貸衣装店では季節によってご利用頂く衣裳に変化があります。
例えば今時期なら卒業袴・・・・二尺袖・女袴ですね。秋になると七五三衣裳、1月なら振袖といった季節商品があります。通年で考えるとやはり結婚式でご両親がご着用になる留袖とモーニングが圧倒的に多いですね。
この留袖とモーニングは年間ご利用数のトップ2と言えます。
ただ最近やけにご利用が多いと感じるのが色留袖、そして訪問着です。
叔母様、お姉さま、あるいは妹さまのお立場として、ご着用されるお客様が大変増えてきました。
明快なその理由は定かではありませんが、推測するにコロナ渦によって様々な事が抑制されてきた時間を経て、ようやく周りの目を気にせずお祝いが出来る状況が訪れた事で「少しでも華やかに、おめでたく!」というお気持ちが要因なのではないかと。
色留袖も訪問着も日常では着用しない特別なお召しものです。
そして結婚式はまさに特別な出来事であり、二つの特別が重なるとそれぞれの想いも二倍以上になりますからね。
先日、八芳園さんでの披露宴の様子がTVで流れていました。
そこには黒留袖のお母様、振袖姿の妹さま、色留袖のご家族、その他多くの方がお着物をお召しになっており、その華やかさ、美しさ、特別感はとても素晴らしいものでした。
やっぱりお着物姿って場を華やかにしますし、特別感の演出の破壊力はすごいものがあります。
きっと新郎新婦はもちろんのこと、ゲストの方々もさらに特別な時間を感じた事と思います。
お着物のご着用には衣装代、お着付け代などの費用と時間がかかります。普段とは全く違うお召しものですので、動き辛さもあります。しかしそれ以上の価値、それは周りの方々へのおもてなし感やご本人の凛とした気持ちなどが生まれる特別な衣裳です。
特別な時を迎えるお二人に対する想いを言葉ナシでお伝えできるのではないでしょうか?