明治時代の要人の別邸
意外と身近にあるものに気付かなかったり、知っていたとしても価値を知らなかったりなんてことは良くあることです。生まれも育ちも東京の方が東京タワーに上ったことがない方が多いようなものです。
私は歴史、中でも明治時代が大好きです。
戦国時代やそれ以前の歴史も好きですが、歴史は勝者によって、都合よく書き換えられることもしばしばで、実際のところは今となってはわからないわけです。
しかし明治時代は今から約150年ほど前なので、ほぼリアルな史実が残されているのでより好きになってしまっているのかもしれません。
さて、栃木県には明治時代に活躍された方の別邸が数多くあるのでご紹介したいと思います。
【旧青木家那須別邸】
明治21年建築 子爵青木周蔵の別荘
【山縣有朋記念館】
明治の元勲 山縣有朋が小田原に建築されたものを移築
【松方別邸】
千本松牧場内に建築された 公爵松方正義の別邸。現在でも松方家で使用されています。(敷地内は立ち入り禁止)
【大山別邸】
元帥であり、陸軍大将であった大山巌が建築したレンガ造りの洋風建築。現在は那須拓陽高校が管理しています。
【乃木別邸】
陸軍大将であり、日露戦争の旅順攻略でも有名な乃木希典が自ら設計した別邸。
残念ながら平成2年に放火により消失し、現在の建物は復元されたもの。
どれも栃木県の北部、那須塩原市周辺にあるんですよ。
ちょっと歴史に詳しい方なら、どれだけ凄い方たちの別邸かおわかりになると思います。
先日、私は山縣有朋記念館に行って参りました。
矢板市の奥の奥にあるのですが、とても静かでノスタルジックな雰囲気がある場所にありました。
山縣有朋も凄い方ですが、この記念館には「高杉晋作の愛用のお銚子」が展示してりました。高杉晋作と言えば長州藩で騎兵隊を編成したことで有名で、肺病により若くしてなっくなっていまいましたが、現在もなお彼を崇拝する方は少なくありません。
そして二階にはサロンがあり、小田原にあった頃はそこで国の重鎮たちと交流を深めた場所だったそうです。
時間は遡ることは出来ませんが、何となくその頃の息吹を感じることが出来たように思います。そして現在では五代目の方がこちらを管理されているようです。
良かれ悪しかれ今の日本の土台は明治に作られました。
ある意味、近代日本の原点に足を踏み入れたような気分になり、エネルギーを分けてもらえたような気もします。
たまにはそんな気分になるのもいいかもしれませんね。
近くにはリゾート地那須もあるので、帰り道にちょっと足を伸ばして立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
弊社のロケーション撮影のロケ地も明治大正時代に作られた場所が多くあります。
結婚式は現代風、前撮りは明治大正風・・・二つのテイストを感じていたければと思っています。