現在のウェディングシーンにおいて、挙式スタイルはチャペル挙式(キリスト教)、神前挙式(神道)、人前挙式(無宗教)の3つに分類されています。
やはりその中でも圧倒的に人気なのがチャペル挙式。
やはりウェディングドレスへの憧れ、そしてドレスを着てのヴァージンロードを歩く自分の姿を夢見る花嫁は多いんですね。しかし最近では神前挙式も年々増えててきています。ちょっと前まではドレス一辺倒だった結婚式場やレンタルショップのウェブサイトでも積極的に和装を取りいれられていることからみると、白無垢や色打掛などの婚礼和装の人気が神前挙式の増加を押し上げていると思われます。
日本人は明治の時代から異文化の組合せがめっぽう得意な民族です。
人気のチャペル挙式、そして人気上昇中の婚礼和装を組み合わせることを考えるのも当然なのかもしれません。
チャペル挙式で花嫁が身に付ける衣裳としては「ウェディングドレス」が一般的です。
しかし必ずしもウェディングドレスではなくてはならないわけではありません。つまりドレスコードってないんです。
実際、私が結婚式を模索しているときにある教会(チャペルではなくチャーチでしたが)に行き神父様とお話ししたところ、「普段着でも大丈夫なんですよ」と仰っていました。もちろん最低限のマナーは守らなくてはなりません。何と言っても神様の前ですからね、極端な肌の露出などは避けるのが賢明だと思います。
「何でも良い」とはいえ、結婚式にはご両親やご親族、そしてご友人などに参列してもらうことになりますのでその方々が眉をひそめるような服装はNGだと思います。
話しを元に戻しますが、つまりチャペル挙式で婚礼和装は全然ありなんです。
私の友人もそのスタイルで結婚式を挙げました。直前まで知らされていなかったので、二人が入場した時にビックリしましたがとっても素敵でした。日本にあるチャペルで日本人が結婚式を挙げる訳ですから日本の民族衣装である和装がだめな訳がありません。
但し、日本にあるチャペルの殆んどは宗教的な意味合いで存在するのではなく、結婚式場の商業施設として存在しています。つまり結婚式場の運営ルールに従わなければならない場合もありますのでご注意を。
さてウェディングドレスと白無垢の共通点てわかりますか?
どちらとも「白」であるということと、裾が引きずる位に長いということです。ドレスでは「ロングトレーン」、白無垢では「お引きずり」と表現しますが、花嫁が引きずりながら歩く様が何とも美しいんですね。洋と和の違いはありますが花嫁の美しさは万国共通なんです。
そう言えば皇太子殿下のご息女である黒田清子さんもドレスで神前挙式を挙げられました。
全くの逆パターンですが、このことからも挙式スタイルよって婚礼衣裳が限定されることはないと考えることが出来ます。なんたって「天皇家」の方が実際にされている訳ですから、それだけで太鼓判を押されたようなものですから安心ですね。
チャペル挙式ではウェディングドレス、神前挙式では白無垢という認識が一般的です。しかし平成30年の現在は様々なことで多様化が進み、個性を表現することが許される時代でもあります。「良いとこ取り」する個性があってもいいですし、「和と洋の融合」を積極的に取り入れる個性があってもいいはずです。前述しましたが、日本人は文明開化と共に「良いとこ取り」「和と洋の融合」を得意とし、発展して来た民族です。
つまりそんなDNAが我々にはあるのですから「人と違うのはちょっと・・・」と消極的にならずに結婚式でも堂々と個性を表現していきましょう!