世の男性に問います。
あなたは紋付袴を着たことが有りますか?
ほとんどの方が「着たことなーい!」と答えるかもしれませんが、多分そんなことはないと思います。厳密に言えば紋付袴ではないですが、七五三の時に羽織袴を着ているのではないでしょうか?
アルバムを探せば必ず貴方の七五三における羽織袴姿の写真があるはずです。そう、既に五歳で経験しているんですね。
でも五歳の頃の記憶って殆んどなく、多くの方が七五三の記憶が残っていないそうです。多分、うちの子も覚えていないじゃないかと(笑)。
それでは七五三というお祝い以外で紋付袴を着る機会にはどんな時があるのでしょう?
成人式
スーツで式典に出席される方が殆んどですが、せっかくということで紋付袴を選ばれるか方も少なくありません。中には写真だけ撮るという方もいらっしゃいますね。
卒業式
大学・大学院・専門学校などの卒業式で紋付袴を選ばれる学生さんもいらっしゃいますし、送る側である先生が着用されることもあります。
結婚式
花婿としての神社挙式、披露宴での着用、そして和装前撮りでの着用も最近は大変多くなっています。また新郎新婦のお父様がモーニングの代わりに紋付袴を選ばれることも。
七五三
お子様の七五三でパパの衣装として選ばれることもあります。家族全員での和服姿はとても素敵です。
・・・とここまではお祝いでの着用例でしたが、実は紋付袴は弔事でも着用できる衣装です。つまりお葬式で着ても全く問題がない訳です。というのも紋付袴(黒の五つ紋の羽織に縞袴)は最高格式の男性和装なので、冠婚葬祭の全てでご着用いただけますし、ある意味正式な和装でもあるのです。
このように紋付袴を着用できる機会って意外と多いと思いもの。
しかし成人式、卒業式はスーツ、結婚式はタキシード、お子様の七五三でもスーツ、お葬式は黒の礼服の割合が大変多いのもまた事実。確かに男性にとって、いつもと全く違う衣装を着ることには抵抗がありますし、そもそも「着たくない」という方もいらっしゃることでしょう。
もちろんご自分の七五三で着たとは言え、記憶がないのでは「未経験」と変わりません。
せっかく日本に生まれてきた訳ですし、いろんな場面で着用できる和装なので一度はご着用されることをお奨め致します!!!
人生、何事も経験です。見たことはあっても着たことがなければ知識や経験になりませんし、着用することで知り得ることも少なくありません。でもそれより何より日本男性の紋付袴姿って粋でかっこいいものです。
デザインも色合いも極めてシンプルですが、まさに日本情緒に溢れています。
年齢も問わず、ヘアスタイルだって選びません。紋付袴はデザインが同じなので、選ぶのもとっても簡単ですしね。
成人式では女子から注目されますし、結婚式では花嫁が惚れ直すかも!七五三ではお子様から「パパってやっぱりかっこいい!」と思ってもらえることでしょう。もちろんご自分の和装姿に自分自身ご満足されることでしょう。
紋付袴だけではなく、特別な衣装という物は「自分だけのため」のものではありません。貴方がそういう装いをすることで、周りの方々にも喜んでいただけますし、「違いのわかる男」「できる男」の演出にもなります。いつもと違う自分を自己プロデュースすることで、特別な時間がさらに特別なものへと昇華するものなのです。
ちなみに・・・女性の和装のお着付けと違い、紋付袴の着付けは15~20分、速ければ10分程度で済むもの。意外と気楽なものです。
また紋付袴をはじめて(自分の七五三を除いてね)着用された方の殆んどが、まんざらでもないお顔をされます。そしてついつい鏡の前に・・・・なんてことも少なくありません。ご自分の和服姿がとっても新鮮に感じると共に、「日本人なんだ」という事実を再認識するのでしょう。いつもと違う自分に出会うことは人生にとても刺激を与えてくれますからね。
絶対に紋付袴姿はかっこいいです。でも着てみないとわかりませんよ!
一生に一度は黒紋付袴を!
商売抜きでお伝えしたいです。