人たらし
世の中にはこんな人が少なからずいます。どんな人かというと
「この人の為に何かしてあげたい」「私が面倒見てあげたい」
「この人の喜ぶ顔が見たい」という思いを起させる人です。
「たらし」というと少し言葉が悪く感じますが、一番分かりやすい
と思います。
この人たらしという性分は多分先天的に備わっている場合と、
成長過程において備わってきたという後天的な場合があります
が、こうなりたくてもなれるわけではありません。
皆さんの周りにもいらっしゃるはずです。
・どういうわけか人が集まってくる方
・どうしてもかまいたくなる方
・何を言っても不思議と敵を作らない方
様々です。
歴史的な人物で例を挙げれば、やはり筆頭は坂本龍馬ですかね。現
代でいえば「長嶋茂雄」でしょう。言動がともすれば常人には理解でき
かねることが多々ありながらも、多くの人から愛される魅力があるんです
ね。
さて、当店のお客様にも極稀に人たらしの方がいらっしゃいます。
どのお客様にも差を付けることなく接しているつもりですが、こういう方
に接しているといつの間にか相手のペースに巻き込まれてしまいます。
こういう人たらしのお客様に接すると、逆に自分がお客となった時に、ど
のように言葉を発するか、どんな行動をすれば接客してくれる方がより
懸命になってくれるかがわかってきます。
接客する側も人間ですから感情があります。その感情にどう訴えるかで
対応も違ってくるはずです。
おまけをしてくれる、安くしてくれるということでなく、自分の為にどれだけ
一生懸命になって対応してくれるかが何より一番のサービスです。
人たらしになりたくてもなれるものではありませんが、「立場を逆にして
行動してみる」ことで、人たらしに近づけるのかもしれませんね。