【~婚】の氾濫
事の始まりは【派手婚】からでしょうか。
その後、バブルの崩壊と共に【ジミ婚】という言葉が生まれましたが、ここまではウェディングの状況を表すだけの言葉でしたが、現在ではサイトの名前だったり、企業名だったり、商品名になっています。
【~婚】てわかりやすいと思うのですが、あまりにもありすぎて消費者目線で言えば戸惑いを生んでしまうだけだと思います。
最初に名づけた企業さんは目の付け所が素晴らしいですね。でも次から次へと出てくるとは思いもしなかったことでしょう。
アーティストや芸人さんのコンビ名なんかも省略されることは多いのですが、それぞれオリジナル性があるからこそ成り立つことであり、省略することで愛着を感じたりするのだと思います。
しかしこの【~婚】にはオリジナリティは感じませんし、あまりにも安易過ぎると思っています。何より「安っぽさ」を感じてしまうのは私だけでしょうか?
「模倣は創造の母」という言葉がありますが、模倣だけしているような感じがします。
便利でわかりやすいからと言って、同じような表現ばかりをしていてはハードだけでなく、ソフトにおいても同一視されてしまうのではないでしょうか。
日本語には数多くの美しい言葉があるのですから・・・。
人生最大のイベントでもある結婚式にまつわる言葉は、やはり美しくあって欲しいと思います。そして模倣から始まっても、独自の世界観を加えることが重要であると感じています。
言葉は人と人とを繋ぐ重要なアイテムです。
どんな言葉を発するかで、その後に違いが出てくると思うのですが・・・。