婚礼着物

和装へのお色直し時間を短縮する便利アイテム 「二部式掛下セット」

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結婚式でドレスから和装のお色なおしで最も気がかりなのは着付け時間です。

和装の着付け、特に婚礼和装である打掛の着付けは結構な時間がかかるために「あまりゲストをお待たせするのも・・・」ということで、残念ながら諦めてしまうこともあります。2時間半という大変短い時間の披露宴では5分10分がとっても貴重ですからね。

でも打掛の着付けに「二部式掛下セット」を使えば大幅に着付け時間を短縮することが出来ます。


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 腰紐や伊達締めを使うことなく、装備されたゴム付きの紐で簡単に着付けることができます。
そして掛下の作り帯はこちら。
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当店でも和装前撮りの場合は殆どこの二部式セットを使用しています。その仕上がり具合は通常の着付けとなんら変わる事はありません。サクサクと和装の着付けが進んでいきますので、その早さに驚かれることでしょう。

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お色直しの時間が気になる方は二部式掛下セットで問題が大幅に改善されますよ!


「時は金なり」なんて言葉もありますが、結婚式においての時間は更に貴重です。少しでも多くの時間をご家族やゲストの方々と過ごしたいですものね!


当店では白無垢、または色打掛をレンタルされるお客様でご希望があった場合はこの二部式掛下セットをお貸し出ししています。また単品でのレンタルも受け付けておりますので、気になる方はお問い合わせ下さいませ。

打掛を本番さながらの着付けで体験するといろんな物が見えてくるはずです

まずはお知らせです。


初の試みとして「打掛本格体験」というものを今年は定期的に開催していきます。

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この企画を簡単に説明しますと、結婚式や和装前撮りと同じ着付けをabitoの店舗で本格的に体験していただくことです。打掛の試着等での簡易的な着付けではなく、本番さながらの着付けとなります(掛下は二部式の使用)。メイクは致しませんが、簡単なヘアアレンジをし髪飾りもお付け致しますのでその仕上がり具合はまさに花嫁様!


そしてこの本格的体験の費用はたったの3,000円(税別)!追加費用は一切ございません。但し、新郎様の紋付袴体験をご希望される場合は2,000円(税別)となりますが、お二人合わせても5,000円(税別)とお手ごろ価格です。お支度完了後は約30分ほどお時間がありますので、スマホやデジカメで撮影したり、お連れ様にじっくりと見て頂くことも可能です。


今月は27日(土)の開催で先着2組様限定とさせて頂きます。

※2月以降も開催予定ですが、日程は未定です。


こんな企画を始める理由ですがいろいろとあります。


まず第一に「打掛に対してはじめの一歩が踏み出せないプレ花嫁様の背中を押したい」という想いです。

どなたにとっても打掛は未体験のことであり、分からないことや不安なことだらけ。でもしっかりとした打掛姿になることで、それまで知らなかったことも明確になって様々な心配も解消されます。一度体験しておくと安心ですからね。


『わからないことは相談するより体験するのが一番手っ取り早い』・・・これに尽きますね!



第二に「打掛の魅力を多くのプレ花嫁に知って頂きたい」という想い。

「体験すること」は「知ること」に繋がります。打掛は他の和装と違い一生に一度きりの花嫁和装ですので、その時を逃すと二度と袖を通す機会はほぼありません。打掛は日本が世界に誇る婚礼衣装にもかかわらず、日本人がその魅力を知らない人生を過ごすのは大変残念なことです。知ることは「知識」となり、少なからずその後の人生において何らかの影響を与えることは間違いありません。

日本女性の嗜みとして、一度は打掛を体験して頂きたいと願っています。



第三に「結婚を迎えるに当たっての選択肢の幅を広げたい」という想い。

現在、結婚式と言えば「チャペル挙式」が隆盛の時代です。しかし神前で白無垢を着て行なう挙式という選択肢もあります。またお色直しの衣装であるカラードレスの代わりに「色打掛」を選ばれる花嫁も徐々に増えつつあります。しかし打掛の魅力を知らないために選択肢を狭めていることもあるんですよね、実際。

どんな選択をするにせよ、まずは「知ること」ができれば出した答えは間違いなしです。そんな間違いなしの選択のお手伝いになればとも思います。そして和装前撮りを躊躇している方にキッカケをつかんで頂きたいとも思っています。


お支度が終わったらじっくりとご自分の打掛姿をご覧になると、打掛の素晴らしさをお感じいただけることでしょう。
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なにせ初の試みですのでどのような反応があるかはわかりません。いずれにしても全く興味をもたれないか、大反響になるかの両極端になることでしょう。しかしながらこの取り組みは必ずや結婚式を前にしたプレ花嫁様のためになるものであると確信しています。「継続は力なり」ということで、毎週開催を続けていきます。2月以降の開催日は追ってブログや当店の公式ウェブサイト、及びフォトウェディング専門サイトにてお知らせ致します。

お電話やメールでのお申し込み、お問い合わせをお待ちしております。


☎028-655-0975
info@kaede-abito.com



 

和装の寒さ対策 寒さも足元から

12月中旬となり、今年も残り僅か。

ほんのちょっと前まで紅葉ロケシーズンだったのですが、すっかり寒さが身に染みる季節になってしまいましたね。そんな冬でも和装に身を包まなければならない方々も少なくありません。

・冬の結婚式
・成人式
・賀詞交換会
・和装前撮り


様々あるんですね。


現代において、冬には暖かい服装をします。ニット、ダウンなど「冬用」の物がありますが、和装には「夏用」はあっても「冬用」という概念がありません。なので自分たちで寒さ対策を施さねばならない訳ですが、見た目は変えずにいたいもの。


そんな和装を着用するに当たっての冬の寒さ対策を伝授致します。


和装ではあらゆるところから冷たい空気が入り込んできます。

「後ろ首」「袖口」「裾口」などですね。特に男性においては慣れない袴はある意味スカート的な構造なので、より寒さを感じるかもしれません。しかし現代にはとっても便利なものがあります。


「ヒートテック」です。

上下にこれを着ることで、かなりの寒さ対策となります。ただし、一つ問題もあります。それは和装の場合には簡単に脱ぎ着できないということ。


確かに冬は寒いですが、屋内に入るとやたらと空調が効いている場所もあり、場合によっては「暑さ」すら感じてしまう事もあります。寒さもイヤですが、着慣れない服装での暑さも不快なものです。そんな時はヒートテックの袖や裾をたくし上げて調節することがおすすめです。


そして最大の寒さ対策は何と言っても足元にあります。

和装着用の場合、必ず「足袋」を履きますがこれが最大の問題でもあります。

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足袋の素材は綿で二重構造にもなっておらず、その厚さはTシャツよりちょっとあるくらい。

さらに和装の履物と言えば草履となりますが、これがなんとも厄介なんですね。
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ほぼ全面がさらされることになります。車で言えば冬のオープンカーのようです。

そして「寒さは足元から」とも言われます。逆を言えば足を出来るだけ寒さから守ることによって、防寒対策となるわけです。ここで力を発揮してくれるのが『五本指ソックス』です。

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指が分かれているのでこの上から足袋を履くことが出来ます。足元を二重にすることで、かなりの寒さ対策となりますので是非お試し下さい。ハイソックスタイプを使用すればさらなる寒さ対策になりますよ。


ここで五本指ソックスを利用するに当たっての注意点がいくつかあります。

【あまり色の濃い五本指ソックスは避けること】
先ほど説明したように、足袋は薄い綿で作られているために中に色の濃いものを使用すると透けて見えてしまいカッコいいとは言えません。出来るだけ白に近い色をお選びすることをおすすめします。

【厚手のものは避けること】
殆どの場合、足袋はストレッチ素材ではありません。中にあまりに厚い五本指ソックスを使用すると足袋が履けなくなったり、履けたたとしてもパンパンにみえてしまって見た目的に良くありません。どうしても厚手の物を使用する場合はそれにあわせて、ワンサイズ上の足袋をお選びください。


ヒートテックと違い、足袋の中に履く五本指ソックスはいつでも履いたり脱いだりできるのでとっても便利です。

足元が暖かいだけで体感温度はだいぶ変わってきますので、「寒さに弱い!」「寒いの嫌い!」という方は是非お試しくださいね。


最後に・・・・

和装を着るということは、殆どの場合大切な節目を迎えているということですよね?

そんな節目での服装や装いで最も大切なのは「見た目」です。祝う側、祝われる側問わずに周りの方々へのおもてなしとして、きちっとした和装姿でなければなりません。

その為にはいくら寒さ対策とは言え、ヒートテックや五本指ソックスが見えてしまっては全てが台無しです。

普段着と同じ動きをしてしまうと簡単に見えてしまうので、「今日は和装を着ているんだ」という意識を常に忘れずに、そして美しい和装姿の所作を事前に予習することが大切です。そうすれば「見せてはいけないもの」を見せることなく、大切な節目がより良い一日となることでしょう。


和装での冬の寒さ対策

少しは参考になったでしょうか?

打掛のご試着 当店ではしっかりと着ていただいています

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当店では打掛のレンタル、そして和装前撮りを問わずにお客様にはお気に入りの打掛をしっかりとご試着していただいています。

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スマホでの撮影もお手伝いしていますので、気軽にお声がけください!



だってご来店されるお客様にとって、打掛は初めての衣装なのでわからないことだらけです。

自分がどんな風に映るか?
どんな色が似合うか?
どんな着心地なのか?



言葉で説明するより着て頂いたほうが手っ取り早いですし、何よりわかり易いはずです。普段着ているような洋服なら、慣れているので試着しなくても何となく感覚でわかりますが、打掛はそう言うわけにはいきませんからね!


しかもただ打掛を羽織って頂くのではなく、しっかりとその下には「掛下」、そして懐剣やハコセコなども身に付けて頂いて本番さながらのご自分の打掛姿をご確認してもらっています。初めてのこと、未知のことに対して一番にご提供しなければならないのは「安心」です。何もわからないままで当日を迎えることほど不安なことはありませんよね。


もしかしたら「試着するのは当たり前でしょ?」と思われる方もいるでしょう。


しかし数々のお客様のお話しから察するに、「試着はできない」というお店もあるそうです。聞くところによると、打掛の写った写真を何枚か持ってきて「どれにしますか?」と言われるとのこと。つまり写真だけを見て未経験の衣装を選ばねばならない訳です。当店ではあり得えないことですし、そんなことしたら社長にどんなに怒られるか・・・・。



もう一度繰り返しますが、打掛はどなたにとっても初めての衣装であることが殆どで、わからないことばかりです。それにもかかわらず試着もさせずに選ばせることはあり得ないことと思います。お客様に安心を与えるどころか不安を助長しているようなもの。


確かにドレスの試着と違い、打掛の場合はいろいろと大変です。

でも当店はこう考えます。「面倒臭いこと、手間がかかることをやってこそ仕事でありサービスである」と。写真を見せるだけなら小学生でもできますし、専門知識も要りません。それは仕事ではなく、作業でしかありません。和装に携る仕事をされているのであれば、まずはお客様のことを第一に考え、不安を取り除き、安心を与えることが何よりも大切ではないかと思います。


自分が体験したことではありませんし、ただお客様から聞いただけの話しですが和装に携る仕事をしている立場としてハッキリいって非常に残念な気持ちです。もし自分がお客様の立場なら、絶対そんなお店は利用したくないです。


ここ数年で和装の人気が高まり、徐々に和装に目を向けるお店も増えてきました。でもこう言う状況だからこそ、しっかりとした対応をしていかねばならないのです。この和装の人気が一過性のものでなく、継続的なものとする為にも携る一人一人が和装の素晴らしさをお客様にお伝えしていくべきだと考えます。



どんな業種、仕事にしてもやはりお客様を見なくてはなりません。お客様あっての商売なのですから。

黒引き振袖の人気がじわじわキテます

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結婚式と言えばウェディングドレス!



かつてはそんな時代もありましたが、現在では花嫁和装だけにフォーカスされる花嫁様も増えています。ドレスにはドレスの魅力があるように、和装には和装の魅力があります。どちらも選ぶ方もいれば、いずれかに決める方もいます。つまりはお二人次第ってことですね。




さて人気が上昇中の花嫁和装ですが、皆さんがすぐに思いつく衣装と言えばやっぱり色打掛ですよね。

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更に言えば「赤」がイメージどおりのものと思われます。色打掛はとても華やかでゴージャスでありながら畏まっていないので、人気があります。かわいい和装姿にもなれますしね。


しかし婚礼和装は色打掛の他に、「白無垢」そして「黒引き振袖」などもありますが、皆さんにとっての位置づけはこうではないでしょうか?


    色打掛>白無垢>黒引き振り袖


この不等式は時代によって変化します。現在は上記のようになっていますが、そろそろ変化する頃あいかもしれません。さてさて、どのように変化するのか当店ならでは見解を述べたいと思います。


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Wedding Dress abito公式サイト


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Wedding Dress abito 和装&洋装前撮りサイト



次は色打掛>黒引き振袖>白無垢になるかもしれません


やはり色打掛の人気は絶大で、結婚式のお色直し衣装として、また前撮りの衣装としても磐石の地位にあると言えます。白無垢も大変魅力ある衣装なのですが、「結婚式で白いウェディングドレスを着用すること」、そして「白無垢は式服としてのイメージが強い」ということから一着目としては選ばれる傾向にありません。もちろん神社挙式をされる方にはおすすめする衣装ですけどね。


そして当店においての実際の傾向として、黒引き振袖をお選びする方が増えています。
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この「凛」とした雰囲気は黒引き振袖ならではのもの。

色打掛=華やかさ 、白無垢=清らかさとするならば黒引き振袖は「かっこよさ」と言えるかもしれません。ちなみに日本の和装全般において、「黒」という色は大変格式があるものです。男性の黒紋付、既婚女性の留袖、黒の喪服は日本和装の中で最上礼装であることが証拠です(五つ紋があってこそですけどね)。

 

 

引き振袖と打掛の決定的な違いとは?

画像で比較してみると一目瞭然です!
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一番の違いは帯が見えているかいないかです。ご覧に用に右の黒引き振袖は綺麗に飾り結びした帯が目立ちますが、右の打掛には帯は見えてはいません。実は打掛でも帯は結ぶのですが、打掛の一枚下の着物である掛下に結ぶものなので、外見からは見る事が出来ません。



やっぱり帯が見えると若干カジュアルさを感じますよね。成人式の振袖や七五三の衣装と同じ方式なので、可愛らしさも感じます。色打掛のような豪華さ、白無垢のような畏まりさとは違う雰囲気を婚礼和装にお求めの花嫁様には黒引き振袖がおすすめです!!!

 

黒ではない引き振袖も素敵!


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ライトグレーの引き振袖

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鮮やかな黄色の引き振袖

その他様々な色の引き振袖もあります。

 

 

 

 

 

まとめ

結婚式では時間の関係で和装を諦めざるを得ない花嫁は少なくありません。でも以前はドレスと和装を着るって当たり前のことであり、それに対応することこそ一生に一度の節目に携る者としての務めのはずです。まずは諦めないで、結婚式場にご相談してみてはいかがでしょうか?

今日は当店の最近の傾向に基づき、「黒引き振袖」をお勧めして参りましたが婚礼和装を取り扱っている当店としましては少しでも多くのカップル様に結婚式はもちろん、前撮りでも着用して頂きたいと願っています。それだけの価値があり、魅力のある衣装と心から思っているからです。そして結婚という機会でしか着ることの出来ない衣装であるからです。

    『しない後悔よりする後悔』

こんな言葉がありますが、婚礼和装にも当てはまります。でも後悔することは絶対ないはずです。


Wedding Dress abito
栃木県宇都宮市兵庫塚3-1-1
☎ 028-655-0975
info@kaede-abito.com

 

 

 

 

打掛の豆知識 「意外と知らない打掛の仕組み」

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打掛という衣装だけで打掛姿になれるわけではないことを知っていますか?


打掛だけでなく、和装全般に言えることですが洋服やドレスと違ってとても「手間」がかかる衣装です。人によっては「面倒くさい」とか「堅苦しい」なんて思うかもしれませんが、それこそが打掛の価値であり美しさであるとも言えます。美味しい料理は味だけでなく、見た目も美しいものですが完成するまでに料理人が手間隙かけているのと同じことです。


今日は打掛姿が完成するまでを簡単に説明したいと思います。

 

打掛姿完成までの過程

①肌襦袢を見に付ける

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肌襦袢と裾除けは普段で言えば「下着」のようなものです。柔らかく、汗を吸収してくれる素材で出来ており、和装を着る上では欠かせないものです。ちなみに上半身部分が肌襦袢、下半身部分が裾除けです。

また打掛用の肌襦袢はちょっと特殊に出来ています。
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襟の後ろ部分が通常の肌襦袢より深めになっています。なので留袖用の肌襦袢では代用できません。ご注意くださいね。

 

 

②長襦袢を着る

 

 

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長襦袢は肌襦袢の上に着る着物です。普段で言えば「カットソー」や「シャツ」と言えるかもしれません。そして着付けの際はこの長襦袢から「腰紐」「伊達締め」などを使いながら美しい打掛姿になるように、形作っていくことになります。
 

③掛下

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掛下は長襦袢の上に着る着物です。長襦袢がシャツやカットソーだとしたら、この掛下は「ニット」や「ベスト」と言えるかもしれません。今回は敢えて白の掛下にしましたが、今では色や柄入りの物もあります。そしてこの掛下には多くの和装小物をコーディネートすることになります。

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「懐剣」「筥迫」「帯」「帯締め」「帯揚げ」「抱え帯」、その他「末広」も。また着付けする際にも「おとんこ」「帯枕」「帯板」「腰紐」「伊達締め」「衿芯」のような着付け小物が不可欠となります。

 

 

④打掛を着て完成

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長襦袢の上に打掛を着て、ようやく打掛姿の完成です。洋服に例えるならブルゾンやジャケット、コートのような位置づけですかね。画像ではお引きずりにしていますが、外へ出たり歩いたりする際には動きやすいように「おはしょり」することもあります。

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こんな感じです。


今は打掛では「洋髪」にされる方が殆んどですが、鬘(かつら)や綿帽子、角隠しをご希望される方もいらっしゃいます。どんな和装スタイルにするかは花嫁さまのご希望によって様々ですが、より日本的、伝統的なスタイルをお求めならばやはり鬘は外せないと思います。

 

 

 

 

まとめ

ご紹介したように打掛姿になるまでは「肌襦袢・裾除け」⇒「長襦袢」⇒「掛下」⇒「打掛」といった順番で重ね着が必要となります。そしてこれらの着物の他に様々な小物が必要で、ざっと数えただけでも相当なものとなり、一つたりとも欠かせないものばかりです。また着付けに関してもやはり特別な技術が必要となります。


本当に複雑で、面倒で、大掛かりな衣装の打掛ですが、仕上がった打掛姿は美しく荘厳です。手間隙をかけたからこそ出来上がるものだからこそ価値があると言えるでしょう。



打掛は「打掛だけ」でなく、様々な着物と小物が欠かせず、特別な着付けの技術があって初めて命が吹き込まれます。日々様々なことが便利になり、機能的になっていいますが、打掛は時が止まったかのように以前と変わらぬままです。つまり「不変の価値」があるとも言えます。もし価値がなければ変化せざるを得なかったはずですし、消滅していたはずです。




数百年に渡って受け継がれてきた伝統と文化がここにあります。時を越えて今に至る不変の価値をぜひ「結婚」という人生の大きな節目で体感して頂ければと思います。きっと間違いなく日本というこの国の今まで知らなかった魅力を再発見できるはずです。




結婚式では時間の関係でお召しになれなくても、今は「和装前撮り」というものがあり、結婚式とはまた違った形で打掛を楽しむことができます。そして日を追うごとに秋が深まる今こそ和装前撮りに最高の季節です。爽やかな気候、穏やかな日差し、そして美しく色付く紅葉のなかでのロケーションフォトは当店でも大変人気で、多くのご予約を頂いています。




まずは気軽にご相談下さい。とっても嬉しい特典付きのキャンペーン開催しています!

 

 

 

草履で上手に歩けば鼻緒で痛むこともなく、美しい所作に

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打掛、振袖、留袖といった和装に欠かせないものと言えば「草履」です。

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ちなみにこちらは色打掛用のゴールドの草履です。


日常的に使用する履き物ではありませんので、なかなか上手く履きこなせる人は少なく、意外と間違った履き方をしている方が多いのが事実。今日はそんな草履の上手な(正式)な履き方をお知らせしたいと思います。

多くの方がしてしまう誤った草履の履き方

草履を履く(着物を着る)という機会は滅多にありませんよね。結婚式、成人式などごく限られた時だけということが殆んどですから、正式な履き方、歩き方を知っている方は少ないもの。

草履のビジュアルから、鼻緒に深く指の間を差し込んで履きたくなってしまうのは当然のこと。
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でもこれは誤った履き方なんです。ちなみにこの履き方をした場合のかかとはこんな感じになります。

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かかとが草履の長さに収まってしまっています。

皆さんも夏にはビーチサンダルを履く機会が多いと思いますが、あまりに深く指の間を押し込んで長時間履いていると痛くなってきますよね?草履も同じで、このような履き方をしていると、足袋を履いているとは言え次第に痛くなってきて、最悪指の間が靴擦れ状態になり水ぶくれが出来てしまうことがあります。


多分これまでこんな履き方をされてきたでしょう。でも本来の履き方はこうではないんですね。

正式な草履の履き方

薬や電化製品も正しい使い方をすることによって、その本来のパフォーマンス(効果)を発揮するもので、それは草履も同じです。

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本来、草履の鼻緒は「親指と人差し指の間を入れ込むもの」ではなく、「親指と人差し指ではさむもの」なんです。はさんだときのかかとの状態はこのようになります。

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かかとが草履より2~3センチはみ出しています。これが正式な状態と言えます。


 

草履と靴は全くの別物

草履も靴も「外で履く」という点では同じですが、その履き方は全く違ってきます。

靴はまさに「履く」ものですが、草履は本来「引っ掛ける」もの。鼻緒を二つの指ではさんで引っ掛けながら歩くのが草履の正しい使用方です。またかかとが少し出てるくらいが美しく、「粋」でもあるんですね。


草履での美しい歩き方

ご紹介したような正式な履き方だけでなく、ちゃんとした歩き方をしてこそ和装姿はより美しくなります。


まず大前提として、草履では内股歩きが基本です。がに股歩きは厳禁であり、せっかくの和装姿が台無しになってしまいます。そして大股でなく、小股で歩くことも求められます。そうすることで、女性らしく美しい歩き方となります。

普段、靴を履いての歩き方と全く違うので歩きにくく感じるのは当然ですが、その歩きにくい姿こそ美しいとも言えます。その際はつま先に体重を乗せた前傾姿勢での歩き方がおすすめです。後ろに体重を掛けると、この履き方では逆にかかとが痛くなってきますからね。


まとめ

和装姿は例えどんなに綺麗な方が綺麗な着物で、最高のヘアメイクをしても「和装の所作」がなっていなければ全てが台無しになります。例えて言うなら超ミニスカートを履きながら胡坐をかくようなもの。見えちゃいますよ♡

動きづらい、歩きづらい、面倒、疲れる・・・・着なれない和服を着るとこう思われることもあるでしょう。でもその制限された動きの中にこそ和装の美しさが隠れているのです。つまり和服を着たらそれに合わせた動き方、身のこなし方がとても大切なんです。

せっかくの美しい和装姿です。

もっともっと美しく見せる為にはちょっと我慢して、和装だからこその立ち振る舞いをしましょうね!


 

コーディネートが楽しくなるかわいい和装小物

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色打掛や白無垢などの和装も、ドレスや洋服と同様にコーディネートを楽しめる衣装です。

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帯止め、草履、ハコセコ、懐剣など、どんな柄や色を合わせるかで印象も変わってきます。


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ちょっとクラシカルな柄も素敵ですよ!


また和装の小物だけでなく、髪飾りもどんなものにするかを考えるのも楽しいものです。

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こんなのもかわいいですね♡

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鼈甲(べっこう)のかんざしはクラシカルな雰囲気を醸し出してくれるはず!


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こんな小さな髪飾りをポイントにするのもおすすめです。



和装姿は打掛の柄や色はもちろんですが、どんな小物を選ぶか?どんなヘアスタイルにするか?どんな髪飾りにするか?で印象が変わりますし、イメージするのも楽しいはずです。


「自分だけのオリジナルなコーディネート」は打掛でも楽しめるものです。結婚式での着用はもちろんですが、和装前撮りなどでもこだわってみてはいかがでしょうか?

打掛姿に色を添える小物にも注目してください

とっても気に入って購入した洋服。

そのままでももちろん素敵なんですが、より一層素敵にする為にようふくに合わせて「ネックレス」「ベルト」「靴」「時計」「帽子」などのアクセサリーは欠かせませんよね?

どんな組合せにするかで印象がガラッと変わりますものね。



色打掛や白無垢も同じです。

多くの方にとって、「打掛」という衣装は身近なものではないのでピンと来ないかもしれません。ですがドレスも小物でトータルコーディネートするように、基本的にどんな衣装でも小物って意外と大切なんですね。


今日はそんな和装にまつわる小物をご紹介します。

草履

草履も色々あるんですよ。

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基本的に、当店では白無垢には左側の白いもの、色打掛には右の金色のものをお付けしています。

でもこの他にもこんな色の草履があります。

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こちらは「白無垢」「色打掛」「黒引き振袖」とどんな婚礼和装にも合わせられる赤草履。

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この銀の草履は白無垢でご利用頂けます。

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鼻緒に赤ラインが入ったこちらの草履は「紅こふき」「紅裏」といった特定の白無垢専用のものです。

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この他にも黒やベージュの草履があり、衣装の種類や色によってコーディネートして頂けます。

 

半襟

花嫁の衿元を彩る半襟は重要なポイント言えます。

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基本的には白ベースの無地が一般的ですが、最近では様々な柄、そして色のものが使われることが多くなりました。しかし半襟はあくまでも打掛を彩るものであり、主役ではありません。ですから当店では白ベースの刺繍入りの半襟をおすすめしています。

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刺繍によって立体的になった半襟が上品さと華やかさを演出します。

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こちらは金糸が入っているので豪華さを感じつつも、落ち着いた美しさを感じる半襟です。

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和柄の半襟もおすすめですが、打掛の色と柄を考慮しないと帰ってごちゃごちゃし、美しくありません。

やはりコーディネートには「相性」がありますから、それを無視せずにキッチリと合わせたいものですね。

懐剣・ハコセコ

打掛にはなくてはならない小物である「懐剣」「はこせこ」等はどんなものを選ぶかによって、印象が変わってきます。

色はもちろん、様々な柄があるのでどれを選ぶか悩むのも楽しみの一つですね。

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基本的には白無垢には「白」、そして色打掛には「ゴールド系」となります。打掛の色や柄に合わせて、豪華に、個性的に、オシャレにコーディネートしていくのが人気ですよ。

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一番人気の市松模様。白無垢で合わせる花嫁が多いですが、もちろん色打掛にもおすすめです。

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和柄に薄青の小物は上品さがありますね。赤の花柄がひと際目立つので、胸元をより一層華やかにしてくれること間違いなし!

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打掛姿をクラシカルに演出するならこんな濃い目の紫がおすすめです。歴史と伝統を感じさせてくれます。

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明るいイエローなら打掛姿を「可愛い」に変身! 無地なのでとても使い勝手が良く、いろんな打掛にコーディネート可能です。

こんなブルーもあります。

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その他、さまざまな和装小物

これまでご紹介した小物は目立つ位置で使われるものですが、それ以外にもいろんな小物があります。

末広

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帯止め

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帯締め

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髪飾り

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笄(こうがい)、簪(かんざし)

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まとめ

ご覧いただいたように、打掛にはそれを彩る様々な小物があります。もしかしたら洋服やドレスより多いかもしれません。

つまり、同じ打掛でも「あなただけのコーディネート」を楽しめることとなり、オリジナルとなる訳です。ひとつひとつ選んでいくのはとても大変な作業ですが、だからこそ楽しいとも言えます。

もちろん私たちプロもアドバイスさせて頂きますが、まずは自分で好き勝手にやってみてはいかがでしょうか?和装は懐の深い衣装なので、ある程度自由に小物を選んでもしっかりと着地させてくれるはずです。


歴史と伝統がある打掛は時代時代の背景に反応し、変化し続けてきたからこそ今に伝わっています。

そういった意味ではいつでも「歴史があり」、いつでも「最新の」衣装であると言えます。


和装を着る機会は今の時代においてはなかなかありません。七五三、成人式、卒業式、そして結婚式くらいですかね?だからこそそういった機会には思いっきり和装の世界に浸って頂きたいと思います。

 

打掛をおすすめする訳はお二人の為であり、ゲストの為でもあるから

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『Wedding Dress abito』という名称のお店ながら、どうして当店は婚礼和装をおすすめし続けているのか?


もちろん理由があります。今日はそんなお話をしようと思います。
 

和装推しの理由

これにはいくつかの理由がありますが、かいつまんで説明すると「ドレスにはない魅力」があるからです。
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もちろん店名に「Wedding Dress」を冠している訳ですから、ドレスを押し退けようなんてことは一切考えていません。ただドレスよりも比較的身近ではない白無垢や色打掛の素晴らしさを知っていただき、衣装選びの選択肢の一つとして検討してもらえたらなという想いだけです。

流行や時代に流されることがない

白無垢や色打掛は伝統的な衣装であり、民族衣装の一つとも言えます。何百年という時代を経てきた衣装なので、多少の変化はありつつも時代や流行に流されることなく現代に受け継がれています。良く言えば「不変の価値」、悪く言えば「変わり映えしない」衣装といえます。
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一方ドレスは時代を象徴する衣装です。
デザインはもちろん、色やブランドも時代によって移ろいます。しかもその周期は大変短く、その時代の最先端であってもあっという間に「時代遅れ」を感じてしまう衣装です。ほぼアパレルと一緒ですね。

50年経っても価値が不変である打掛姿は必ず貴女にとって人生の大切な思い出となることでしょう。

Made in japanであるということの価値

現在、ウェディングドレスはほぼほぼ海外生産されています。一方、婚礼和装はほぼほぼ国内生産なのでMade in japan。

なぜこのような違いがあるかと言えば、それは職人さんが作るか否かです。和装はそれこそ何百という工程を経て作られている訳ですが、「染め」「刺繍」などのひとつひとつがその道の専門家、つまり職人さんによって手がけられています。
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「打掛を着る」ということは「日本を纏(まと)う」ことであり、伝統や歴史を纏うことでもあります。しかも打掛は和装のなかでも最高峰に位置する衣装です。この価値観は絶対的なものだと思っています。

間違いなく日本人に似合う衣装

「私に打掛は似合わない」

こう思っている方って意外と多いんですよね。でもこれって先入観というか、間違った考えでしかありません。もし打掛をちゃんと試着して判断したのなら理解できますが、殆どの場合が想像からの判断です。

日本人が作った日本人の為の婚礼衣装が打掛です。

どう考えても日本人に似合わないわけがないんです。当店で打掛を初めて試着された方で「打掛似合わないなぁ・・・」なんておっしゃる方はこれまでにお会いしたことは一切ありません。それどころか初めて遭遇する打掛の魅力に魅了され、「あれも試着してみたい!これも試着してみたい!」となることが殆どです。

いわば「食わず嫌い」と同じですかね。食べてみないとわからないように、試着してみなければわかりません。決してイメージや先入観で「私には無理!」なんて判断はしないで下さいね。

まとめ

数年前に比べ、和装の前撮りをされる方は増えましたが結婚式での着用率はまだまだです。

ドレス姿の貴女は大変素敵だと思います。ご両親をはじめ、ゲストの方々も最高に美しいそんな貴女のドレス姿をみてとても喜んでくださることでしょう。でもそれに負けないくらい打掛姿の貴女も素敵なんですよ。白ドレス⇒色ドレスという「カラー」を変えるお色直しが主流ですが、ドレス⇒和装への「色」そして「テイスト」も変えるお色直しにすれば、その変化の反応は倍以上になります。

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ドレス姿だけでなく、貴女の素敵な打掛姿もお世話になっているゲストの方々にご披露してください。ゲストの方々も間違いなく喜んで下さることでしょう。