現在は空前の婚礼和装ブーム。
前撮りではもちろん、披露宴でのお色直し衣裳として、神前挙式の衣裳としてご着用される花嫁様がたいへん多いんですよね。
しかし十数年前は婚礼和装空前の氷河期であり、その当時は今のような時代が来ることなど全く予想など出来ませんでした。
そんな婚礼和装氷河期に温かな陽射しをもたらし、今に繋げた衣裳があります。それは黒引き振袖です。
ほっそりとしたフォルムと「黒」という大人感、そして何より洋髪でもマッチする衣裳であることが和装を敬遠していた世代をグッとひき寄せてくれたんです。この黒引きの出現により、和装が見直され、新たなスタイリング(ヘア&メイク)と相まって今に至っていると言えるでしょう。
当店でもこの黒引き振袖が引っ張りだこ状態が長く続きました。
しかし現在は和装人気が高まってはいますが、人気衣裳は打掛(色打掛・白無垢)一強です。
黒引き振袖のご要望をきくこともありませんし、実際に衣裳は眠ったまま・・・・。
それでもブームは繰り返します。
もうそろそろ黒引き振袖の人気が再燃する頃合かと予想しています。だってやっぱり素敵な衣裳ですからね。
上の画像の黒引き振袖は華やかさの中に上品さがあり、「凛」とした佇まいを感じる一品です。
そしてこちら絵柄を抑え、シックな雰囲気が漂っています。
どちらの衣裳にも言えることはゴールドの帯が黒を引き立たせ、そして帯自体が最大のアクセントになっていることです。
また真っ白な婚礼衣裳である白無垢が「あなた色に染まる」という意味があるように、黒の引き振袖は「もう他の色に染まりません」という意味を持つと言われていています。間逆の色で、真逆の意味合いがありますが行きつく先は同じと言うことです。
ちなみに和装で最も格式の高い色は「白」でもなく、「赤」でもなく「黒」です。
黒の紋付袴、黒留袖、黒喪服が最高礼装であることからもご理解頂けると思います。
「流行から外れたくないけど、他の人との違いを出したい」
「和装にはかわいいではなく、かっこよさを求めている」
このようなお考えが少しでもあるのであれば、黒引き振袖を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょう?
掛ける衣裳である打掛に対し、こちらは身体にフィットさせる衣裳です。
そしてベースの色が黒なので、打掛に比べほっそりとした和装姿を演出できますよ!
今なら時代の先駆者となるかもしれませんね。
また例え数年後、数十年後に黒引き振袖を着用した婚礼写真を見返したとしても、「古臭さ」を感じることは一切ないと断言できます。それどころかより価値が高まり、「やっぱりこれを選んで正解だった♡」と思うことでしょう。
それほど黒引き振袖は時代に左右されない魅力と価値を併せ持った素晴らしい衣裳なんです。今がチャンス♡