平成最後の成人式が終わり、来年は新元号最初の成人式です。
そして現在高校一年生の方々は18歳で成人となる最初の代となります。
ここで多くの方からお問い合わせいただくのが「成人式は18歳でやるの?」という素朴な疑問です。現行の成人式の観点からすれば成人になった、あるいは成人になる年度の1月の第二週に式典が行われているわけですから、このまま移行するのであれば高校を卒業する年の1月第二週に成人式を迎えるということになります。この「成人式はどうなる?」というご質問に、我々はハッキリ言って答えを一切持っておりません。
成人式とはあくまでも自治体主催の式典であるので、答えようがないというのが正直なところです。
もし18歳での成人式のい成人式となった場合に変わることを予想
式典が開催されない可能性もある
高校三年生の卒業の年に成人式となれば、受験と重なることになり当然参加したくても参加できない方が続出するでしょう。出席者が少なければ自治体としても開催の意義がなくなり、開催しない方向に向かうかもしれません。
振袖を着る方は少なくなる
前述の通り、受験や進学の費用出費が4月に控えているので当然振袖を諦める方が多くなると思われます。もしかしたら学生の場合、成人式への出席は制服が義務付けられるかもしれません。
こうなると当店のような衣装のレンタル、お着付けなどの美容室、撮影の写真スタジオは売り上げ的に大打撃を受けることになります。
同窓会はなくなるかも
現在、成人式の日の夜は久しぶりに会った同窓たちと旧交を温める同窓会が行われることが多く、この殆どの場合お酒が欠かせません。しかし18歳成人では飲酒は解禁となってないないため、居酒屋などで同窓会の開催はまず無理。そもそも受験などで同窓会どころではない方も多く、必然的に、そして暗黙の了解として同窓会も行われないことも予想できますね。
この場合、飲食業やタクシー業などにとってはやはり大きすぎる打撃となります。
時代が変わればそれに応じて様々な事が変化していくのは歴史的に繰り返されていますが、そもそも18歳成人を日本の国民のどれくらいが望んでいるのでしょうか?
abitoはこう提案したいと思っています。
基本的に成人式に多かれ少なかれ携わっている業界の方々はもちろんのこと、これから18歳、そして20歳を迎える方々とそのご家族も18歳での成人式は望んでいないと思います。しかし18歳で成人して、その2年後の20歳で「成人式」と言われてもピンと来ない状況となると思います。そこで当店なりに考えたのですが、こういうのはいかがでしょう?
「成人式」という名称を変更する
前提として、やはり現在の成人式はやはり20歳で出席が望ましいと思います。しかし成人して2年後ですから「成人式」ではピンと来ない・・・・それなら名称を変えれば良いだけだと思います。
例えば「二十歳式」
例えば「二十歳のお祝い会」
名称を変えるだけで全てが解決すると思うんです。
これまでと変わることなく二十歳の女性は振袖姿を楽しめますし、男性だってスーツや紋付袴で大人になった姿をこれまで支えてくれた家族や周りの方々にhir披露する事ができます。そして久々の旧友との再会でお酒を楽しむことだってできますしね。
18歳成人を複雑に考えてしまうと思考のスパイラルに陥ってしまいますが、ほんとシンプルに考えれば「名称を変え、今までどおり二十歳で開催」で良いのではないでしょうか?
最後に
これまで成人式において、お茶の間を賑わすようなニュースも数々ありましたが多くの二十歳が「成人式」を楽しみにしてきました。政治や経済、国際基準を考慮しての18歳成人が良いか悪いかはともかく、数十年に及んで開催されつづけてきたお祝いの会はもはや日本の文化であり伝統です。無くすにはあまりにももったいないですし、いろいろ変更しては面倒なだけです。
二十歳の楽しみ、そしてご家族の喜びを奪うことなく、スムーズな移行を国に期待しています。
追記
もし、万が一でも20歳のでの成人式を自治体が開催しない場合は、振袖関係の大きな企業が独自のお祝いのイベントを主催し、開催するであろうと予想しています。あるいは七五三のようなカタチに落ち着くのかもしれません。いずれにしろ、二十歳のお祝い自体はどんなカタチにせよ残ることはまず間違いないはずです。