結婚式場もドレスショップも「こだわり」を前に出しすぎなのかも

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現在のウェディングシーンで「こだわり」という言葉ほど使われている形容詞は他にないかもしれません。


「お二人だけのこだわりウェディング」とか「こだわりのドレス」とか、結婚情報誌を広げるとまるで呪文のように使われていますね。でもある意味呪文なのかもしれません。だってウェディング関連企業が単価を上げるのにこれほど便利な言葉はないわけですから。



でも決して「こだわり」が悪いって言っているのではありません。


一生に一度の結婚式ですから、全てにこだわりたいという新郎新婦もいれば、「ドレスだけは」「料理だけは」とこだわりたいお二人もいらっしゃいますからね。



でも企業側が「こだわり」「こだわり」と連呼していると、「こだわらないのはNG」みたいな風潮になりかねませんし、実際にこだわらないお二人は選択の幅が狭まってしまい、結局は結婚式をしないということになりかねません。



ですからハッキリ言います。

こだわることも「こだわり」ですが、「こだわらない」というこだわりもあるんです。



本当は結婚式はしたくないけど周りの環境が許してくれなかったり、結婚式はしたいけど予算はなるべく抑えたいというお二人にとって、この「こだわり」という言葉は必要ないのかもしれませんしね。


それにこだわりにこだわりを重ねたら費用は青天井でかさみますからね。



「結婚はゴールではなくスタート」という言葉を耳にした事があると思います。


こだわりという言葉にほだされて、結婚式で予定以上の出費をしてしまうとその後の生活に影響しかねません。それでも皆さん初めてのことなので、プロ(ウェディング業界の人々)にお任せしがちです。そうなると殆どの場合が予算オーバーという結果になります。


「予定以上に膨らんだ予算を何とか削減したい」と考えているお客さまが最近とても多く感じます。でもそういう行動に移すことはとても大切で、だめもとでやって見る価値はあるはずです。



どうしても日本人はおめでたいことや特別なことに対して「費用を抑える」ことが悪だと考えがちです。出し惜しむということでなく、お二人の将来を考えて、予算を組み、予算内に抑える工夫をすることは少しも悪ではありませんし、それどころか必要なことです。


プロの意見はとても貴重で、参考になりますが「自分でも調べる」ことも大切です。今やネット社会で、様々なことをPCやスマホですぐに調べられる時代ですから、文明の利器を駆使して、納得のいく結婚式と明るいお二人の将来をゲットしてください。

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