人間が作るコミュニティー、家族然り、地域然り、そして会社もそこに属する人間だけでは成り立つものではありません。
当店を例にすれば、どんなに優秀なスタッフが数多くいようがお客様がいてここそです。衣裳を作ってくれるメーカーさん、建物の維持を助けてくれる各業者の方、提携してくれている同業の方々がいてこそです。
しかし人間は「慣れ」というもので、最初は感謝の気持ちがあっても、時間の経過と共に「当然」と思う事もあります。
「させてもらっている」がいつしか「してあげている」になると、本人は全く気付かなくても、相手にはそのまま伝わるものです。こうなるとその関係性の終焉は間違いなく訪れます。過剰に感謝をしなくても、常に心のどこかに感謝の気持ちを持ち続けることが大切なんですね。
なんでもそうですが、「継続は力なり」だと思います。
感謝の気持ちを持ち続けることで関係性が深まり、相互理解が強まります。当店、ならびに当スタッフもそうあり続けたいと思っています。
当店も各方面にいろんな繋がりがあり、創業以来続いている関係性もあれば、少しのほころびで終わった関係もあります。この違いこそ「感謝」の気持ちがあるかないかなのかもしれません。
口に出さなくても心のどこかに潜んでいる感謝の心は伝わるものです。口先だけのものは感謝としては感じません。
これまでの時代は「我慢」「忍耐」が至上主義でしたが、これからはというか、当店のような業種においてはもはや時代遅れだと思っています。嫌な関係性はそのままお客様に伝わってしまいますからね。
要らないもの、使わないものなどの物質的な断舎利だけ出なく、目には見えないものの断舎利も行う事で、見える世界を広げて行きたいと思います。
我慢は体に悪いですからね。