「時間」というものは全世界、全ての人間にとっても一日24時間。特別に25時間を与えられることはありません。
しかし同じ時間でも短く感じるここともあれば、長く感じることもあるので不思議です。まぁつまりは時間の使い方によって代わってくるのかもしれませんね。
当店のようなドレスショップ、または貸衣裳店は量販店のように、常にお客様が滞在している訳ではありません。もちろんぶっつまりの時もありますが、基本的には隙間的な時間が発生しているんです。そんな隙間的な時間を当店ではこんなことに使うことがあります。
着付けの練習です。
例えばこの画像は袴の着付けの練習の様子ですが、マネキンは男性スタッフです。着付けって本当に奥が深く、「これで100点満点」ということはまずありえません。
見た目良く、きれいな着付けをできる方はたくさんいると思いますが、綺麗=良い着心地とは限りません。人によって体型は千差万別で、一つとして同じ体形はありません。例え綺麗な着付けの理論を知っていても、着心地が悪かったり、着崩れしてしまっては全く意味がありません。
男性スタッフをマネキンにしての着付けの練習するメリットは「率直な意見」が聞けること。お客様に聞いても遠慮して言いたいことも言わないでくれますからね。しかしスタッフだと「ゆるい!」「きつい!」「遅い!」「この位置は不快!」というダメだしがダイレクトです。
ダメだしをされた分だけ着付けは上手くなるものです。要は「習うより慣れろ」なんですね。
ホッと一息つくことも時には大切ですが、このように着付けの練習をすることで自分の技術をより高めることはもっと大切です。手間をかけ、時間をかけなければ成熟しないことってたくさんあります。
和装の着付けもその一つ。
過信しない程度の自信をもって着付けることで、お客様も安心を感じるはずです。全てはそのための練習と言っても過言ではありません。
一日は24時間。
無駄に過ごす1時間も有効に過ごす1時間も同じ1時間です。でもその差は積み重なると圧倒的なものになっちゃうんですよね。ならば選ぶべきはもちろん・・・・・ですよね。