「生まれ変わっても貴方は今の仕事をもう一度選びますか?」
たまに耳にする問いかけです。
本音はともかく、オフィシャルな場面では多くの方が「もちろんこの仕事を選ぶでしょうね」と答えるんじゃないでしょうか。もう一度選ぶということはそれだけ今に仕事に誇りとやりがいをもっていることのアピールにもなりますし、質問者としてもこの答えを期待しているからだと思います。それに聞こえもいいですしね。
もちろん本心からそう思っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。
私個人としては、この事に関してはこれまで深く考えた事もありませんでしたが、もし同じ問いかけをされたら、やはり前述のような答えをしたと思います・・・・・以前なら。そう、今は違います・
実はドキュメンタリー番組でそんな質問の場面があり、私はてっきり質問された方が「もう一度選ぶ」という答えを出すと思っていました。「テレビだし、いろんな方が見ているわけだし、間違っても選ばないとは言えないよね~」と。
でもその方は「選ばない」と答えちゃったんです。
こうなるとその理由が知りたくなるし、俄然その方に興味を持っちゃう訳です。
またその理由が素晴らしく、大変納得のいくものでした。「あぁこういう考え方もあるんだ」と思うと同時に、その方の仕事に対しての向き合い方がとてもカッコ良いと感じました。
その理由とはこうです。※私なりの意訳です
「今のこの仕事は好きですし、誇りも持っています。でも次の人生ではこの仕事を選ぼうとは思っていません。つまりこの仕事は今の人生で終わりとなります。だからこそ付き詰めていきたいですし、やり残しがないようにしていかなくてはならないと常に思っています」
なるほどです、なるほど過ぎます。
「生まれ変わっても貴方は今の仕事をもう一度選びますか?」
これまで模範的な答えは「Yes」だと思っていましたが、どうやらその後の私の感覚からすると「No」のようです。
次の人生で選ばなくても済むほどに仕事をやり尽くすという考えるその方を私は尊敬しますし、同様に考えていきたいと思います。
今出来ること、今の人生で出来ることをしっかりと考え、行動に移し、「やれることは全てやった」と人生の最後に思えるように仕事に取り組んでいきたいです。現実的には無理何でしょうけど、そういった想いを持つ事こそが何より大切なんだなとドキュメンタリーをみ終わって感じました。