節目の衣裳で幸せの螺旋を!
ここ2週間は卒業袴のお支度で連日、朝4時出勤が続いています。
学生さんはもちろんなのですが、保護者の方々、そして先生方のお支度で
忙しくさせていただいています。
卒業式をそれぞれ違うお立場で迎えるわけですが、皆様とても幸せな表情で
いらっしゃるのがとても印象的です。
学生の皆様は社会人としてのデビューを飾るわけですが、希望に満ち溢れて
います。ご両親はお子様を「育て上げた」という達成感と共に、息子娘が学生で
なくなり、独り立ちしていく寂しさなどもお感じのことでしょう。
先生方は巣立っていく教え子の未来に幸あれと思いながらも、寂しさも混在する
という複雑な胸中であることでしょう。
どのお立場にしても卒業式を境に変化を受け入れて、新たなる人生が始まります。
私達はそんな大切な節目に「衣裳」を通して関わらせていただいています。
衣裳はその節目を表すものかもしれません。
ドレスや打掛姿を見れば「お嫁さん」
振袖姿を見れば「成人式」
袴姿を見れば「卒業式」
誰もがその衣裳姿を見るだけで容易にどんな立場なのか理解できます。これって
当然のことではありますが、実はすごい事ではないでしょうか。
これだけ多岐にわたる節目の衣裳がある国は日本以外にあるのかな?って思い
ます。しかもそれぞれ華やかで美しく、そしてどんな節目であるのかひと目でわか
ってもらえる!便利ですね~。
和装(着物)は日本固有の衣裳とは言え、現在では普段着ることは殆んどありま
せん。たまに着物姿をふと見かけるとついつい目がいきませんか?
そしてちょっと幸せな気持ちになりますよね。
節目の衣裳は着る方だけでなく、ご家族ご友人はもちろん、ふと見かけた人でさえ
幸せな気持ちにしてしまう不思議な力があるんです。
誰かの婚礼衣裳姿、振袖姿、袴姿を見て幸せな気持ちになったことがあると思い
ます。
次はあなたがお返しする番です。
そして貴女の衣裳姿を見た方が幸せのお返しをしていくという螺旋が、日本の伝統
文化を作り上げてきました。
そんな幸せの螺旋のお手伝いが我々の仕事です。もしかしたら使命なのかもしれ
ません。
「おめでとうございます」
この一言を繰り返しお客様に言える贅沢な仕事をさせていただいています。お返し
にいただく「ありがとう」の一言が何よりの報酬です。
さて眠気に負けずに本日も頑張ります!