結婚式において新郎新婦のお父様が着る衣裳と言えばモーニングです。
しかしこれは絶対というわけでなく、黒紋付袴を着るお父様もいれば、くだけたウェディングパーティーなどでは黒の礼服だったりスーツを着ることもあるます。ただ9割以上のお父様はモーニングにされます。
それではモーニングとはいったいどんな衣裳なのか。まずは画像をご覧下さい。
こちらがモーニング(正式名称はモーニングコート)です。
■モーニングの基本的知識
スリーピース(ジャケット・ベスト・パンツ)となっており、ジャケットは前部分が斜めにカットされていますが後ろは長くなっています。これは乗馬服に由来するとも言われています。パンツはコールパンツ(縞模様)で、色はグレー地となっています。
良く当店のお問い合わせで「父親のタキシードをお借りしたいのですが・・・」という声を聞きますが、もちろんこれはタキシードとモーニングを間違ってのこと。見た目も似ているので勘違いしやすいですが、全く別物となります。
モーニング⇒昼間の最上級礼装
タキシード⇒夜間のみの礼装 ※夜間の最上級礼装は燕尾服
日本においてこのモーニングは前述の通り、結婚式における新郎新婦のお父様の衣裳として知られていますが、それ以外にも学校長の入学・卒業式の衣裳として、そして内閣の信任式や叙勲式等でも着用されます。また社葬などの大きな告別式に際しても、葬儀委員長が着用されることもあります。
■モーニングを上手に着こなすには
モーニングに限らず礼服と名のつく衣裳を素敵に着こなすのに一番大切なことは「サイズ感」です。
特に結婚式などにおいてはサイズ感は大切で、楽だからといってひと回り大きなサイズを選んだり、パンツの丈が短かったり、袖が長すぎたりするとせっかくの衣裳が台無しです。
なので以下のことを念頭にしてサイズを選ぶことをお勧めします。
・ちょっとピッタリ目くらいがいい
苦しくない程度に体にフィットするサイズを選ぶとラインがとても美しく見え、そしてより正装らしく感じさせてくれます
・袖の長さはシャツの袖が2~3センチ程度出るくらいの長さで
手を下ろしたときにジャケットの袖からシャツの白が見えると、ぐっとお洒落に見えます。逆に長すぎるとルーズな感じが出てしまい、野暮ったくなるので要注意です。
・パンツの長さはワンブロックするくらいがおすすめ
パンツは長すぎるとルーズに、短すぎるとダサく見えてしまいます。なのでおすすめはパンツの裾がワンブロックするくらいがベストです。ワンブロックとは靴を履いた状態で、パンツがワンクッションするくらいの長さです。
・ショルダー部分も気にかけましょう
ジャケットには肩パットが入っていますが肩パットの部分が下がっているとだらしなく見え、つまり過ぎると窮屈に見えてしまいますのでご注意下さい。
・モーニングのジャケットのボタンに止め方は特殊です。
モーニングのボタンはこのようになっています。
ボタンが表裏についているんです。
正式にはこのように左右を対照にあわせてボタンを留めます(Good!)
スーツのように左側を上にして止めませんのでご注意下さい。(Bad!)
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■モーニングを着用するのに必要な小物について
さてこのモーニングを結婚式で着用される際には以下の小物が必需品となります。
①ワイシャツ
こちらは襟がウィングカラー(立ち襟)となっていますが、必ずこれにしなければならないわけではなく、白の無地レギュラーカラーシャツでもOKです。※ボタンダウン・ワイドカラーなどのものはNG
②ネクタイ
日本の結婚式において、モーニングのネクタイは通常このような白と黒のレジメンタルタイが一般的です。結び方は基本的に自由ですが、崩れにくいウィンザーノットという結び方がおすすめです。
ちょっと華やかにディンプルを作ってもいいですね。
ちなみにこのディンプルはお通夜・告別式などの弔事には絶対してはいけません。もちろん皆さんご存知だとは思いますが・・・念のため。
ちなみにウィングカラーシャツは通常のシャツと違うので、ネクタイを通す際にちょっと途惑いがちになります。
このようにウィングカラーシャツの後ろ襟にはループがありますので、必ずここにネクタイを通してください。通すことでしっかりとネクタイが固定されるので安心です。
こんな感じに通してください!
③サスペンダー
基本、モーニングのコールパンツにベルトを通すループはありません。なのでこのサスペンダーは必需品となります。長さの調節が意外と難しいですが、ちょっとゆったり目にするのがコツです。
④チーフ
ジャネットの胸ポケットに刺すチーフも必需品です。チーフの畳み方に決まりはありませんが、TVホールドや画像のようなスリーピークスであれば結婚式にピッタリです。逆にクラッシュやパフなどの畳み方だとカジュアルすぎるのでモーニングにはそぐいません。ご注意くださいね。
⑤カフス
やはり結婚式ですから、出来ればカフスを使って華やかさを演出したいものです。通常はジャケットに隠れてしまいカフスは目立つものではありませんが、ちょっとした仕草でチラリと見えるダンディズムは男のお洒落です。息子さん、娘さんのためにもこの日だけはお洒落なパパになってみましょう。
⑥アームバンド
こちらに関しては任意の使用となります。例えば①のウィングカラーのシャツをレンタルした場合、袖の長さはかなり長いので、その長さを調節するために使用します。ご自分のシャツをご利用になる場合は全く必要はありません。
いかがでしたでしょうか?
モーニングは一生の内に数度しか着用しない特殊な衣裳です。
日常で着ることがないので知らないことばかりかと思いますが、だからこそ知っていれば「デキル男」になれるはずです。自分が着用するときはもちろんですが、知り合いの方が使用する際にアドバイスできればかっこいいですよね!
知っておいて損のない知識だと思いますので、是非頭の片隅にでも記憶してください。
ここでお知らせです!!!
当店ではモーニングをレンタルされると3ピースの衣裳一式と②~⑥までの小物がセットになっています。
※レンタル価格は2泊3日で15,000円(税別)
①のシャツはオプションとなり、レンタル価格は2,000円(税別)です。
身長は160cm~185cm、ウェストは70cm~120cmまで対応していますので是非ご利用下さい。
当店だけのオリジナルサービスもご利用下さい
●ご自宅お届けサービス (※エリア限定)
●自宅でモーニングのサイズ合わせ (※エリア限定)
●モーニング+黒留袖セットプラン (とてもお得にレンタル頂けます)
詳しいお問い合わせとご来店の予約は・・・・・
Wedding Dress abito
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