私たちの国 日本には和装という独自の衣裳文化があります。
そして節目節目で必ずと言っていいほど、お祝いの和装を着用していることご存知ですか?
■ 生まれてすぐに和装を着ているんです
日本には生まれたての赤ちゃんの誕生の報告と、これからの健やかな成長を神様にする為に「お宮参り」をする習慣があります。この時、赤ちゃんが着るもの(正確には羽織る衣裳)が産着です。この産着が人生最初の和装です。
次は七五三。
三歳の女の子は被布、五歳の男の子は羽織袴、そして七歳の女の子は振袖という和装を着用してのお祝いとなります
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五歳 三歳 七歳
地方によっては10歳で「1/2成人式」や十三参りなどでやはり祝いの和装を着る習慣もあります。
そして成人式では女性は振袖、男性は少数はですが羽織袴を着て出席さますね。
紋付袴 振袖
専門学校、大学の卒業式には女性は袴姿になる方が殆どです。稀に男性も羽織袴姿になることも・・・。
二尺袖&女袴
そして結婚式。
一時に比べ、お色直しの衣裳として色打掛をお召しになったり、神前挙式で白無垢姿になる花嫁は増えましたが、それでも婚礼和装である打掛と羽織袴を一切お召しにならいないお二人もいらっしゃいます。
もちろん予算だったり、時間だったり、ライフスタイルにより「和装はいらない」という選択をされることもあるかと思いますが、上記で説明したように、これまで生まれてから卒業するまでのお祝いの節目には必ずと言っていいほど和装を着てきたんです。もちろん自分の意思ではなく、ご家族の希望であるにせよ思っている以上に和装は身近だったはずです。
産着・七五三祝着・成人式振袖・卒業袴・・・・どれをとっても「その時」にしか着ることの出来ない和装です。そして打掛も「結婚」という節目でのみお召しになれる衣裳です。そう今しかないのです。
今は写真だけという選択もあります。
是非結婚の準備を間近に控えている方には婚礼和装という選択肢もあるということを頭の片隅においてください。結果としてドレスだけになったとしても、十分に納得されることでしょう。しかし全く検討しないということは後悔の元になるだけです。
日本のお祝い事には和装が付きまとうもの
ご自分の厳かでありながらも華やかで、とても美しい和装姿をまずはイメージして見てはいかがでしょうか?
ドレス姿とは全く別物の魅力がたっぷりと詰まっている衣裳なんです。