ご自宅で殆どの時間を過ごす今、普段ではなかなか出来ないことをされている方も多いことでしょう。
凝った料理、ご自宅の掃除や片付け、ロープレゲーム、読書などいろいろありますが、湿度が低く、紫外線もそこまで降りそそぐことのないこの5月こそ、お持ちの和服を虫干しする絶好の機会です。
そうそう思いつかないことですし、例え思いついても面倒でついつい後回しになりがちな和装の虫干し。
でも今やっておけば暫く(半年)は時間的余裕が生まれますよ!
虫干しするわけ
そもそも何の為に虫干しをするかというと、「衣類にまとわりついた湿気を取り除く」ためです。本来であれば虫干しは年三回が望ましく、【梅雨明け】【初秋~秋】【1月~2月】とされています。
●梅雨明け⇒梅雨時期で湿気た衣類を乾かす
●初秋以降⇒夏場に取り付いた虫の駆除
●冬⇒乾燥した時期で乾燥に絶好の時期
「それじゃ5月は虫干しの時期ハズレじゃん!」
こう思われることでしょうけど、それでは毎年定期的に虫干ししていますか?前回虫干ししたのはいつですか?
殆どの方が前回和装を着用後、しまいっぱなしではないでしょうか?
それなら自宅で長く過ごすべき今こそやっておくべきだと思います。簡単ですから!
虫干しマニュアル
①まずは箪笥から和装を取り出し、状態を確認
②晴天の日を選び、風通しの良い部屋(日の当たらない部屋)に和装をハンガーに掛け衣類を広げ、3~4時間放置
③この間に衣類がしまってあった引き出しなどを乾いた布でアルコールで拭き、その後天日干し(短時間)
※桐はNG。また長時間に及ぶと変色、変形の可能性もあるので、乾かすだけでもOK
④防虫剤、乾燥剤とともに元に戻す
これだけです。
ただ和装の状態を確認して、【シミ】【汚れ】【カビ】【変色】【ひどい匂い】にお気づきの際は虫干しする前にクリーニング店にご相談される事をおすすめ致します。
最後に
いざ「和装を着用する!」となった際、もしかしたら虫に食われていたり、カビがついていたり、匂いが気になっても直前ではどうすることも出来ません。確かに面倒ではありますが、いつでも着用できるように定期的に確認と虫干しすることはとても大切なことです。
和装は丁寧に扱い、手間をかけて管理すれば一生物どころか何世代にも渡ってご着用頂ける衣裳です。
ぜひ今のStay Homeの期間に大切な和装にも目を向けて頂き、【最初に手にした時の思い】を思い出し、今後も長きに渡りご着用できるようにしてみてはいかがでしょう。