七五三、七五三、七五三。
数字を三つで表現されるものってそうないですよね。
七五三は江戸時代に武家社会を中心に拡がって行きました。当時は
政治の中心は江戸ですから、七五三は関東から拡がっていったということに
なります。
現代と違って乳幼児の死亡率が高く、生後3~4年たってから初めて今で
言う戸籍に登録されたようです。
いわば戸籍に登録できることは喜びであったんですね。
七五三はその喜びを表すと同時に、これまでの成長とその後の健やかな
る成長を神様に感謝と祈りをささげる儀式です。家族にとっては一大イベ
ントだったことでしょう。
武家の儀式ですからやはり衣裳はきちっと着用したいものです。
和服に欠かせないのは「着付け」です。
お子様は予想できないような動きもしますし、何より締め付けられることは
苦手ですからね
でもその着付けも七五三の衣裳がキッチリとしていてこそ。
何が大切か?それはサイズ調整です。
こちらは全く手を入れていない七歳のお衣裳
そしてこちらは手を入れた衣裳
一見ではわからないですよね・?
それではズームイン
ご
袖の長さを調整したかしていないかが違いです。
abitoではお子様の裄(手の長さ)に合わせてお衣裳を調節しています。
七歳の女の子は平均で47~50センチ。
成長にはそれぞれ違いがありますから、同じ長さにしてしまうと短かったり
、長すぎたりします。
着付けをどんなに綺麗にしても、サイズが合っていないと台無しですからね。
五歳の男の子の祝着は裄だけでなく、羽織の長さも調節します。
abitoでは内側に織り込むように丈上げしますが、違う上げ方をされる
お店もあるようです。
ちなみに羽織の長さはお子様が着用して、ちょうど膝裏くらいの長さに
しています。長すぎると着物に着られてる印象がありますし、短すぎると
お子様らしさが無くなり、重厚感が感じられません。
この他、着物の中に着る「長襦袢」も同様に長さを調整して、着用される
お子様がより可愛く、かっこよくなるように創業以来努めています。
どんなに高価なブランドでも、どんなにしっかりとした着付をしてもサイズが
合ってなければ価値も半分以下です。
殆んどのお子様が写真撮影をして、アルバムを残す時代です。
後年、「よく見たらサイズが合ってないかも」などということがないように
ご注意下さいね。
和服は見た目だけでなく、細かいところに配慮してこそ「粋」になる衣裳
です。お子様の成長を願う儀式ですから、キッチリとしてあげましょう