中華民国も軍閥の台頭により混乱、それでも紫禁城内は以前と変わらぬままであったが城外での銃声や市民の声が漏れ聞こえ、次第に溥儀は紫禁城から出ることを夢見る。

英国人教師ジョンストンを師として招くと、紫禁城外はもちろん、西洋などにも興味を持ち始めつつも「中国をもう一度皇帝の支配下に」という野望も芽生え始める。そんな折、北京事変で紫禁城を追われる。

あれほど出たがっていた紫禁城ではあるが、いざ出るとなると恐怖を感じる。

そんな溥儀に手を差し伸べたのが「大日本帝国」、つまり以前の日本であった。


日本は中国東北地方への進出(地下資源の確保など)を目論み、清朝復活に興味を抱く溥儀が相まって、遂には満州国が建国され、溥儀は初代皇帝に即位する。溥儀は皇帝になることで、中国そのものの改革を望んでいたが、満州国は日本の傀儡にすぎず、いわばお飾りにの皇帝でしかなかった。

その後、日本の敗戦により満州国は滅亡。

溥儀は共産党に「戦争犯罪人」として捕らえられ、収容所において10年に及ぶ囚人生活を余儀なくされる。そして1959年、特赦により収容所を出所し、庭師として新しい人生を歩み始め、1967年に満61歳で人生を終える。

見どころ

秀逸なストーリーは200分を超える時間を感じさせることがなく、あっという間にエンディングを迎えるほど。また主役であるジョン・ローンの精悍な姿、そして演技も魅力的。

何より、中間人民共和国の全面協力によって実現した撮影ロケ地である紫禁城(故宮)内部を見る事ができるのは最も価値があると思います。溥儀が皇帝に即位するシーン、調度品、衣装の華やかさなども見所です。

また西太后をはじめ、皇后など女性の独特な髪形が特徴的ですので、注目してください。

感想

歴史好きの自分からするととてもワクワクする作品です。

脚色はあるにせよ、皇帝の生活、その権力の強さ、文化を垣間見れるのは喜びの一言。

また物心付く前に「皇帝」と即位し、なに不自由なく暮らしつつも皇帝としての自覚が芽生えるとともに「改革」を志す。しかしそれを時代は許さず、退位し、一旦は上流階級であるにせよ一般人として生活する。しかし戦争はまたまた溥儀の人生を翻弄し、再び皇帝となることを余儀なくされるが、この時もまた「真の皇帝」になることは出来なかった。

皇帝⇒上流階級⇒皇帝とおよそ45年間、一般人とはかけ離れた人生を歩んできたが、日本の敗戦により「戦争犯罪人」として一般人以下の生活を余儀なくされる。

まるで世界一のジェットコースターのような人生を歩んだことになります。人生には浮き沈みは誰にとってもあることですが、溥儀の場合はその度合いが激しすぎますよね。「もし自分だったら・・・」と思うとぞっとします。

最後のシーンで、数十年ぶりに紫禁城(故宮)を訪れ、玉座に向かいます。

戦後の収容生活を経たものの、溥儀の体には「皇帝」としての血が脈々と息づいていたことがわかります。3才から18年間、皇帝として暮らした場所が数十年の時間を経て、「文化遺産」として一般公開されていて、座っていた玉座には近づくことも出来ない・・。※作品では進入禁止を無視して近づき、座りますけどね。


・・・・やはりどんな経緯にせよ、「皇帝」になれる人間は生まれながらの皇帝であり、死ぬまで皇帝であり続けるものなんですね。そしてどんなに年を重ねても、思い出されるのは自分の華やかなりし日々。それを支えに、それだけを思い出に生きて行くことができるのかもしれません。

結婚式も同じかもしれません。

結婚の始まりであり、「華やか」で「人生に一度きり」の式典である結婚式。結婚生活では楽しいことも辛いこともいろいろとあります。順風満帆に暮らし続けることはまずありえません。

でも何か問題が起こった時や困難にぶつかった時でも、結婚式の華やかなひと時を思い出すことで立ち向かえるのかもしれません。やはり「忘れられない思い出」はその後の人生にとっての活力源であり、特効薬なのかもしれません。


人生ではいろんなことが起こります。

想定していることも、想定していないことも・・・・。こればかりは選ぶ事は出来ません。でも殆どの場合、どうにかなるものでもあります。どうにかならないときは人生が終わるときだけです。思い出という活力源と特効薬があれば、立ち直りも早く、ポジティブに物事を考えることができることでしょう。


清朝最後の皇帝だってそうなんですから。


結婚式はしなくても、「結婚の思い出」は作れます。食事会、フォトウェディングなど、仰々しくないものがいくらでもあります。でも「思い出がない」と「思い出がある」ではその後で違いがでてくるかもしれません。物事に後悔は付きものですが、「しなかった後悔」より「した後悔」のほうがよっぽどましではないでしょうか?

姪っ子の結婚式、服装はどうするか?ご祝儀はいくらにするか?

結婚式に招待され、「出席」と返事をした時点で考えることは二つ。

一つは「何を着ていこうか?」という服装に関する事、そしてもう一つは「いくら包もうか?」というご祝儀の事。服装にしても、そしてご祝儀にしても新郎新婦との関係性によって違ってきます。地域性もあれば、仲間内だけの決まりもあるので一概には言えませんが決めてもらったほうがどれだけ助かることか・・・。

私もこれまで友人として、上司として結婚式に出席した事がありますが「叔父」としては初めての事。仕事はウェディング関係ですが、だからと言って正解を知っているわけでもありません。

さてどうしたものでしょうかね?

私はこう決めました

結局、答えは自分で出すしかありません。「叔父」という立場、そして妻や高校生の息子、中学生の娘の4名での参加をということを考慮して出した答えが果たして正解であるかはわかりませんが、もう迷いません♡

服装は親族らしい服装に

これまで出席した結婚式は全てスーツを着用しました。ネクタイは明るめ、シャツは白のセミワイド、そして胸元にはチーフを指しました。しかし今回は姪の結婚式なので立場的には「親族」です。とは言え、ちょっと前までは「いつもと同じでいいか」とも考えていましたが、出した答えは「ブラックスーツ」。いわゆる「黒礼服」です。

黒礼服に決めたそのワケ

これまでスーツを着て出席した結婚式は「自分も楽しめる結婚式」でした。本当の意味でのゲストであり、新郎新婦はもちろんご両家の方々からも「今日はありがとうございます」と言って頂ける立場でした。見方を変えると「結婚式をより華やかにする存在」とも言えます。なので少々派手目な服装でも許されますし、気軽でもありました。

しかし今回は違います。
確かに招待されたわけですからある意味ゲストではありますが、「本日はありがとうございます」と両家の親族として他のゲストに言う立場になります。そして結婚式を華やかにしてくださる方々の「引き立て役」に徹しなければなりません。
また他のゲストの方々に「親族」としての存在を認知して頂かねばなりません。

華やかな服装を引きたて、親族らしさを出してくれる衣装ははやり「黒礼服」。

新郎新婦の立場、両家の両親の立場で考えるとこれしかないと考えました。本当はスーツの方がいいんですけどね。

祝儀の金額はこのようにして決めました

基本的に世間一般的な風潮を基に金額を決定しました。その額・・・・

15万円

 

もし一人での出席ならば7万円、夫婦だったら10万円にしたと思いますが高校生と中学生もいますから15万円にしました。これが多い・・・ことはないと思いますが、もしかしたら少ないのかな?とも思いました。しかしこの上の金額となると、きりのいい金額が20万円となりますがさすがにそれだと負担が多いかなと。しかも結婚式は浜松なので交通費も馬鹿になりませんからね。

ウェディング業界にいるからこその計算で算出もしてみました

結婚式のゲストにかかる費用いろいろとあります。

食事・ドリンク(ウェルカム・乾杯・フリー)・ケーキ・引き出物・引き菓子・ペーパーアイテム・ペーパーバッグ・プチギフト、ざっくりとこんな感じですかね。

食事       15,000円×4名  60,000円
ドリンク      4000円×4名  16,000円
ケーキ       1500円×4名    6,000円
引き出物      5000円×1    5,000円
ペーパーアイテム  2000円×4名    8,000円
ペーパーバッグ     500円×1     500円
プチギフト      1,000円×4名    4,000円


合計で99,500円

※引き出物と引き菓子は一家族分として算出しました。

ご祝儀が10万円では少なすぎますが、15万円なら上々だと計算から導けました。ただあくまでも全国の平均値での算出なので、多少の前後はあるかもしれませんし、もしかしたらこの他にも経費があるかもしれません。いずれにしろご祝儀15万円なら新郎新婦にとって「赤」にはならないと判断します。

 

まとめ

姪の結婚は大変うれしく思うと同時に、親戚が増えるという喜びもあります。これまでの気軽な立場での出席と違い、新郎新婦や両家に恥ずかしい思いをさせる事だけはしたくありません。服装もご祝儀だけでなく、振る舞い方やゲストの方々に対するおもてなしも率先して行なっていきたいと考えています。しかしあくまでも主催は両家の両親ですから、でしゃばりすぎもダメですよね。

結婚式も楽しみですが、この業界に身をおくものとしては結婚式場というハードはもちろん、様々な事に興味があります。「新婦の叔父」としての立場を最大限にしかし、ご迷惑をお掛けしない程度にいろいろと探ってこようと思っています。このブログでも当日の様子をご紹介する予定です。

結婚式のゲストには様々な立場がありますが、その立場立場で考えなくてはいけないことがあります。今回、私は「叔父」という立場に初めてなったので、今後同じ立場で結婚式を迎える方の一つの参考例としてお役に立てたら嬉しい限りです。服装、ご祝儀、立場による振る舞いなどももちろん大切なのですが、最も大事なことは精一杯祝福することであり、結婚式を楽しむことです。もちろん「叔父」としてですけどね。

さてさてどんな結婚式になるのかな?とにかく楽しんできます!