ウェディング業界にもまだまだはびこっている負の遺産

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今日のニュースでこんなのがありました。

「公正取引委員会、アマゾンに立ち入り。不当な協力金要求容疑」


簡単に説明しますと、アマゾンが優位な立場を利用して出店する企業から協力金を要求した容疑があり、これが独占禁止法違反(優越的地位の乱用)に当たるというものです。アマゾンに出店している企業からすると、例え納得できなくても「協力金」の要請に応じないと、不利な立場に追いやられてしまうと言う恐怖心から泣く泣くこれまで支払っていたそうです。


でもこんなことウェディング業界では全然ありますよ。

ホテルや結婚式場の下請け業者には「ブライダル協賛金」といった意味不明の金銭的要求があります。その他、「ディナーショーチケットの割り振り」や「お節料理の購入要請」「ビアガーデンチケットの購入要請」やら数え上げたらキリがないくらいです。もちろん当店も以前は結婚式場の下請け業者だったので、イヤイヤながら購入したものです。

ディナーショーやビアガーデンチケットなんて使うことなく、そのまま・・・ということが殆んどでした。でも購入を断るとお客様を紹介してくれなかったり、業者を辞めさせられるんじゃないかという恐怖心が先にたち、選択の余地は全くありませんでした。


昨年も10年近く下請け業者をしていた宇都宮市内のホテルさんからの「ブライダル協賛金」を要求されたのですが、覚悟を持って拒否したところ、提携を解除されました。まぁそのホテルは殆んど結婚式もないのでどうでもいいんですが、このことを公正取引委員会に報告すれば間違いなく立ち入りがなされることでしょう。


そのホテルが独占禁止法に抵触する金銭要求をしたからというよりも、そう言うことがネットで話題になっているにもかかわらず旧態依然のままでいるという情報リテラシーの低さに呆れ、このままこのホテルの下請け業者でいることに危機感を覚えました。結婚式という人生でももっとも華やかなイベントに携わっているにもかかわらず、「法に抵触する行為」を行なっているようではいけませんよね?

当店は他の下請け業者さんのためにもと思って声を上げましたが、結局賛同くださる業者さんはいませんでした。一見、ウェディング業界は華やかで、時代の先端を行っているように思われがちですが、意外とそうではありません。


もちろんそういった旧態依然、既得権益から脱却されている結婚式場さんやホテルさんもたくさんありますが、まだまだ昭和の時代のままのところもあるんですね。


こういうことがイヤなので当店は下請け業を一切していません。

下請け業者でいるとどうしても「元請ファースト」になってしまいます。でももうそんな時代じゃなく「お客様ファースト」の時代です。当店の選択が間違いがなかったことを自分たちで証明するためにも、「お客様ファースト」を掲げ、お客様に寄り添いながら下請け業者では出来ない事をドンドンと始めて行きたいと思っています。

 

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