現在では定番となっている振袖の前撮り。
この前撮りというものは、時間のない成人式当日ではなく、事前にゆっくりと撮影をすることです。成人式だけでなく、七五三でもウェディングでももはや前撮りがスタンダードになっていますよね。
振袖の前撮りに関してはやはり夏にされる方が大変多いんです。
理由は簡単、学生さんは時間が取りやすいですし、遠方でお仕事されている方も夏に一度くらいは地元に帰省するからです。
abitoでもこの夏は多くの前撮りがありました。
そして本日も二組の成人式の前撮り。
時間の制限がないからこそ、撮影はゆっくりできますし、成人式当日のリハーサルとして様々な打ち合わせができるのも前撮りのメリットです。
ヘアメイクはもちろん、帯の結び方だったり、各小物の位置の確認が大切です。
また成人式前に振袖を着ることで、「着心地」「歩き方」なども具体的に体感することで、想像と現実のギャップを埋める事ができます。これは本当に大切なことです。
さてabitoの前撮りはどんな感じなのでしょう。
世間では「ナチュラル系ハウススタジオ」が大変多いのですが、abitoのスタジオは上のようなシンプルなスタジオです。
ナチュラル系のスタジオは簡単に言えば「今の流行り」、シンプルなスタジオは「オーソドックススタイル」と区別する事が出来ます。
どっちが好みかは人それぞれですが、個人的見解としては「流行り」のものはやがて廃れ、悪くすれば時間の経過と共に「古臭さ」を感じるかもしれません。一方シンプルなスタジオは決して新しさを感じることはありませんが、時代の流れに左右されない価値があると思っています。
その証拠に雑誌のモデル撮影ではナチュラル系のスタジオを使うことは少なく、皆さんも撮影風景をテレビなどでご覧になると思いますが、殆どの場合シンプルスタジオです。
何故ならシンプルだからこそ様々な撮影ができるんですね。
シンプルスタジオでは余計なものが映らないので、振袖姿が浮かび上がります。
アイテムをほんのちょっとプラスするだけで、華やかになるのもシンプルなスタジオだからこそ。
ナチュラル系のごちゃごちゃ感もかわいいですが、他の方と似通った写真になりがちです。それだけ空間が主張しすぎてしまっていると言えるわけです。
でも皆さんの残したいものって空間じゃないですよね?
スタジオがシンプルであればあるほど、撮影するカメラマンが持つスキルとセンスを活かすことができるモノ。
決してナチュラル系のスタジオを否定しているわけではなく、シンプルなスタジオのメリットもご存知いただきたいだけなんですが、結果的にはディスってしまっているかのようですね(笑)。でも本意ではないのでご理解下さい。
ちなみに今回アップした画像は全て私がiPhoneで撮影したものです。
実際にはライティング技術を駆使したクオリティの高い撮影をしましたので、驚くほど素敵な振袖の前撮りになりました。
その画像は仕上がり後、改めてご紹介したいと思います。
最後になりますが、ウェディング・七五三・そして成人式と記念の撮影は色々あります。
多くの方が「その時の旬」を求めたがるものですが、記念写真に大切なのは「今」ではないと考えています。
5年後、10年後、20年後に改めてその写真を見返した時に「何を思うか」が一番大切なのではないでしょうか?
abitoとしてはその時に「変わらぬ価値」を見出して頂きたいと考えています。