アンティークと言う価値
価値を感じたりします。
「新しいもの」=今までなかったもの
「古いもの」 =この先手に入らないもの
こう考えると、両方に価値を感じるのは理解できると思います。
「新しいもの」はこの先、次から次へと出てくるので、いつかは古いものとなりますが、
「古いもの」は時間の経過と共に価値が高まってきます。
例えば自動車
極端な例がこちらのTOYOTA2000GT
約50年前に生産され、発売当時もかなり高かった(238万円)ですし、生産台数も
337台と少ないこともありますが、今もしこの車を買おうとすると5000万円だしても
手に入れることは難しいとのことです。
現在の自動車のほうが速いし、馬力もあるし、運転しやすいのにも関わらず・・・。
つまりは「希少価値」なんですね。
そして時計なんかもいい例がありますよ。
ROLEX 1680 通称赤サブ
約45年前に生産されたサブマリーナと言うダイビング用の時計です。
実は私もこちらを所有しておりまして(ちょっと自慢)、約20年前にアンティークと
して37万円で購入しました。
しかし、現在ではおよそ100万円が相場となっています。
文字盤に赤文字が見えると思いますが、この文字にこそ価値があるんですね。白
文字なら約80万円・・・これでも相当高いですけどね。
2000GTにしても赤サブにしても、品数が少ないことに加え、やはりデザインが秀逸
であるからこそ価値を感じる方が多いのだと思います。そして何と言っても需要が
多いことこそが価値を高めるわけです。
自分とは関係がない、あるいは関係性が薄い時代のものに価値を感じることが、
アンティーク市場を支えているのかもしれません。
自動車や時計の他にも、ワインやおもちゃ、美術品などいろんなカテゴリーでも、同
様のことが言えます。
婚礼衣裳も同じなんです。
例えばこの打掛。
【右側が約40年前、左側が約30年前の打掛です】
今の打掛に比べると派手さはありませんが「粋」な雰囲気が漂います。そしてこの
時代に作られた和装はかなり手が込んでいます。
何より40年前に作られたと言う価値です。今探してもなかなか見つけることは難しい
のではないかと思います。
正直、少々の汚れもありますし、見方によっては「ただの古い打掛」なのかもしれま
せんが、やはり「希少性」があると思います。
「他の人とは違う和装姿になりたい!」「アンティークが好き!」という花嫁には、まさ
におすすめの打掛です。
全ての花嫁におすすめするつもりは全くございません。
ただ、この打掛に価値を見出してくださった方には出来るだけの衣裳ケアをして、そし
て現代で着るコーディネートをご提案したいと思っています。
abitoにはアンティーク打掛が数点ございます。そしてこれらの打掛は全てabito的
重要文化財です。
ご興味のある方はお気軽にご来店頂き、この打掛が醸し出す雰囲気を感じてみて
下さい。もちろん、ご試着も可能ですからね。