本日の和装前撮りは新婦様のご自宅で撮影の自宅ロケでした。
カメラマン、そしてスタッフにとっては初めての撮影場所なのでいろいろと大変な面もありますが、だからこそやりがいがあるというものです。
これまでも自宅ロケをしてきましたが、わざわざ自宅での撮影をお選びになる理由は皆さん同じです。
「結婚式に参加することの出来ないおばあちゃんに花嫁姿を見せたい」
「おばあちゃんと一緒の記念写真が撮りたい」
こういった理由が全てです。ご高齢になると結婚式に参加するのはとても大変ですし、ご家族も体調を心配しちゃいますからね。せっかくのおめでたい出来事だとしてもおばあちゃんに負担をかけてしまうのは本意ではないはず。
「おばあちゃんに花嫁姿を見せたい!」というお孫さんの気持ち・・・痛いほど分かります。またそれと同じくらいおばあちゃんも「孫の花嫁姿を出来れば見たい」と思っているはず。
ソファーに座りながらもお二人の撮影の様子を覗きこむこの姿を見てもわかりますね。
実際、自宅ロケでの和装前撮りは「写真を残したい」という想いより、「おばあちゃんと一緒に特別な時を過ごしたい」という想いの方が強いんです。ある意味ご家族にとっては「もう一つの結婚式」なのかもしれません。でも特別な時間は自分たちで作らないとやってきません。でも本日のお二人は行動され、お二人にとってもご家族にとっても特別な時間を作り上げました。全ては「優しさ」ですね。
スタッフとして参加した私達もとっても温かい気持ちになりました。
花嫁姿を見るなり「本当にキレイね」「この目で見れて嬉しい」など、本当に喜びが伝わってくるお言葉を口に出されていました。
また撮影の途中には新郎新婦からのおばあ様へのお花とお手紙のプレゼント贈呈。この時はカメラマンだけたち合わせていただき、撮影をしましたが、他のスタッフはカーテン越しで待機。でもカーテンの向こうから聞こえてくる会話やうれし泣きの様子だけで感動ものでした。
こういうご家族にとっての特別な時間に携らせていただき、そしてたち合わせていただけるのは大変名誉なことだと感じています。それにこの仕事の醍醐味を感じますし、誇りすら感じます。
世の中にはたくさんのいろんな仕事があり、どんな仕事も誰かのためになっています。仕事って世の中の役に立ってこそ、その存在意義と価値があるのではないでしょうか。それを感じてこそ更に成長し、もっ多くの方の役に立ちたいと進んでいけるのだと思います。お金も大切ですが、それと同じくらい大切なこともあるんですよね。
今はとっても便利な時代です。
スマホで欲しい物が買えるし、音楽もダウンロードできるし、わざわざ自分が行動しなくてもいいようになりました。このような消費がこれからも増え続けていくのでしょうが、一方で「自分の労力をかけてまで」の消費もあります。
イチゴ狩りを例に取ると、イチゴはスーパーに行けば売っています。しかし時間をかけてイチゴ農場へ行き、わざわざ寒い中自らイチゴを摘むことに対して代金を支払います。単にイチゴを食べることが目的ではなく、【普段は行かないような場所への遠出】【イチゴを摘むという体験】【一緒に行く方との時間の共有】などが真の目的となります。たまたま時期がイチゴであっただけで、リンゴでもブドウでも良かったのかもしれません。
好きなアーティストのライブも同じ。
関東に住んでいるのに北海道までライブのチケット金額の何倍もの交通費と宿泊費を払ってでも行きたい訳です。ただ単にそのアーティストの楽曲を聴くだけなら、自宅でダウンロードすれば費用も最小限に抑えられますしね。
この二つの例だけ取っても面倒だったり、手間がかかったり、時間がかかったりするものにこそ人間の消費は熱狂的なのかもしれません。ネットで何かを購入する時はどこかしら「妥協」があったりします。
「安いから」「ついでに」「便利だから」って頭の片隅にありますよね?もっと言えば、例え購入した物がイメージと違っていてもある意味想定内と考えることもあります。つまり熱狂的な消費とは言えないと思います。
この世の中には便利な物に溢れ、以前と違い殆んどの物が高品質でデザインも優れています。つまり商品による消費の欲求を促す圧倒的な差ってなくなってきているんですね。しかし旅行や観光、エンターテイメントに対する消費は時代によっての浮き沈みはあってもデジタル化できるものではありませんし、物によっては差が広がりつつあります。
動物にしても昆虫にしても「物欲(食べ物)」があります、もちろん人間にも。
しかし人間が他の生物と違うのは「体験欲」もあるということです。
フランスへ行ってシャンゼリゼ通りを歩いてみたい!
上野動物園へ行ってパンダが見たい!
富士山の頂上からの景色を眺めたい!
簡単に言えば非日常を感じたいということと言えます。
お金を出すだけでは手に入れることのできないものがあります。移動・時間・労力・計画など面倒くさいことをしてこそ手に入れたものの価値はやはり違うのではないでしょうか?そこには「想い」が間違いなく存在し、全ての行動に対しての記憶(思い出)も残ることでしょう。一度脳内にインプットされた記憶はいつでも思い出すことができ、人生の財産となります。学問と同じですね。
当店は衣裳をお貸しすることが仕事ではなく、節目の思い出づくりをお手伝いすることが仕事です。非日常を演出し、初めての経験をご提供し、人生の糧となる素敵な記憶と記録をお客様と共に作り上げていくことは大変な責任を伴いますが、それ以上にやりがいを感じています。お客様に「お金を使って良かった」と思っていただけたら最高です。
人生でたった一度の婚礼和装の体験と思い出づくりは和装前撮りで⇒abitoフォトウェディング専門サイト
「自宅で和装姿の写真を家族と撮りたい」
こういったご希望をお持ちのお客様がいらっしゃいます。当店ではこれまで数組のこういったご希望に対応させて頂いてきましたが、今年は既に2組のカップル様に自宅ロケをご予約いただいています。
当店では和装撮影に最高のロケ地をたくさんご案内しているにも関わらず、なぜご自宅を選ばれるのか?
不思議ですよね。
これまでご対応させていただいた方、そしてこれからの方の全てに共通している理由があります。
それは「結婚式に出席できないおじいちゃんやおばあちゃんに目の前で花嫁姿を見せてあげたい」「一緒に記念撮影をしたい」という優しい想いがあるからです。
人間歳を取ると誰でも身体のどこかしらに支障をきたすものです。またそこまではなくても、孫の結婚式をする場所が遠方となると出席できない場合もあります。孫である花嫁にとってももちろんですが、それ以上におばあ様にとっては寂しく、辛いことだと思います。
生まれてからずっと尽きることのない愛情を注ぎ、目に入れても痛くないほどかわいい孫の花嫁姿をその目で見ることが出来きないという判断を下すのはとても辛いことです。結婚式後に写真や動画で孫の花嫁姿を見る事は出来ますが、でもやっぱり自分のその目で見たいというのは当然のことです。
一方、孫にしても「できれば花嫁姿を見てもらいたい」と思うのは自然なことです。
そんなおばあさまとお孫さんの言葉に出せない想いを実現できるのが「自宅ロケ」です。
おじい様、おばあ様のお住まいに伺って記念の撮影をさせて頂きます。自宅ですのでおじい様おばあ様に負担もありませんし、家族だけで楽しむ和装前撮りを叶えることができます。いわばもう一つのご自宅で家族だけの結婚式と言えますね。
華やかな婚礼衣裳に身を包み、美しくメイクしたお孫さんの花嫁姿はどのようにその目に写るのでしょうか?
この時撮影した写真はおじい様やおばあ様にとっては最高の宝物となることでしょう。またその一方、お孫さんである花嫁様にとってもかけがえのない一生の宝物になるはずです。「結婚」は花嫁花婿にとって最高に幸せな瞬間ですが、ご家族にとっても同じなんですね。そんな皆さんにとっての幸せな瞬間を写真というタイムカプセルに閉じ込めるお手伝いをしています。
当店がお手伝いしたこんな写真が、お二人の人生の支えになってくれるのかもしれません。
これまで溢れんばかりの愛を注いでくれたあの人に、今後はあなたから愛を注いでみてはいかがでしょう?
2月4日に立春を迎えたとは言え、まだまだ寒い日が続きます。
そんな2月の今日も栃木市の岡田記念館において和装前撮りのロケーション撮影を行なってきました。
今日は晴れたとは言え、最高気温6℃・・・・何もなければ、出来るだけ外には行かずに暖かい部屋で過ごしたい陽気ですよね。そんな中での撮影は実際はどんな感じで、お二人はどんな感想を持ったのか?気になりますね。
マジ寒いです♡
何たって2月ですからね。「寒さを感じることなく撮影できました!」なんて言えるはずもありません。嘘はNG!
もちろん寒さに対しての対策はいろいろと施しています。
まず岡田記念館さんでは一室を控え室にして頂き、そこは万全の暖かさのお部屋としていただいています。大変ありがたいことです。その他、新郎新婦さまには和装の下にはヒートテックをご着用いただいていますし、足袋の中には五本指ソックス。庭園での撮影時には首周りを寒さから守るためにブランケットを用意したり、暖房施設のない部屋では延長コードを2つも繋いで、シートヒーターを用意したりしています。
でもですね、本日は寒さ対策よりももっと大切なことがありました。
本日の花嫁様はただ今妊娠中ですので、何をおいても花嫁様のご体調が大切です。もちろんそう言うお体なので寒さも大敵ですが、転倒なんてもっと大敵です。これまで何人もの妊娠中の花嫁様をサポートしてきましたが、毎回ハラハラドキドキしながらも出来る限り花嫁様に寄り添ってお手伝いしております。
2月のロケーション撮影は「寒い!」というある意味デメリットは否定できませんが、もちろんメリットもあります。それは天候です。
ご存知の通り、冬は雨が少なく、雲が少ない青空が広がる日が続きます。まれに雪も降りますが、殆んど天候を気にすることなく撮影できます。また湿度が少なく、写真もシャープな写りになるのもメリットの一つ。そして「寒さ」というデメリットを180度覆す特典が当店にはあります。
打掛2着目無料♡ 詳しくは当店のウェブサイトでご確認下さい
追加料金なしで色打掛だけでなく、白無垢姿の思いでも作ることができます。寒さを我慢してくださるお客様へのささやかなプレゼントみたいなものです。でもこれが大好評で、「白無垢も着たかったのでとっても嬉しいです!」と嬉しいお言葉をたくさんの花嫁様からいただいております。
和装前撮りのロケーション撮影はイメージ的には春や初夏、そして秋のような過ごしやすいシーズンにするものと思われている方が多いと思います。しかし今日のような真冬はもちろん、8月の真夏にされるカップル様も意外に多いんです。春や秋は過ごしやすい季節ではありますが、雨が降りやすく、風も強い季節でもあります。
つまりどんな季節にもメリット・デメリットがあり、「この季節がベスト」という物がありません。お二人のご都合や結婚式のスケージュールに合わせて、またテーマに合わせて撮影の日程を決めることができる、いわばオールシーズンOKなのです。当店としましてはどんな季節であろうと、お客様に楽しく、できる限り負担を感じることのない撮影を心がけ、徹底的にサポート致します。
ですからどんな季節でも安心してお任せ下さい。
最後に。
本日のお二人からは「体調が不安でしたが、スタッフさんのおかげで安心して撮影することができました」と嬉しいお言葉をいただきました。寒かったにもかかわらず頑張ってくださったお二人には大変感謝し、またお二人からは寒さに対してのネガティブなご意見が無かったので胸をなでおろしています。
1月にabitoのスタジオで和装前撮りをされたお二人が、仕上がったアルバムを受け取りにご来店されました。
打ち合わせ・撮影・そして今日のご来店と変わらぬ丁寧なお二人の振る舞いに、「自分もこう言うお客でありたい」と思いました。店側のスタッフだって人間です。気持ち良いお客様に出会えると、こちらまで清々しい気持ちになりますからね。
早速アルバムをお二人に確認して頂くと、「うわぁ~嬉しい」「やっぱり前撮りして良かった」「色打掛と白無垢の両方来て良かった」「本当にありがとうございました」と立て続けに聞いて嬉しいお言葉を連発してくれました。ホントありがたいことです。
どちらかと言えば当店は前撮りにおいては「ロケーション撮影」に特化しており、おすすめしており、強い自信を持っています。だからと言ってスタジオ撮影に自信がないわけではありませんが、今回のお言葉を聞き、もっとスタジオ撮影も推し進めて行くことに自信が付きました。
スタジオ撮影にはスタジオ撮影のメリットがあり、決してロケーションと比較できるものではありません。同じ「和装前撮り」とはいえ、進行や撮影方法などはかなりの違いがありますし、優劣を付けることはできませんしね。ロケーション撮影しか目に入らない方もいれば、スタジオ撮影こそベストであると考える方もいらっしゃいます。つまりは人それぞれなんですね。
大満足♡
誰かの願いを叶え、そして喜んでもらうというのは自分(会社)の存在価値を認められたようで「この世に生まれて良かった」と感じますし、この仕事をしているからこそ味わえる醍醐味であると実感します。
誰かの役に立つ・・・
誰かの喜びを作り出す・・・
誰かの願いに寄り添う・・・
職業を問わず、どんな仕事においても究極の目標ってこう言うことです。
そしてこう言った経験、体験が更なる推進力を生み出し、「次も必ず」って思うんですね。代金だけでなく、気持ちもいただける有難さを感じた一日でした。お二人以上の感謝を込めてお二人に「ありがとうございました」とお礼を述べましたが、伝わったかな?
これでまた明日からもこれまで以上に頑張れます。
私には現在15歳の娘がおりますが、必要以上の会話をしなくなって早4年。
中学進学と共に父と娘の距離は離れていくばかりですが、娘が生まれた時には想像もしていませんでした。もちろん世間ではこういうことが多々あるとは聞いていましたが、「自分はそうならない」という変な自信がありましたが見事に打ち砕かれました。
まぁ思春期ど真ん中であり、一種の防衛反応であるとも聞きますし、しょうがないことなんだと自分に言い聞かせている毎日です。
娘の心のうちは分かりませんが、自分としては生まれてからずっと娘を愛してしますし、かけがえのない存在です。高校生になり、成人し、結婚し、いずれは母になるのかな?将来は分かりませんが、さてどのタイミングで私との距離が再度縮まるのでしょうか。
「高校生になれば変わるよ~」という人もいれば、「結婚を機に変わったね」という人、「母親になるまで我慢だね」という人もいます。つまり家庭によってそれぞれであるということになりますが、必ずしもそうなるまでに父親が元気だとは限りません。自然に任せるという選択肢もありますが、別の手段として「キッカケを作る」という選択肢もあるはずです。
ここ数年、私の会社であるWedding Dress abitoはレンタル衣裳(貸衣装)の専門店と並行して写真撮影事業にも取り組み、現在では和装前撮りを中心に成人式や七五三の撮影なども手がけ、毎年多くのお客様にご利用頂いています。元々はスタジオ撮影だけでしたが、今ではロケーション撮影がメインです。
そのロケーション撮影の写真を見ているうちにあるテーマが思い浮かびました。まずは写真をご覧いただきましょう。
父と娘が腕を組んだり、手を繋いだりのツーショット写真♡
どちらも元々仲の良い父娘ではありますが、それでも日常において腕を組んだんだり手を握ったりはしないはずです。娘さんはもちろん、どちらかといえばお父様の方が照れて恥ずかしいはずです。多分こんなことをするのは娘さんがまだ十歳にもなっていない頃以来ではないでしょうか?
でも十数年ぶりとは言え、そこは親子です。久しぶりに触れ合うことで距離が更に近づき、関係性にも変化が生まれることは間違いないと思っています。でもこういったポーズを恥ずかしく思いながらもできてしまうのは、「成人」や「結婚」などの特別な時だからこそ。更にいえば、スタジオ撮影ではこういった流れになることは殆どなく、開放感があるロケーション撮影だからこそなのです。断言できます!
この二つの写真。
それぞれのお父様にとってはかけがえのない、それこそプライスレスな写真になることは間違いありません。でも娘さん達にとってはそれ以上に価値のある写真になるはずです。でもそれは今ではなく、不吉なことを言うようですが父親を亡くした後だと思います。
「あの時に二人だけの写真を撮っておいて良かった」
そう思うことは容易に想像できます。だってもう二度と撮ることのできない写真ですからね。
まずは娘さん達に申し上げます。
お父様は貴女のことを心から愛し、いつも見守ってくれています。もちろん見返りなんか求めてはいません。
娘がいくつになろうと父親にとってはかわいい娘であり、いつまでも近くで感じていたいのです。例え思春期で距離がほんのちょっと遠ざかったとは言え、口には出せませんがあの頃のように戻りたいと思っているものです。しかし父親とは言え、男です。そんなこと照れくさくて言えない方が殆んどですから、娘の方から近寄って頂けませんか?成人式や結婚式をぜひキッカケにしてみてください。
次に世のお父様に申し上げます。
貴方の心の内は十分理解しております。何たって私もそのど真ん中の状況下に置かれている身ですからね。
男には心には思っていても口に出せない(出したくない)ことって腐るほどありますが、いつまでもそのままでいるとあっという間にあの世からのお迎えが来ちゃいます。娘さんだって女性です。若かりし頃、女性を口説く時って自分の気持ちを言葉にして伝えましたよね?同じように娘さんに気持ちを伝えることって大切なんじゃないでしょうか?もちろん時期やタイミングを見計らってしなければなりませんが、成人式や結婚式ってその絶好の機会だと思うんです。
待っているだけでは何も始まりませんよ!・・・と自分にも言い聞かせています。
一番良いのはお互い口に出せなくても大きな節目に父娘でのツーショット写真を撮ることなんじゃないかな?
たったそれだけで距離が近づき、あの頃ような関係性に戻れるかもしれません。
ということで、私が思い浮かべたテーマとは「大切な節目の記念撮影で父娘の距離を近づけていきたい」です。実際にその状況に置かれているからこそ思いついたわけなので、そこに込める想いはハンパなしです。私だって娘とベタベタしたツーショット写真が欲しいですからね。
そんなわけで、世のお父様方には娘さんの節目の撮影には積極的に参加して欲しいと思っています。「面倒」とか「仕事だから」とか言い訳は一切ナシですよ。この時にしか撮れない写真ですし、距離を縮める絶好の機会ですし、あなただけの大切な大切な宝物をゲットできるってことをぜひご理解下さい。もちろん私も積極的に・・・というか無理矢理にでも参加すると宣言します。
お互い頑張りましょう。そして娘さん方・・・・そんなオヤジの気持ちを汲んで上げてくださいね、大きな心で♡