紋付袴という名称が一般的に知られていますが、正式
には紋付羽織袴と言います。

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ゴメンナサイ、ワタクシの紋付羽織袴の写真です

明治時代の太政官令により、『五つ紋の黒紋付羽織袴』は正装
として広まりました。江戸時代はどちらかと言えば略礼装でした。
現在では結婚式・結納・葬儀などの冠婚葬祭や将棋のタイトル戦
や大相撲などで使用されています。よくテレビで見かけますよね

五つ紋に関してはこちらでご紹介しています

同格の礼装としましてはモーニング・燕尾服・黒留袖などになりま
す。
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こちらはモーニング。名前の通り、午前中の正礼装です
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こちらは燕尾服。日没から夜にかけての正礼装です
留袖新作 001
こちら黒留袖。女性の正礼装です。もちろん五つ紋

男性の和服姿といえばやはりこの黒紋付羽織袴姿を思い
浮かべる方も多いことでしょう。最近では結婚式や前撮りでの
和装着用が人気ですが、花婿様はこの黒を選ばれる方が圧倒
的に多いと思います。
シンプルイズベスト!黒は花嫁の白無垢または色打掛姿を引き
立たせてくれますからね。

この黒紋付羽織袴を着る機会は人生において数えるほど多くは
ありません。結婚式以外では成人式であったり、お子様の七五三
の時くらいです。

お葬式で着用する方もいらっしゃいますが、本当に稀ですね。

でもやっぱりこれを着ると「日本人で良かった~」とか思ったり
する訳です。似合う似合わないは全く関係ナシです。
誰かに見せたくなったり、写真を残しておきたいと思う方が殆んど
ではないでしょうか?

女性から見えても多分とてもかっこいい衣裳なのだと思います。

黒が人気ですが、白や紫、紺、赤、金などいろいろな色の羽織、
縞ではなく紋柄の袴などもございます。
相性のよい組み合わせなどもございますが、何より自分好みに
セレクトすることが一番だと思います。

そしてこの紋付羽織袴にももちろんサイズというものがございます
が、着物のサイズの基本は幅ではなく、長さです。
袖は長くても短くてもNG、羽織丈も長すぎるとルーズに見えてしま
います。
また袴は腰骨辺りで紐を締め、くるぶしが見えるか見えないか位の
長さにすることをおすすめしています。

普段着ることのない和装ですから、分からないことばかりですよね。
そんな不安を安心に変えることが私達の仕事です。
またかっこよく着こなすだけでなく、その歴史や知識を知ることでま
た違った味わいを得ることができると思います。