Wedding Dress abitoという当店の正式な屋号は「有限会社ブライダルファッション楓」です。
今でも長年お付き合いしていただいてる方々には「楓さん」と呼ばれることも。当店のスタッフも楓よりも「アビート」の方が馴染んでいる今日この頃ですが、ここに来て「楓」という名称がかなり秀逸だと感じるようになりました。それには理由があります。
■理由その1
当店は婚礼和装の魅力を発信し続けて、フォトウェディング、特に和装前撮りは主力の商品となっています。
そんな和装を中心としたプロデュースを手がけている会社名に「楓」が入っているとしっくりくるんですよね。ロケーションフォトウェディングでは春から初秋にかけては青紅葉、そして秋には色づいた紅葉が美しいロケ地で撮影しています。青紅葉も紅葉も楓の木です。
やはりこうなるべくしてなったと運命すら感じます。
■理由その2
楓という木にも花言葉があります。
「大切な思い出」「美しい変化」という意味があるそうです。「大切な思い出」はまさに当店の仕事にぴったりの言葉です。七五三、成人式、卒業式、結婚式などの人生の節目に、衣装や写真撮影で携わることをしていますからね。そして「美しい変化」も同様で、お客様の大切な節目をどれだけ美しく演出することができるかを創業以来追い求めています。
■理由その3
そもそも楓の木はとても美しく、見るものをホッとさせる植物ですよね。今時期は青々とした緑、秋には赤や黄色に変化し、一年のほとんどで楽しませてくれます。長らくabitoとして営業活動をしておりますが、最近になってこの楓の葉をモチーフにしたロゴマークを二つほど作りました。
一つがこれ
ウェブサイトはもちろん、印刷物や名刺などにも使用している当店のグランドロゴマークです。ご覧のように楓の葉がデザインされていますが、それだけではありません。全体的なデザインは日本古来の伝統文化である「香道」で使われる源氏香の図にある「紅葉賀」を元に作りました。
源氏香の図
そしてもう一つがこちら
シンプルに楓の葉をそのままに利用した和装用のロゴマークです。美しい朱赤の色にすることで、さらに和を強調することができているのかなと思っています。
この3つの理由から楓のビジュアルだけではなく、込められた想いや和を象徴するかのようなイメージが現在の当店の立ち位置と交差してると感じています。
「ブライダルファッション楓」という屋号を名付けたのは創業者である先代社長の堀創と堀紀子。
今となってはどんな想いで名付けたのかはわかりません。楓の木の花言葉などは全く考えなかったかもしれませんし、ただの「かえで」という響だけで選んだのかもしれません。しかし例え深い意図はなかったにせよ、楓という言葉がもつ不思議な力が今日に至らせていることは間違いないはずです。
現在世間で認知されている「abito」もすでに15年以上親しんでいますので今更変えることはありませんが、楓という名称も何らかの形でもう一度盛り上げて行こうと考えています。当店の和装部門の社内ブランド名としてはぴったりですからね