卒業旅行はUSA

3月に入り、今年も卒業式シーズンに突入致しました。

衣裳のレンタル、及びお支度(ヘアメイク&お着付け)で連日多くのお客様をお迎えしています。現時点ではありますが、コロナの状況も落ち着き、マスクを外す選択も出てきているようです。昨年、一昨年と比べると劇的な変化ですよね。

卒業といえば「卒業旅行」を思い浮かべるのですが、今年はその辺りはどうなんでしょうね?

数十年前、私も卒業旅行をした口です。

行き先はUSA・・・アメリカ本土でした。
二人で旅したのですが、ツアーではなく全て自分たちで手配しました(費用の問題)。

まず向かったのはNY。
直行便になんてとても乗れなかったので、サンフランシスコからは2回トランジット。JFK空港ではなく、ラガーディア空港着でした。トランジットや大雪で合った事も有り、東京の自宅からNYのホテルに到着するまでにかかった時間は30時間でした(笑)。
ホテルはもちろん安宿で、シャワーも水に近い温度の物しかでていませんでしたね。

line_oa_chat_230303_150202自由の女神を望むバッテリーパークにて

次に向かったのはグランドキャニオン
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ラスベガス空港からレンタカーでグランドキャニオンへ向かいました。めちゃめちゃ良かったです。
初めての右車線走行ということもあり、対向車に乗る悪そうな人から中指を立てられたり、調子こいて高速走行していたら、いつの間にか5台くらいのパトカーに囲まれて、ホールドアップさせられたり・・・。ちなみに罰金は200ドルでした。

次に向かったのはロスアンジェルス。

line_oa_chat_230303_150206道中数時間の間にすれ違った車は1~2台という、アメリカの広大さを感じました。危険なので真似などなさらずに・・・。

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アメフトファンにはたまらないローズボウルでかっこつけて。

およそ3週間ほどまさに「旅」をし、学生生活最後の花火を打ち上げる事が出来ました。
NY後は宿泊先もその日に探したり、食事代を削る為にスーパーでパンだけ買って食べたりと決して金銭的余裕のある旅ではありませんでしたが、だからこそ今になっても様々な事を鮮明に覚えているのでしょうね。

若いから、大学生という時間的余裕が有り、世の中の怖さを知らなかったから出来た旅だったのかもしれません。

この時代は今と違ってパンデミックもなく、真逆の超円高だったので家族に心配掛けることなく、僅かな資金で済ませる事が出来ました。コロナ渦の出口が見えてきたとは言え、おそらく私のような卒業旅行をされる方は少ない事と思います。

でも海外が良いわけでもなく、長く行く事が全てではありません。
「若いから」「学生だから」できる旅行・・・旅行でなくてもいいんですが経験をする事が大切だと思います。社会に出たら二度とはできないこと、今しか出来ない事をしておくことは、未来の自分への贈り物に必ずなります。

学生時代に別れを告げ、社会人生活を迎えるための活力として必要・・・と個人的には思います。信じています。

もちろんどうされるかはご本人次第ですが、人生の糧になることは間違いありません。ただ命を危険に晒したり、人さまに迷惑をかけるような計画や行動は学生最期であったとしても許されるものではありませんので、お間違いなく!

資料請求にはご対応しておりません

カタログやパンフレットなどの「資料請求」のお問い合わせが最近多くなっています。

一時期、といっても5年以上も前ですが、そういったご要望にお応えすべく、パンフレットなども用意していました。しかし現在はカタログ、パンフレット等は一切ご用意しておらず、ご対応することができません。

理由はいくつかあります。

理由その1「ウェブサイトをメインにしているから」

当店はウェブサイトを重視しており、この業界においてはかなりの高頻度で更新をしています。
今やペーパーレスが叫ばれる時代です。それに加え、資料請求が増えたといっても全体からすると極僅かですので、当店のウェブサイトをご覧いただき、ご興味がありましたらご来店頂きたいと思います。

理由その2「出来上がった瞬間に古くなる」

パンフレット等を作成するのには時間も手間も費用もかかります。
しかもようやく作り上げたパンフレットもその瞬間から、時間を経るごとに古くなってしまうというのが私の考えです。衣裳はもちろんのこと、ヘアスタイル、メイクなども以前に比べ、流行のサイクルが短くなっていますよね。
そんなパンフレットをご覧いただくのは逆効果であり、すごく嫌です。

理由その3「パンフレットでは全然伝える事が出来ない」

限られたページ数では当店が伝えたいこと、お知らせしたいことをお届けするのは全くもって難しいと思っています。
やはり実際にご来店いただき、私達自身を知って頂き、思いを伝えることこそが何より大切だと思っています。ご来店が難しいのであればLINEでもご対応させて頂いています。
つまりお客様と繋がりをもって、直接やり取りをさせていただくことが一番だと考えています。パンフレットでは無理なんです。

理由その4「これまでの経験から・・・」

以前、某結婚情報誌に出稿していた時に相当数の資料請求のご連絡をいただきました。
お名前、住所、お客様へのメッセージを書き、パンフレット(製作にも費用と労力が・・・)をお入れし、切手を貼ってポストへ投函。後はお客様の反応をお待ちするしかありませんでしたが、統計的に効果がなかったと判断した経験があります。

やはり本気の方は資料請求はせず、直接ご来店くださると感じています。

以上、4つの理由から現在は資料請求へのご対応はして下りません。

そういったご要望には「お応えしたい」という気持ちはあるものの、費用対効果や当店のモットーから判断すると難しいですね。
毎回「ご用意がございません」とお断りを入れるのは辛いのですが、ご理解頂けると幸いです。

振袖の新作帯

abitoには様々な振袖があり、色や柄など本当に様々です。

でもお選びになる帯によって、振袖の印象がガラッと変える事ができるってご存知ですか?帯だけでなく、帯揚げや帯締め、伊達衿などの組合せによって、言わばその型だけのカスタマイズが出来るといっても過言ではありません。

それだけ小物合わせは大切なことですし、とても難しいともいえます。


abitoには振袖の着数以上に振袖用帯があります。
その理由もお客様のご要望に合わせてコーディネートしていくからです。そして定期的に新作も入荷しております。

今回入荷した帯がこれらです。
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左側はシルバーとゴールドのボーダー柄。

そしてもうひとつはゴールドの亀甲柄に菊が描かれた帯。こちらは実は以前にも仕入れしており、これで二本目です。本当に合わせやすく、柄合いからもおわかりのように、グッと品が高まり、華やかになる逸品です。

 C-2005 小雪 ベージュ

このようにとっても素敵なんです。ベースが白系なので多少色が薄目の帯揚げや帯締めも際立ちますし、逆に帯も引き立ちます。

振袖の色や柄、流行りなどはもちろん大切ですが、どんな小物を合わせるかで仕上がりが違ってくることは間違いありません。小物合わせは大変悩ましく、時間もかかる作業ですが気を抜かず、手も抜かず、抜かりなく進めていきましょう。

 

今年で創業37年

弊社の先代が昭和61年(1986年)に創業して今年で37年。

確か、30周年の時は「創業際」と称して、様々な取り組みをした記億があります。「記憶がある」という曖昧な表現をしたその訳は、ほぼほぼ空回りしただけで終わってしまったから。結局、自分達で勝手に盛り上がっただけで、お客様方には響くことはありませんでした。

もしそうでなければ35周年祭も行ったでしょうし、迎える40周年にも何かしら企画をしたかもしれません。(つまり40周年を記念したイベントは現時点では全く考えていません)。

 

おそらく日常的に、老若男女わけ隔てなくご利用頂く業種であれば違ったのかもしれませんが、「貸衣装」や「記念撮影」等においては、「35周年祭開催しているから貸衣装をレンタルしよう!記念写真を撮ろう!」とはならないんですよね。必要とされる方、されない方がハッキリとしていますし、誰しも必ずご利用くださるサービスではありませんからね。まぁ告知、宣伝が下手くそだったといえなくもないのですが・・・。

さてみなさんも聞いた事があるであろう「企業生存率」。
5年で15%、10年で6%、20年で0.3%、そして30年となると0.02%とのこと。つまり起業して30周年を迎える事が出来るのは1万のうち2社だけということになります。かなりの狭き門、激高のハードルといえます。

そんな門をくぐり、ハードルを弊社が越えることが出来たのは、やはり様々な「運」に恵まれたからだと思います。もちろん創業者である先代やこれまで弊社で従事してくださったスタッフの方々の努力、関係各所のご助力の賜物であることは間違いないのですが、それでも「運」があってこそだと考えます。

そんな30年という区切りを7年も過ぎようとしているのは、大変ありがたいと思う他ございません。
これまでもバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナ渦、そしてウクライナショックと自分達ではコントロール不能な出来事が起こりましたが、何とかやってきました。今後も何か起こるでしょうし、どうなるかわかりません。

懸命に仕事に従事し、努力を重ねていくかと思いますが、これまで同様に「運」に恵まれる事を願って止みません。

ま、何とかなるでしょうし、なんとかします!

レンタル振袖を格上げしました

abitoには1階フロアと2階フロアがあります。

これまで2階フロアはウェディング専門フロアとして、ドレスや打掛のお客様をご案内してきました。一方、1階フロアは季節物の衣裳(振袖・卒業袴・七五三等)と区分けしてきました。

2階フロアは広く、床もブラウン調と白ベースの1階フロアと比べると豪華な雰囲気。だからこそウェディング専門としてきましたが、心機一転で模様替えしました。

婚礼和装(白無垢・色打掛)はそのままにドレスを一階に下げ、替わって振袖を2階へ上げました。要は振袖の格上げとなります。留袖やモーニングも2階なので、これでabitoの需要ベスト3は全て2階で展開する形となりました。

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これまでウェディングドレスを入れていたケースに振袖が・・・。
振袖もこれまで以上により良く見栄えしますし、日焼けや埃などの悩みもすっきり解消です。

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お勧め振袖もさらに素敵に展示できるようになりました。

これで2階フロアはまさに和装のフロアとなり、統一感が生まれ、相乗効果が期待できると思っています。

やはり振袖は貸衣装の中でも特別なものの一つですから、ご見学やご試着の時間も特別なものとして頂きたい想いが今回の格上げに繋がりました。ここ数年、レンタルはもちろんのこと、ロケーション撮影など振袖のご要望が多くなってきており、当店としましてもより力を注いでいく所存です。


色打掛、黒留袖、そして振袖が展示されている2階フロアはまさに和の世界。
毎日のように衣裳を目にしてきた我々ですが、この雰囲気にわくわく感が止まりません。ぜひ当店にお越しの際はこの雰囲気を思う存分味わって頂けたらと思います。

安物買いの銭失い

「ことわざ」って真理の場合が多いですよね。

世の中は常に変化していますが、真理って百年前も現在もそうたいして変わることはありません。人々が生きていく中で気付いた、あるいは感じたことが諺となって、代々受け継がれてきたわけです。

もし真理でなかったら現代に伝わってないですからね。

そんなことわざのひとつに「安物買いの銭失い」というものがあります。


概ねの意味は【安物はすぐ壊れたり、品質が悪かったりで買い替えなければならなくなり、返って損をする」といったところでしょうか。同様のことわざは次のようなことわざもあります。

・安かろう悪かろう
・高い安いは品による
・安いものは高いもの

遥か昔から、数え切れないほどの先人が安物買いで後悔してきたのでしょうね。もちろんどの時代にも例外はあったのでしょうけど、それは極僅か。このことわざが今でも残っているということは、逆説的にはなりますが繰り返され続けていると言えます。

例えば家賃。
人気のエリア、築年数も新しく、駅からも近い好物件。
普通なら20万円が当たり前の物件が10万円だとしたら皆さんはどう感じますか?
「安い!」
「掘り出し物!」
とそんな声がある一方で、「返ってやばそう」「安すぎる!」「特別な事情があるはず」と思う方もいるんです。

このような場合、よく聞くのが「事故物件」であるということ。安さに飛びつき、家賃が安く済んだのはいいけど夜が怖い・・・安らぐはずの住まいに帰りたくなるなんてイヤですよね。しかも契約は2年という恐ろしさ・・・・。

これが日用品のような簡単に替えが効くものならまだマシです。
これが住宅や自動車のような高額のものだったり、一生に一度のことだったら後悔どころじゃないですよね。ま、「高いから安心」ということもないので難しいところでもあります。

個人的には何かと物価が上がっている今、逆に理由をつけて「安さ」を売りにしている会社やお店、商品は信用できません。
「何か裏があるんじゃないか・・・・」
「このお店大丈夫?」
そんなことしか思いつかなくなってしまいます。

やはり自分のところの商品は自信をもって値付けし、安易にディスカウントすべきではないと思います。短期的にみればメリットはあるのでしょうが、長期的にみれば間違いなくお店や商品の価値をおとすこととなるでしょう。海外の有名ブランドが、時代や流行に捉われず支持され続けている理由の一つに「値下げしない」ということも含まれているはずですからね。

当店はプランや商品を自信をもって価格設定しています。
もちろん安いお店に流れてしまう方もいらっしゃいますが「縁がなかった」と思うことにして、お選びくださった方に出来るだけのことをすることだけを考えるようにしています。

楽しそうに留袖をお選び頂いています

abitoでは留袖を数多く取り揃えておりますが、やはり圧倒的な人気は「ハイクラス留袖」および「プレミアムクラス留袖」です。
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ご子息、あるいはお嬢様の一生一度の晴れの舞台に着用する衣裳・・・つまり留袖は結婚式をさらに華やかで美しくさせ、さらにはゲストの方々への身だしなみのおもてなしとなる非常に重要なアイテムです。
よく「主役は二人だから・・・」とお聞きする事もあるのですが、ご両親も結婚式においては大変重要なキャストであることは間違いありません。ご着用になる留袖もご自信がお気に召した素敵なものをお選びする事で、結婚式の時間を存分に楽しんで頂けるのではないかと考えています。

そのためには留袖をお選びになる時間も楽しんで頂きたいです。
実際ハイクラス留袖をとり入れてから、そんな楽しい衣裳選びをされるお母様が増えたと実感しています。

特にお嬢様(花嫁様」とご一緒に来店されるお母様はその傾向が顕著です。
お嬢様だって素敵な姿のお母様とその日を過ごしたいと思っているですよね。この時だけはお母様が主役ですから、「あーじゃない、こーじゃない」言いながらご自分にぴったりの留袖をお選び頂きたいです。

そんな留袖選び中の会話の中で、以前では聞くことがなかった言葉があります。それは「かわいい!」という言葉。

「こっちの帯の方がかわいいと思うよ」・・・と今では普通のことです。
そうお嬢様に言ってもらえると選びやすくなりますし、納得出来ますよね。

ハイクラス、プレミアムクラス留袖は当店の中でも価格はお高めですが、東京の一流ホテルでご着用にも適するほどのクオリティーがあるだけでなく、結婚式前のささやかなご家族との楽しい時間も過ごして頂ける価値があります。

「価格はお高め」と記しましたが、これまでお客様に「嬉しい価格」と言ってもらえることはありましたが「高い」というご意見は一回もございません。手前味噌ですが、かなりコスパは高いのではないかと思っています。それでなければ、来る方来る方ハイクラス留袖をお選びになるわけがありませんからね。

abitoのハイクラス留袖セットプランは「ハイクラス留袖一式」+「モーニング一式」で66,000円(プレミアムプランは88,000円)とご両親の衣裳が揃う価格となっています。おそらく、このクラスの留袖だけで東京の式場では100,000円以上はすると思いますのでかなりコスパ良しですよね。

結婚式シーズンになるとお貸し出しで何着も店内にないこともございますので、出来ればシーズン前にご見学とご試着をされる事をお勧めします。昨秋もそんな状況が続きましたので、予めお伝えしておきます。


どうぞお気軽にご相談ください。
ご来店を希望される場合は事前にご予約をお入れ下さいますようお願い致します。abitoのLINE公式アカウントでもお受付しております。
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振袖ロケーション撮影にお勧めの時期

成人式振袖の前撮りもロケーション撮影をご希望される方が増えてきました。

abitoにも多くのお問い合わせをいただいており、今年は昨年以上のご契約をいただいております。
ネットで検索すると当店がヒットするようです。またいくつかの他のお店と当店を比較すると、当店をお選びくださる方が多いんです。その要因はずばり「写真の良さ」なのですが、それに付け加え、当店ではオプションなしでも十分な前撮りを出来ることが好評のようです。

さてそんな振袖ロケーション撮影ですが、一年中いつでも撮影出来るわけではありません。

お勧めの時期は3月下旬~5月いっぱい、そして10月上旬から12月中旬です。

1~2月は寒すぎて、6月~9月は暑すぎて振袖の撮影には適しません。ちょっと「肌寒い」とか、湿度が少ない時期が最も撮影に適していると思います。そもそも振袖は肌に密着させて着用するものなので、湿度や暑さを逃がすことが難しいんです。
また衿元は後ろ首下まで出ますし、袖口もあいているので寒気で、普段着より寒さを感じます。

寒さ、暑さを長時間我慢すると、体調的にも気分的にも具合が悪くなってしまい、それこそ撮影どころではなくなります。さらには振袖を着用することに恐怖心を抱いてしまい、式典当日を迎えることが億劫になってしまうことも。

やはり前撮りは気分良く、素敵な撮影にすることで成人式をさらに待ち遠しくなるようにしたいものです。

現在当店でご予約頂いているロケーション前撮りは学生さんばかりということもあり、春休みを利用することから3月下旬に集中しています。既に秋の予約もいただいておりますが、こちらの場合は11月下旬以降となっています。

abitoの振袖ロケーション撮影のポイントは以下の通りです。

■価格設定がハッキリしている(追加料金がほぼない)
■ご案内ロケ地が豊富
■二十歳の皆様が安心できる女性カメラマンによる撮影
■実績の豊富さ
■振袖の持ち込みOK

といったところでしょうか。

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ちなみにいちばん人気のロケ地は竹林で有名な若竹の杜さんです。

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またabitoのオリジナルロケーションプラン「マチロケ」も人気急上昇しています。

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どうぞお気軽にご相談下さい。

abito振袖ページはこちらから
オリジナルプラン「マチロケ」についてはこちらから

ブライダル渡辺さん、長い間お疲れ様でした

長きに渡り、宇都宮で貸衣装を営んでこられたブライダル渡辺さんが1月16日に60有余年の歴史に幕を閉じました。

弊社の創業者である父は元々ブライダル渡辺さんでお世話になり、独立したこともあり、競合ではあるものの切っても切れない関係性がありました。もちろん一時は「追いつき追い越せ」と勝手にライバル視していたこともありましたが、いざこういう形になると一抹の寂しさも感じます。

実は閉店一週間前にご挨拶を兼ね、ブライダル渡辺さんにお邪魔してきました。

中に入るのはそれこそ何十年ぶりでしたが、やはりライバル視するには手強すぎたと改めて実感しました。折りしも社長と先代社長夫人がいらっしゃったので、ご挨拶をさせていただいたのですが、どこかすっきりとしたご様子でした。


ブログで何度もお伝えしていますが、ここ数年で宇都宮から貸衣裳店が「閉店」「撤退」が続き、今では極僅かとなってしまっています。時代の流れなのかもしれませんが、寂しいものです。ただここ数年は弊社としては競合他社が何をされようが、何をスタートさせようが気にすることなく、「自分達に出来ること」「自分達にしか出来ないこと」だけに注力してきたので、今後もこれまで通り進んでいくだけです。

最後に・・・
60年以上に渡り地域の冠婚葬祭を「貸衣装」で支えてきた渡辺さん、たいへんお疲れ様でした!

和装専門の貸衣裳店となりつつあります

お店の名前である「Wedding Dress abito」が物語っていますが、ウェディングドレスやカラードレスなどのレンタルを根幹としたドレスショップだったのも今は昔・・・。

現在ではすっかり「和の衣裳」、つまり和装のレンタルショップとなっています。
そんなこともあり、店内も和に雰囲気が漂う感じとなっています。

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ウェディングドレスを飾ることはなくなりましたね。

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ドレス中心だったこともあり、ベースは「洋風」ですが掛け軸などを飾ったりするとそれなりに見えてくるものですね。和と洋の組合せも悪くありません。

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およそ100年前の桐箪笥があることで、グッと和の雰囲気が醸し出されています。


10年ほど前はドレスやタキシードで溢れ返っていた2階フロアでしたが、こんな感じになっています。

敢えて現在のような和装を中心としたお店づくりを進めてきましたが、今考えるとかなりのギャンブルだったのかもしれません。これが正解なのか、不正解なのかはわかりません。しかし和装の美しさ、素晴らしさ、その価値観を信じて疑わない自分としては良かったと思っています。

和装は見ていても飽きることがなく、歴史がありつつも常に新しい発見があります。なによりワクワクする衣裳なんですよね。
日本人が日本人の為に紆余曲折を繰り返しながら辿り着いた伝統、文化ですし、洋服と違い、着る方の身体に合わせて「着付ける」という世界でも稀なものだと思います。

フォルムは一緒でも微妙な色の違い、そして様々な吉祥文様、帯や小物の組み合わせで全く違う印象を感じる事の出来る(つまり同じ衣裳でオリジナルのコーディネートを楽しめる)という喜びと楽しさがあるんです。

まだまだ伝えたいことは山ほどありますが、本日はこの辺りで。