ロケーション撮影はある意味自然と一体となり行うものなんです。
季節・天候などは自然のものですから、どんなに抗ってもどうしようもない事があります。もちろん当店では「予備日」を作って頂いているので、悪天候の場合は予備日に変更して頂けますが、なかにはその日だけしか日程が取れないカップル様もいます。
そして先日のカップル様は東京にお住まいのご両家のご家族がご見学にいらっしゃるということで、どんなに悪天候でも撮影が決行ということでした。でもそんな場合は殆どがお天気に恵まれるものでしたが、今回は最悪の天気。
出発前から雨が降ったり、晴れ間が出たりとジェットコースターのような天気でした。
今回のロケ地は日光市にある田母沢御用邸。
大正・昭和、そして今上天皇が過ごされた由緒ある旧御用邸です。
ロケ地最寄の清滝インターチェンジを下りた時、まさに台風のような天候で雨風共に吹き荒れていました。これまで数多くのロケーション撮影をしてきましたが、一番最悪の天気でした。もしご家族が来られないのであれば、現地に到着してからでも中止をおすすめしたと思いますが、今回はそういう訳にもにもいきません・・・・
悪天候なら悪天候なりにご満足いただける撮影をしてこそプロというものです。
・・・・とはいえ、やはり不安は尽きませんでした、正直なところ。
現地に到着してからも雨が止む気配は全くなく、それどころか雨脚が次第に強くなって来たような・・・・。こちらの田母沢御用邸は庭園が美しく、何とか外でも撮影したいところですが、この時点ではかなり難しい状況でした。
でもですね、こちらは一棟の床面積としては日本最大規模の木造建築ですので、例え庭園に出れなくても撮影スポットは充実しています。
例えばこんな感じの撮影。
由緒ありまくりの襖絵の前で撮影も出来ます。基本的に撮影NGの場所はなく(立ち入り禁止区域をのぞく)、観光の方が入れる場所ならどこでも撮影できるのがとっても有難いんです。
そんな事で、御用邸の中で撮影を続けていましたが「何とか庭園でも撮影したい!」という想いは持ち続けていたので、時折外の天気の様子を見に行ったりしていました。
すると・・・・
まさかの晴れ間が!!!!
こんな時はアドリブを効かせなければいけません。いわゆる臨機応変っていうやつですね❤
お二人はもちろん御用邸内で撮影中でしたが、この建物はとっても広いのですぐに外へというわけには行きません。しかし晴れ間も待ってくれませんから、急いでお二人のもとへ行き、外に出れるところまでご案内。
田母沢御用邸の庭園はこのように素敵な庭園です。
※ちなみにこちらの写真はこの時のものではありません。とてもスマホで撮影している場合ではありませんでしたからね~。
何とか庭園での撮影も実現できましたが、やはり山に近いせいかあっという間に雨模様に・・・・。この後も晴れ間が出たと思ったら、すぐに土砂降りになったりの繰り返しでした。
ちなみに御用邸内は和と洋が美しく混ざり合った和洋折衷の雰囲気があります。
和の空間に赤い絨毯、そして西洋風のライトがとても見事に調和しています。
やはり洋風文化が大量に日本に流入した明治32年に作られたので、その時代を象徴した作りになっています。何と言っても天皇家と深い縁のある建物ですから、建築・庭園はもちろんですがその由緒に至るまで全てがプレミアムです。
今回はお蔭様でお客様も納得される撮影で終わる事ができました。
こういう結果になったのはお二人の折れない気持ち、御用邸スタッフさんの多大なるご配慮、スタッフの尽力、カメラマンさんのアドリブ力があってこそのものです。
お二人にとっては最初で最後の和装前撮り撮影で、これに懸ける想いはとても大きいものです。ましてやご家族がわざわざ東京からお越しになるので、その想いもより強かったと思います。
あの悪天候にもかかわらず、晴れ間が顔を出したのもお二人の日ごろの行いが素晴らしいからでしょう。これ以外に考えられません!
またある意味ライブである撮影というものに「アドリブ力」が欠かせない事が今回の事でより鮮明となりました。
今回の撮影でabitoの経験地が更にアップしたこと間違いなしです!
なのでどんな状況になろうともお客様にご満足いただけるような撮影を致しますので、安心して我々にお任せ下さい!
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