まだ寒い日が続きますが、季節的には春。そして三月は卒業式シーズンで、当店でも毎日のように卒業式のお支度をさせて頂いています。
これまで当店の1階フロアでは「卒業袴」、及び「小振袖(二尺袖)」の展示をしていましたがさすがに卒業衣裳のお客様のご来店はないので、七五三の衣裳と切り替えです。
七五三とはご縁が現在ない方にとっては「えっ!七五三は秋でしょ?早くない?」と感じると思いますが、ハッキリ言って七五三は今や季節ものではなく、通年の物となっています。時代は変わっているんです。
フォトスタジオさん(ちなみに当店は貸衣裳店です)が撮影だけでなく、衣裳を持ち始めてからいろいろな事が変わりました。
例えば成人式。
以前は振袖は早くても一年前に決めるものだったのに、今では高校在学中に決める方もいるほどです。そして七五三も「前撮り」は今や春先にとっととしてしまう風潮があります。
何がこういった早めの行動を増徴させるかというと、それはある意味強迫観念です。
「早く振袖を決めないとなくなっちゃう・・・」
「あちらのお子さんはもう前撮りを済ませているから、うちも・・・」
こういったお言葉をお客様からどれほど聞いていることか(笑)
でも何事にも「旬」というものがあります。わかりやすいのは食べ物ですよね。
春の筍、秋の秋刀魚、夏のスイカ、冬のみかんなど、その季節に食するととても美味しいものです。確かに今では殆どのものが季節を問わず手に入れることができますが、ただそれは「手にはいる」だけであって、旬の時期とは美味しさという面では比較になりません。
それは七五三や成人式も一緒です。
三歳、五歳、七歳でやるからこそ七五三であり、二十歳だからこその成人式です。
でも現在は何でも「早め!早め!」で旬というものを無視している風潮があります。やはり美味しい時期に美味しく頂きたいものですが、そうも言っていられない時代になってしまいました。
極端に例えるなら結婚式が決まっていないのにドレスを決めてしまうことに似ているのかもしれません。
どんなに素敵なドレスでも結婚式場の雰囲気と合わなければ魅力が半減しますし、季節との兼ね合いもあります。だからご結婚される方はまずは式場を決めてからドレスを選ぶ方が殆どなんですね。
しかし時代の移り変わりを嘆いても、文句を言っても始まりません。
なのでちょっと?いえかなり早めですが七五三の衣裳を展示しています。やはり時代にあったビジネスをしないと取り残されるどころか、見向きすらされなくなってしまいますからね。
さて今年のabitoの七五三はいろんな」面で変わります!
前撮りに「ロケーション撮影」を取り入れ、三歳・七歳の女のこの七五三プランをご利用の方にはもれなく「袴」をサービスいたします。
被布姿、振袖姿だけ出なく「袴姿」も思い出として残してあげたいと思っているパパママはぜひ当店にお越し下さい。衣裳が二つになると思い出も二倍となりますよ!