成人式は本当に一生に一度の大イベントですよね。
お迎えになる方は待ち遠しいくらいだと思います。久しぶりに中学の
同窓の方々に会えるのも嬉しいですよね。
何よりも晴れ着を着れる事が一番の喜びなのだと思います。
成人式の晴れ着と言えば振袖です。
購入される方もいれば、レンタルされる方、お母様の振袖をご着用される
方など人それぞれです。
abitoでも現在振袖展示会中なのですが、お客様から良くこんなことを聞きます。
「多くのお友達がかなり前に振袖を決めているので、ちょっと焦っています」
まだ11ヶ月以上も前ですが、皆さん本当に焦っているようです。
でもですね、以前は早くて一年前、殆んどの方が9ヶ月前くらいに振袖を決めて
いたんですよ。成人式人口も以前のほうが遥かに多かったにも関わらずです。
今では一年半前・・・つまり高校を卒業した年の夏前に振袖を決めてしまう方も
多いとか。
もちろん早めに決めることは「安心」ですよね、わかります。
でも成人式までの18ヶ月の間は女性にとっては人生の中でも変化が多い期間
ではないでしょうか?
高校時代に比べて、自由度が増すと同時に、今まで出来なかったメイクや
ファッションができるようになりますよね?でも自分にはどんなメイクやファッション
が合うかを模索する時期でもあります。
つまり、一年半前と成人式間近では「好み」や「趣向」も違ってることもあるのでは
ないでしょうか。
一年半以上前に気に入って決めた晴れ着の振袖の柄や色も、もしかしたら
「あれ?こういうのにしたんだ・・・」と思ってしまうかもしれません。
良く業界では成人式の振袖は「陣取り合戦」と言われています。
成人式を迎える方の人数は決まっており、増えることはありません。だから出来る
だけ早い時期にお客様を抑えることが肝心だと思われています。
商売ですから、それは理解できますし間違ってはいません。
ですが、お客様にとって必要以上に早い時期に振袖を決めていただくのは、本当
にお客様の為なのでしょうか?
「好きな振袖が選べなくなってしまう」ということも良く聞きますが、振袖は柄や色は
もちろん大切ですが、帯や小物などをどのように合わせるかで雰囲気がガラッと
変わる衣装です。
簡単に言えば、振袖という着物だけで決めるものではありません。
ですから、ある程度ご自分の趣味趣向が固まりつつある時期に振袖を選ぶこと
をおすすめしたいです。
ある時期になると、いろんなショップからDMや営業の電話などたくさんあるので
焦ってしまうことでしょう。ですが振袖がなくなってしまうことはまずありません。
だってギリギリにお店を訪れても「もう振袖はございません」なんて話を聞いたこと
ありませんし、振袖を扱うお店は他にいくらでもあるわけですから。
成人式の振袖姿は多くのお友達に見られたり、写真に残すものです。
あまりに焦って、「やっぱりこれじゃなかったかも?」なんていうことにならぬように
ご自分なりの時期に振袖をお選びになってください。
こういうことを書きたかったわけです。
業界から批判を頂くかもしれませんが、これが弊社の考えです。
ですから弊社はDMや営業電話は一切しておりません。いまやDMは業界では
当たり前の宣伝方法となっているんですけどね。