10月になり結婚式の衣装レンタルの搬入、和装前撮り、七五三、卒業袴のご来店などが増え、何かと忙しくなってきました。
こういう忙しい時こそミスをしがちです。しかし冠婚葬祭に携る仕事にミスは決して許されるものではありません。だからこそ集中し、滞りない作業をこころがけています。
簡単に言えば、ミスを回避するシステム作りが何より大切となります。
当店では衣装を準備する際にこのようなチェック表を使って、ミスが無いようにしています。
おわかりのように、こちらは結婚式でお父様が着用されるモーニングのチェック表です。
モーニングは「ジャケット」「ベスト」「パンツ」の3つでワンセットとなりますが、着用に当たっては他にもこれだけの小物が必要となります。そんじょそこらにある物ではないので、もしひとつでも欠けようものならテンヤワンヤの騒ぎになりますから責任重大です。セットされる小物だけでなく、サイズの確認も重要なチェック項目です。
右端にA、そしてBの項目がありますが、これはチェックを二重にするためにあります。チェックにしすぎるということはありませんからね。
ちなみにモーニングの他、留袖や振袖でも同様にチェック表がありますが、打掛に至ってはモーニングとは比較にならないほどチェックすべき項目がたくさんあります。
ね♡
打掛やドレスなどの婚礼衣装では当店だけでなく、結婚式場のお着付け担当の方々にもチェックをしていただくために「美容室」専門のチェック欄を設けています。分刻みのスケジュールで進行する結婚式にミスはあってはならないこと。その為にも美容ご担当の方にもご協力をして頂いています。
創業以来、何千組というカップル様の衣装を担当してきました。正直、あってはならないミスを犯してしまったこともあります。やはりチェック体制の甘さや「慣れ」での惰性がミスに繋がっていたと思います。今の時代に超アナログな手法を未だに使っていますが、こういうことに便利さは必要ありません。むしろ面倒なほどチェックが行き届くと考えています。
この手法を取り入れてからほぼミスはありません。つまりアナログとは言え、当店にあっているやり方なのでしょう。
誰もが人生の喜びの節目を楽しく、そして幸せに過ごしたいと願っています。もちろん我々もお客様のそのような姿を望んでいますし、その為にお手伝いをさせて頂いています。しかし一つのミスが全てを台無しにしてしまうということもあります。
「ミスをしなくて当たり前」
当然のことですが本当に難しい事です。所詮、人間のやることなので絶対はありません。ありませんがそれでもやはりミスは許されることではありません。
繁忙期になりつつあるこの時期に、改めてその責任の重大さと恐怖感を感じる事が大切です。皆様に当店がしっかりとしたチェックをしていることを知っていただくことで、少しでも安心していただくのと同時に、自分たちの気をもう一度しっかりと引き締める為に本日はこんなブログを書いてみました。