夏の結婚式 お母様は見た目も涼しげな「絽」の留袖がおすすめです

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約20年ほど前までは「8月に結婚式をするなんてけしからん!」といった風潮があったのはご存知でしょうか?

今でこそ夏のウェディングは当然のようになっていますが、以前は敢えて夏に結婚式をされる方は本当に少なく、婚礼業界にとってはまさに冬のような寒さを感じる季節でした。とは言っても春や秋に比べると断然件数は少ないのも事実。しかし結婚式場もこの時期の結婚式はかなり値引きをしたりするので、それを狙い撃ちするカップル様も少なくありません。


あ、書き忘れましたが数十年前に8月の結婚式が少なかったのはただ単に「暑い」からだけではなく、8月はお盆の月だからです。お盆は亡くなられたご先祖を自宅に招くことで、この8月だけは自分たちのためではなくご先祖のための1ヵ月という考えがあり、結婚式をするのをためらったからなんですね。


さて今では少なくない夏の結婚式。

結婚式場の館内は空調が効いているとはいえ、それでもやはり暑いものは暑いんです。屋内でも無理をすると熱中症になる可能性も排除できません。ましてや各方面に気を配り、緊張し続けるであろう新郎新婦のお母様は見た目も大切ですが、暑い夏の結婚式を無事に乗りきるためにはどんな留袖を選ぶかはとても大切です。


留袖には季節にあわせたいくつかの種類があります

お母様の結婚式の衣裳として知られるのが「留袖」です。またの名を「江戸褄(えどづま)」と言ったりもします。
この留袖には季節ごとに4つの種類があるのをご存知でしょうか?

10月~5月 袷(あわせ)
6月・9月   単衣(ひとえ)
7月~8月   紗(しゃ)、または絽(ろ)

このように区分されます。この種類の違いは生地になります。

袷は2枚の生地が合わさっており、単衣は1枚で構成された留袖となります。紗と絽は透け感があり、見た目にも着心地も軽快な生地を使って作られています。

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袷の留袖はその黒さが命。重厚感が気品を醸し出します。

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こちらは絽の留袖。袷に比べると見た目には重厚感は感じません。

一般的に留袖といえば袷といった節があり、夏のウェディングでも重厚感のある袷の留袖を敢えてご着用される方は決して少なくありません。その理由としては所持している留袖が袷だということ、そしてもうひとつは絽だと見た目に軽さを感じてしまうから。

果たして絽の留袖の「軽い」というイメージは正解なのでしょうか?
まずは絽の留袖のご説明をしましょう。

絽の留袖はこんな感じです。

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とにかく生地が薄く、下に着用する長襦袢が透けるほどです。また帯も絽専門のものとなり、袷用の帯が金色が多用されているのに比べ、白が多用されています。帯でも涼しさを演出している訳です。

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右の袷の留袖の柄と比較すると、色使いが涼しげになっており夏にピッタリの風合いです。

また留袖に下に着る長襦袢にも「袷」と「絽」があり、絽の留袖の場合は長襦袢も当然絽になるのでダブルで軽く、通気性が良いのでとても涼しく着こなして頂けます。

このように絽の留袖は袷の留袖に比べ、断然に涼しくご着用頂けますし、見た目にも涼しげでゲストの方々にも伝わることでしょう。確かに見比べると重みは感じられませんが、本来、日本の和装は季節感をとても大切にする衣裳です。

見た目の涼しさは周りの方々へのおもてなしの一つです。
もちろんご着用されるご本人の思いや考えは尊重されるべきではありますが、古来日本では「自分より他人」という精神があり、和装にもその伝統は息づいています。ですから暑い夏に絽の留袖を着るということはご自身の体調の為でもありますが、わざわざご出席くださったゲストの方々への配慮にもなるのです。決して夏の結婚式に袷の留袖がNGというわけではありませんが、「粋」ではないことは間違いありません。

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そんな愛する息子、娘さんのためにこの日は粋なお母様であってはいかがでしょうか?

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どうしてもお持ちの袷の留袖を着たいという方へ

ご両親が嫁入りの際にせっかく持たせてくれた留袖を娘の結婚式で着たいという想いは当然です。
そこでどうしても「袷の留袖で!」という方に少しでも涼しく着こなす裏技をお伝えします。かなり暑さが軽減されるのでおすすめです。

前述の通り、袷でも絽でも留袖の下には長襦袢を着付けます。その長襦袢にも袷と絽があるとご説明しましたが、袷の留袖に絽の長襦袢を組み合わせるだけでグッと涼しく過ごして頂けます。長襦袢は着物に隠れるので周りからは全くわかりませんからね。

但し!
注意点が一つだけあります。

絽の長襦袢の襟(半襟)は当然絽使用となっているので、襟だけ袷にしなければなりません。襟は外から見えてしまうので、ここだけご注意下さい。当店のような貸衣裳店にはそういった組合せの絽の長襦袢の用意があると思いますので、お問い合わせしてみてはいかがでしょう?


最後に

十数年前に比べると年々日本の夏の平均気温は上昇しています。
特に8月は40度近くなることもザラで、空調設備が整っている式場内とはいえ、お立場上披露宴であちこち動き回らねばならないお母様にとっては大変過酷な季節です。ましてや着慣れていない和装ですから、その過酷さは想像以上です。

お母様がその暑さのために体調を崩してしまうのは、新郎新婦にとっても本意ではなく、むしろ責任を感じてしまうことでしょう。ですから夏の結婚式には可能な限り涼しく着こなせる絽の留袖を本当におすすめいたします、お二人の為にも。無理して袷の留袖は今の日本の夏には不向きどころか、無謀と言えます。


ましてや古来より、夏は「絽」となっているのですから伝統を踏襲しましょう。大きな節目ですしね!お母様が元気で過ごしてくれるからこそ、新郎新婦も安心して新しい人生を始めることができるというものですよ。決して無理はされないように・・・・。


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