2019年 3月 の投稿一覧

桜ロケーションでは「2ヶ所プラン」が人気です

3月となり、あと一ヶ月もすると桜が開花します。

ちなみに平成31年3月4日時点でのが宇都宮近辺の開花予想は3月28日、そして満開予想は4月4日だそうです。今後の陽気によって多少前後はあるかもれませんが、例年に比べると少々早めのようです。


そしてここ数日はabitoにも桜ロケーションの問い合わせ、ご来店、ご成約がめちゃくちゃ増えてきました。
毎年のことですが、3月になった途端に増えてくるので、いつも「人間の行動心理って面白いな~」と感心してしまいます。

一年の中で秋の紅葉ロケと同様に、春の桜ロケは最も人気のあるプラン。

全国でもいろんなお店が桜ロケーション撮影をされています。それだけ本当に人気なんですね。


abitoも桜ロケーション撮影を始めてから既に7年の月日が流れ、これまで多くのカップル様を撮影して来ました。その経験からひとつの真実にたどり着き、2年前から始めたプランは今では最も人気のあるものとなっています。さてそのプランとは何でしょう・・・・。

辿り着いた真実

「桜の咲き誇る中で記念の撮影をしたい」
これがお客様の心の声です。春の限られた期間だけの特別な撮影ですから、魅力的ですよね。でも桜ロケーション撮影も「前撮り」のひとつであると考えると、私達は「本当に桜の撮影だけでいいのだろうか?」と疑うようになりました。

四季を問わず、一年を通してロケーション撮影を行っていますので、お客様が前撮りにどのような想いとご要望をお持ちかは十分に把握しているからこそ疑うようになりました。だって桜や紅葉以外の時期は「こんな写真を残したいです!」とリクエストがありますからね。

例えば正座
047

そして「ひざまくら」018

この他にも色々ありますが、共通しているのは「建物内での撮影」です。

確かに桜の中で撮影した写真は素晴らしいですし、素敵です。
ですが一生に一度の和装前撮りを「桜だけ」、別の言い方をすれば「外だけ」で満足されますか?私達はこれを疑っているんですよね。

もっと簡潔に言い換えると、「桜はもちろんだけど、それ以外の撮影も出来ればしたいはず」と思った訳です。そこで数年前から新たな桜ロケプランを作りました。

「桜ロケ2ヶ所プラン」

昨年も、そして今年もこの「2ヶ所プラン」が一番人気です。
要は桜のロケ地ともうひとつのロケ地の合計2ヶ所で撮影するプランです。

021044070

桜の撮影をしっかりした後、ロケ地を移動して建物内や竹林での和装撮影もたっぷりと行うのが「2ヶ所プラン」です。

よくお聞きするのが「桜とサイトに掲載されている竹林でも撮影がしたい」というお客様の声。
その上、建物内でも撮影できるので「桜だけのロケーション撮影」にくらべるとコンテンツが充実しているので、満足度はかなり高めのようですし、実際に大変お喜びくださっています。

かなり頑張った価格設定

ちなみにabitoの桜だけのロケは170,000円(税別)となっておりますが、2ヶ所プランは180,000円(税別)となっており、その差はたったの1万円ポッキリ。通常、ロケ地を一ヶ所追加すると5万円となっていることを考えると、金額的にはかなり頑張ったと思います。破格です(笑)

それでも限られた時期に、ご都合を付けて下さるお客様に喜んでいただけるなら・・・という想いがあるからこそです。

ソメイヨシノの桜ロケ受付は残り僅か

お蔭様で多くのカップル様にご予約を頂いており、ソメイヨシノの桜ロケも順調に予約が入り、残り席数はあと僅かです。「マジか~残念w」と思った方、ご安心下さい。ソメイヨシノが終わった後に咲く桜「八重桜」での撮影予約は十分に余裕があります。

029 013
左がソメイヨシノ、右が八重桜

比較するとその違い(色の濃さ)は明らかですが、どちらも桜感満点で春を感じさせてくれる前撮りとなります。もちろん八重桜でも「2ヶ所プラン」をご用意しているので、十分にご満足頂ける和装前撮りとなります。気になる方はお気軽にabitoへお問い合わせ下さい。

最後に

世の中の桜ロケプランはその殆んどが桜だけ、外だけの撮影です。
abitoのように2ヶ所で撮影できるプランってそんなにないものなんですね。何たって桜の時期はある意味「稼ぎ時」なので、効率よく出来るだけ多くの組数をこなしたいんです、実際のところ。

だから殆んどのお店が悪い言い方をすれば「次から次への流れ作業(撮影)」になりがちなんです。
2ヶ所で撮影するなんて時間がかかりすぎるし、組数もこなせませんからね。もしやってくれたとしても、それなりの追加料金が予想されます。

それじゃ何故abitoはそんなにも効率の悪いことをするのか?
こういうプランがなければ、もっと多くのお客様を受け入れることができるのにもかかわらず・・・・。

答えはひとつ。
お店にとっては数ある中の撮影のひとつに過ぎませんが、お客様にとっては生涯にたった一度だけの前撮りだからです。十分に満足していただける写真を残したいですし、撮影そのものを楽しい思い出にしてもらいたいんです。だって一生ものですから。

住宅、新婚旅行、結婚式など生涯に一度きりのものには満足したいはずです。私が逆の立場だったら当然満足したいですから。それが答えです。

もし桜ロケをご希望されているのなら、当店以外をお考えでも一刻も早く準備されることをおすすめします。締め切りになってしまう事もありますからね。

abito
宇都宮市兵庫塚3-1-1
☎ 028-655-0975
info@kaede-abito.com
OPEN AM10:00~PM18:00
毎週火曜定休

意外と知らない産着のこと

日本固有の衣装といえば「着物」ですよね。

ご存知の通り、明治時代頃まで多くの人が日常的に着用していましたが、今では特別な時の衣装となっています。
いまの時代において、着物を着るタイミングはいくつかあります。七五三、成人式、卒業式、結婚式、告別式などがよく知られていますが、生まれて初めての着物って何だかわかりますか?

それは「産着(うぶぎ)」です。
正確に言えば、赤ちゃんそのものが着るわけではありませんが、「身にまとう」という意味では生まれて最初の着物となります。

以前は産着を仕立てることも多かったそうですが、今では殆どの場合がレンタルです。
今回は「産着はレンタルで!」という方に、基本的なことも含めて、少しはお役に立てそうな豆知識をお教えしたいと思います。

産着には「男の子用」と「女の子用」がある

現在は洋服もセックスレスの時代ですが、基本的に着物の世界においては男女共用できるものはありません。
それは生まれたての赤ちゃんの衣装である産着でも同様で、形は同じでも明らかな男女の違いがあります。

こちらは男の子用の産着
r

ベースの色は黒。当店では黒の他、紺の産着の取り扱いもあります。

そしてこちらが女の子用の産着

FullSizeRender

 

女の子用は赤がベースとなっています。

色の違いもありますが、よく見比べると描かれた柄からも男女の違いがお分かりいただけると思います。

産着を選ぶ際は性別だけでなく、衣装によって柄が違うのでそれも含めて検討して見て下さいネ。

※abitoのレンタル産着は8,000円~15,000円ととってもリーズナブルです
 

産着の着用方法

産着は「着る」というより、お母様が赤ちゃんをだっこしている状態を「包みこむ」感じで使用して頂くものです。
※でも本来は男の子なら使用した産着を七五三の羽織で、女の子なら三歳の七五三で振袖として着用するものでもあります

せっかくブログを書くので、産着の使用方法をオリジナルで表現したかったのですが、他の方がアップした動画の方がわかりやすいと思います。なのでリンクを貼っておきますので、こちらをご覧下さい。
産着の着付け方 (youtubeが立ち上がります)

動画でとてもわかり易いので是非参考にしてください

お宮参りする時期の目安

赤ちゃんの健康と成長を祈願するのがお宮参りですが、日本は歴史ある国ですから一応お宮参りをする「正式な」日があります。

男の子⇒出産31日目
女の子⇒出産32日目


このようになっていますが、まあ無理ですよね。
仕事もあれば、ご家族の都合や赤ちゃんの体調など様々なことをクリアしなければなりませんから。なので目安として誕生してから一ヶ月を目安にすることがほとんどです。

また大切な新しい家族のお祝いですから、大安の日を選ばれるとよいでしょう。
でも目安の一ヵ月後の陽気が大変な酷暑だったり、酷寒の場合は無理をすることもないのではないでしょうか?昨年の夏も猛烈な暑さでしたが、そんな中に無理してしまうとまだまだ小さな赤ちゃんはもちろんですが、ご家族も大変ですからね。

7月~9月は夏用の産着がおすすめ

前述の通り、最近の日本の夏は毎年のように大変暑い日が続きます。
出来ればこの時期を避けたいものですが、お宮参りをあまりにも遅らせてしまうのも考えものですよね。もし夏場にお宮参りをするなら、まず真っ先に検討すべきことは「赤ちゃんの負担を極力減らすこと」です。

そのひとつの手段として、夏用の産着の使用をおすすめします。
IMG_8790

こちらは夏用、いわゆる絽の産着です。
一見前出の産着と何ら変わらないように見えますが、その違いは明らかです。

IMG_8791

夏用の産着はこのように透けるほど薄い素材で出来ており、風通しも良く、通常のものより涼しく過ごしていただけます。これを使用するかしないかで、赤ちゃんとお母様の負担はかなり代わってくると思います。またこの透け感は見た目にも涼しげで、「夏のお宮参り」らしさも演出してくれます。

もちろん男の子用もございますので、6月~8月にお誕生された赤ちゃんのお宮参りにご検討下さい。
 

最後に・・・

初めてのお子様のお宮参りはわからないことばかりで不安ですよね。
なにしろ大切な小さなお子様のことですから当然です。こちらのブログで少しでもお役に立てたら・・・・という思いで書き綴りましたが、ネットの情報が全てでもなく、正しい訳ではありません。

なにより確実で、正しい情報はやはり経験談だと思います。
お母様、お姉さま、先輩、お友達、ご親戚と貴方の周りを見渡せば、お宮参りをされた先輩方がたくさんいらっしゃるはずです。

そう言った方々にお話しを聞くことが一番です。
「こうして良かった」ということよりも、「こうしない方がいいよ」ということの方がより参考になることが有ると思います。成功例より失敗例から学べることのほうが貴重ですからね。

とにもかくにも、新しいご家族との特別な時間を笑顔で過ごし、笑顔で終われるよう準備をしておきましょう。そしていつか、そのお宮参りの一日を成長したお子様にお話ししてください。


abito
宇都宮市兵庫塚3-1-1
☎ 028-655-0975
info@kaede-abito.com
OPEN AM10:00~PM18:00
毎週火曜定休

 

先祖代々受け継がれてきた家紋を貸衣装で

ご自分の家族の家紋をきちんと知っていますか?

恐らく半分以上の方が「わからない」とお答えになると思います。普段の生活においては必要性は殆んどありませんし、目にする機会も少ないですから当然と言えば当然です。

しかし先祖代々受け継がれてきたものですから、一度ご確認して、把握しておくことをおすすめします。


なぜなら「いざ!」という時に必要になることもありますからね。

私も数年前までは自分の家紋なんて知りませんでしたし、興味もありませんでした。
しかし父が亡くなり、お墓や仏壇、そしてお盆用の提灯を作る時に「家紋はなんですか?」と聞かれた時に全く知らなかったので、慌てて親戚に尋ねたことがありました。いい大人としてちょっと恥ずかしい思いをしたものです。

一度知っておくと家紋は忘れないものです。
だってある意味自分のルーツと繋がっている訳ですし、アイデンティティーのひとつとも言えますから脳裏に焼き尽きます。そして不思議なものですが、自分の家紋が知り得た途端、それまで全く気にもしなかった他の家紋が目に付くようになります。これも日本人のDNAなのかもしれません。

さて和装の世界では家紋が入る衣装がありますが、何だかわかりますか?

「留袖」「喪服」「紋付袴」です。※色無地に入れる場合もあり

この三つの和装の共通点は「最も格式が高い」ということ。つまり家紋が入った衣装こそが格式が高いと言える訳です。

もちろんabitoが取り揃えている留袖、喪服、紋付袴にも家紋が入っていますが、あくまでもレンタル用なので見栄えがよく、よく知られた家紋が入っています。しかしそれぞれのご家族にそれぞれの家紋があるわけですから、そのままの状態でレンタルすると「自分の家紋とは違う家紋の和装」を着ることになります。

殆んどの方が気にされることはありませんが、中にはそうでない方もいらっしゃいます。喪服、留袖、紋付袴を着用するということはご家族にとって大変重要な事(お葬式、結婚式など)が起こったということですから、そんな一大事には先祖代々受け継がれてきた家紋を掲げて臨みたいという想いもあって当然です。

でも貸衣装には既に違う家紋が入ってしまっている・・・・さてどうしたものか?

ご安心下さい!そんな時は「貼り紋(貼り付け紋)」という便利なものがあります。
FullSizeRender

その名の通り、「貼る家紋」です。
つまりすでに入ってしまっている家紋の上に貼り付ける訳です。ちなみに画像の貼り紋は左右で大きさが違いますが、左が紋付袴用で右が留袖用、要は男性用と女性用で大きさが違う訳です。

この貼り紋を使えば貸衣装でもご家族の家紋を付けて一大事に臨むことが出来ます。

ただ注意すべきことが二つあります。

一つは「正確な家紋の名称」を把握しておかねばならないということです。
何故なら同じように見えても、ちょっとした違いがある家紋が結構多いんです。
IMG_8785

例えば「瓜」をモチーフにした家紋はたくさんあり、「黒ぬき」もあれば「白ぬき」もあり、丸があったりなかったりします。目で確認するだけでは正確さにかけますので、名称をきっちりと知っておくことがとても大切です。お間違えのないように。

もう一つは貼り紋の注文には時間がかかるということです。
メジャーな家紋はストックがあったりするのですが、そうでないと一から作らなくてはならないことがあり、時間がかかります。留袖や紋付袴のように慶事に着用するものであれば、ある程度早めの注文も可能ですが、喪服の場合は殆どが緊急となりますので間に合わない場合もあります。

それでもどうしても自分の家紋でという希望を前もって持っている方は、「いざ」という時のために用意しておくことをおすすめします。持っていればいつでも使えますからね。


草花や動植物などをモチーフにデザインされた家紋は日本が世界に誇れる芸術のひとつであるといえます。
「何故その家紋なのか?」
「どういう経緯があったのか?」
なんてことを想像するのも楽しいですし、実際に調べてみるのもありだと思います。いずれにしても自分の家族の家紋を知ると、その家紋が愛おしく、とても愛着のあるものに思えてきます。

例え貼り紋を和装につけたとしても、殆どの場合、他の方は気にもしないことでしょう。
でも「家紋を付ける」ということは自分自身のためであり、自分だけの隠れた「こだわり」であり誇りでもあるのです。誰かに気付いてもらうためでなく、ご先祖を背負い、家を代表して一大事に臨む心構えの証なんです。

一大事は一生にそうあるものではありません。
そういうときこそ「家紋を背負う責任」を感じながら、臨んでみてはいかがでしょう?