もう半年以上前に振袖を仮押さえしてされていたお客様が再来店してくださいました。
お客様が押さえていた振袖がこちら。
レトロモダン振袖の人気ブランド「和風館」の梅と椿柄がとってもかわいい一着です。
半年前にとっても気に入ってくださったのですが、まだ高校を卒業したばかりの18歳ということもあり、「決定!」にはされていませんでした。何度かご連絡をいただいていて「もしかしたら振袖を変更するかもしれません」とのことだったので、再来店の際にこちらとは違う振袖もたくさんご試着されましたが、結局はこちらでご成約くださいました。
せっかくなので「帯」「帯揚げ」「帯締め」「草履バック」などの小物合わせもして、トータルコーディネートさせて頂きました。
やはり第一印象で決めたものは時間を置いても変わらない場合が多いんです。
とは言えですね、18~20歳の2年間は女性が最も変化するときでもあります。お化粧を覚え、制服から私服へとなり、年上の方との接触が多くなったりと要因は学生時代に比べて計り知れません。
だからあまり早い時期に振袖を決めても、成人式を迎える頃には「ちょっと違うかも・・・」なんて思うこともあると思います。感性が大変化する時期ですから当然です。
こちらのお客様は変更はありませんでしたが、もしこれが販売の振袖なら変更は出来ません。しかしレンタルなら変更が可能です、おわかりですよね?
振袖を購入することを否定しているのではなく、あまりに早い時期に購入してしまうことは後悔の第一歩となる可能性があるということです。現在では高校在学中から自宅に振袖のDMやらチラシやら、はたまた営業電話がすごいらしいです。ある意味お客様を「焦らす」ことで、早期成約を目論んでいるわけです。
商売的にはもちろん「あり」ですし、それがビジネスというものです。でもお客様を見てないとも言えなくもないのでは!?
本当にお客様の為を思うなら時間をかけて、好きな時に振袖を選べる環境づくりは欠かせないはずです。よくお客様から聞く言葉が「早く振袖を決めないとなくなっちゃう」ということ。
絶対そんなことはありません。
「早く振袖を決めること」>「納得した振袖選び」っておかしいですよね?逆じゃないですかね?
何事にも余裕を持つことは大切ですが、それだけが全てとは思いません。だって日本国民全員平等に成人式は一生に一度のことです。
そんな大切な儀式に着用する振袖は、やはり焦らずじっくりと選ぶべきだと思います。そう、後悔が無いように・・・ですね。
ちなみにこちらのお客様からいただいた言葉はこうでした。
「一度選んでみたものの、本当にこれでいいか迷っていました。時間を置いて改めて他の振袖と比較する事で、やっぱり最初に選んだ振袖が一番だと確信しました。納得して選べたので本当に良かったです」
そして前撮りは秋の紅葉の時期にロケーション撮影をしてくださることになりました。振袖はもちろんですが、前撮りもご満足いただけるように頑張りたいと思います。