創業から30年の間には色々な危機があり、その都度不安に駆られてきたものです。
当店は貸衣裳店として始まったにもかかわらず、ここ数年は撮影事業が忙しかったので数年前は衣裳以外のこと(ヘアメイク・着付け・撮影)の内製化を進めていました。そして実際に撮影以外は内製化する事ができたのですが、諸事情によりスタッフが退社しまい、ヘアメイクはアウトソーシング(外注)へと元通りになってしまいました。
退社したスタッフは技術もセンスも抜群、しかもとことんこだわる性分だったのでお客様からの信頼も厚かっただけに元へ戻ってしまうことに不安しかありませんでした。いわゆるクオリティの低下が一番の心配の種でした。
しかし何とかなるものです。
その不安は取り越し苦労に過ぎませんでした。
今では何の不安もなくお任せ出来るヘアメイクさんが4名もいます。
お客様への応対も技術も早さも、そして人間性も皆さん素晴らしい方ばかり。
一時期、何でも内製化が叫ばれていましたが、このコロナ渦の時代においては逆に足かせ(業界によりますが)ではないかと思い始めています。そう、今こそアウトソーシングの時代ではないでしょうか。
経営的な面からしても理に叶っているんですよね。
しかも当店以外でもヘアメイクをされているので、いろんな情報をabitoが入って来ます。内製化のままだったら「井の中の蛙」であり続けていることに気づかないままだったかもしれません。そう考えると恐ろしすぎますね。
abitoは本当に小さな会社(店)ですが、【ヘアメイク】【着付け】【撮影】等でサポートしてくださる方は総勢で20名以上と相当のコミュニティーを形成しています。この今の形がとても心地良く、楽しく、そしてお客様にご満足いただける結果に繋がっていると感じています。
これまで本当にいろんなことがありました。
その度に手を差しのべてくれる方々がいらっしゃったからこそ、今があります。そこで思うのは私個人はもちろんのこと、abitoとしても逆の立場・・・つまり手を差し伸ばす存在であったであろうかという疑問です。
もし少しでもそう感じてくださる方がいたら嬉しい限りですし、そうでなくても今後はそういう存在でありたいと思います。
人生にはいろんな事が起こりますが、何とかなっちゃうものです。
もし何とかならない場合でも何とかしようとすることで、何とかなっちゃいません?