結婚式場の直営、または提携ドレスショップ以外の衣裳にする場合、必ずと言っていいほど請求されるのが「持ち込み料」。
栃木県ではドレスまたは打掛一着当たり【5万円】という、どんな計算で算出されたかわからない金額を請求されます。結婚式の準備をしていると、金銭感覚が段々麻痺してきて、5万円と言う金額が高額に思わなくなってしまうことがありますが、冷静に考えるとかなりな金額です。
強くもの言う新郎新婦だと持ち込み料をナシにしたりすることもあるようで、あってないようなシステムなんですよね。そもそも過去に司法の判例で「NG」がでているのですから、かなり黒に近いグレーゾーンと言えるんです。それでも何十年も変わらず存在し続けているのは不思議な話しです。
強めに持ち込み料について踏み込んだ場合・・・「じゃ、なしで」というお客様もいらっしゃいましたし、割り引いてもらった方もいたりと、お客様の顔色を見てなくしたり金額が安くなるのってどう何ですかね?つまりはその存在を理論で肯定できていないといえるのではないでしょうか?
当店は結婚式場と一切提携していないので、こういった事にも踏み込んでいけます。
間違いなくお客様のためにならない慣習の一つだと考えており、これまでもブログで意見してきましたが、書くだけ無駄だと分かっています。けれど当店のように結婚式場に忖度せずに出す意見は結構貴重なんですよ。
言いたくても言えない立場の業者さんが殆んどですからね。
ちなみに当店は貸衣装+写真撮影を事業のメインとしているワケですが、ここ数年は振袖でも七五三でも「持ち込み」のお客様が少なくありません。
もちろんそういった衣裳の持ち込みに対して、「持ち込み料」は設定しては下りません。そんなことをしたらこれまで散々持ち込み料を否定してきた正当性が失われてしまいますからね。それに「持ち込み料下さい♡」ってお客様にお伝えしたら、間違いなく全てのお客様が違うお店に行く事でしょう。
つまり持ち込み料がないのが当たり前の世界もあれば、あって当然の世界があるということです。しかし無くてはならないものではなく、その存在自体が懐疑的なものでしかありません。
お客様には選択肢があります。
結婚式場を選ぶ際、様々な条件を検討して決定しますが、そこには自由な選択があります。
しかし結婚式場を決定した途端に、衣裳は「この店とあの店で選んでください」となるのはおかしな話しです。どんな結婚式場を選ぶかはお客様の想いによりますが、ドレスや打掛は結婚式以上に子供の頃から憧れ続けたものにもかかわらず、選べる範囲を限定されてしまうのは絶対に間違いです。
結婚式場には何百万という金額を支払うんですから、お客様にはもっと強くわがままを言って貰いたいと思います。但し、「契約書」にサイン後は契約内容は変更できないので、サインする前にじっくりと精査し、わからないことは徹底的に調べ、問いただす姿勢が必要です。
名前を書くだけ・・・
印鑑を押すだけ・・・
そうではないんです、サインと捺印は即契約の成立となりますので、安易に済ましてはならないものなんですよ。ご注意くださいね。