夏休みに入った(地域によってはこれから?)こともあり、七五三のお客様が増えてきました。
当店はそもそも貸衣裳店なので、衣裳の数はフォトスタジオに比べるとかなり多いと思います。
フォトスタジオに一度ご試着された方がご来店になると「こんなにたくさん有るんですね」と口を揃える程ですからね。自分たちでは「少ないかな?」と思っていましたが、そうではないようです。
さて七五三の衣裳の試着数は平均でどのくらいなのでしょう?
当店の場合でしかありませんが、三歳は「3~4着」、五歳は「2~3着」といったところでしょうか。やはり七歳の場合は三歳や五歳に比べる多いような気がします。
こちらは本日ご来店された七歳の七五三のお客様がご試着にお選びになった衣裳です。8着ありますが、この他お決めになった衣裳がありますから合計で9着をご試着でした。
七歳の場合、平均は「4~6着」ですから今回の9着は多いほうでした。
なぜ七歳のご試着数が多いのかお分かりになりますか?
それはご本人(七歳の女の子)がご自分の意見をハッキリと持っているからです。三歳・五歳の場合はご両親任せということが多く、とにかく早く終わらせたくてしょうがないんですね。
それに比べ、七歳は試着自体が楽しく、そこにご両親(特にお母様)のご意見も加わり、どうしても試着数が多くなる傾向があります。他店はどうされているかはわかりませんが、当店においては試着数に制限は設けて下りません。ご納得するまでご試着頂いております。
三歳・五歳・七歳と各年齢のお子様をご対応していると、七歳は「もう立派な大人(女性)」と思うこともしばしば。
自分が好きな色、好きな柄はもちろん、似合うものをよくご理解されています。自分が着たい物があるワケですが、お母様が着てもらいたい物もあり、意見が合わないこともあります。
しかしそこで言い争いになるわけではなく、お互いに好みの衣裳を選び、共同で意見をすり合わせて衣裳を決めることが殆んどです。子の意見を親は尊重し、親は子の意見を尊重する・・・・七五三の衣裳選びにおいても学びがあるようです。
私達の子供の頃と違って、今は七歳でも昔では考えられないほどの情報量に触れる機会があり、知識も段違いにお持ちです。やはりデジタルの時代ならではなのですが、七五三の衣裳選びというアナログな作業を親子で行うという昭和の時代と変わらない風景があります。
七五三の思い出を形成するのは前撮りやお宮参りではありますが、衣裳選びもそれらに並ぶものではないでしょうか?
多少の意見の食い違いも、いつの日かいい思い出となるはずです。
衣裳のご試着の段階から、当店は七五三の思い出づくりに携わっている事を念頭にし、お客様をお迎えしております。好きなだけご試着をお楽しみ下さいね。