コロナウィルスの影響で卒業式が中止になってしまった学生さんは少なくありません。

当店でも少なからず卒業袴のキャンセルがありましたが、何より思ったのは「学生生活の最後は袴を着て、お友達同士で思い出を作りたかっただろうな」ということです。卒業式は中止でも、証書授与式だけ開催する学校もありましたが、それすら叶わなかった学生さんもいたんですよね。


「それでも卒業袴を着て思い出を作りたい!」

今日はそんなお客様が二組ご来店されました。
どちらとも卒業式は中止、そして授与式もなかったので袴を着るチャンスがない・・・・「ないのであれば自分で作る!」といったところでしょうか。お一人は「卒業袴姿をおばあちゃんに見せたい!」とのことで、衣裳のレンタルとお支度。もうお一方は「せめて写真だけでも残しておきたい」とのことで、衣裳のレンタル+お支度+写真撮影でした。

お二人ともお友達同士での思い出の共有は叶えることは出来ませんでしたが、ご家族と節目のひと時を過ごし、通常とは違う形ではありますが大切な思い出づくりの一日となったことでしょう。微力ながらお手伝いできて嬉しかったです。

外出できて当たり前
卒業式は当たり前
海外旅行も当たり前
マスクは売っていて当たり前

これまで「当たり前」と思っていた数々のことは実は当たり前でなかったことを思い知らされています。

しかし人類は歴史的にも様々な困難に見舞われながら克服することを繰り返してきました。もちろん今回の困難もいつか克服し、終息を迎えることは間違いありません。ただその対価がどれほどの物になるのかはまだわかりません。まずは健康と命を守る事を優先し、希望を持ち続けることが大切ですよね。そして平穏な日常を取り戻した時、当たり前だと思っていた事をもう一度見直すことが備えであり、一番の自己防衛になるのかもしれません。

みなさん頑張って行きましょう!私達も頑張ります。