叙勲

裏メニュー② 「叙勲記念撮影」

一年で最もレンタルの多い衣裳はなんだと思いますか?

abitoにおいてはダントツでモーニング(モーニングコート)です。
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ご利用のその殆どが結婚式でのお父様のお衣裳としてとなりますが、それ以外でもご着用いただく事があります。ごく僅かではありますが、喪服としてご利用頂くことなどもあります。この場合、社葬での実行委員長というお立場でのご利用です。
その他、春と秋の叙勲でのご利用もあります。

ちなみに叙勲とは国や地域などへの長年の貢献、功績を讃えて勲章をいただくことです。
勲章の授与式でのご着用で毎年このモーニングをご利用頂くわけですが、数は少ないですが叙勲の記念撮影もお受けしています。名誉あることから、記念にその姿を写真に残すお手伝いをしております。

先日、その叙勲の誉れに列せられたお客様の記念の撮影をさせて頂きました。写真掲載のご許可をいただきましたので、こちらでご紹介させて頂きます。

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左胸に勲章、そして賞状ともに凛々しいモーニング姿での一枚です。

ご試着から撮影まで私が担当させていただきましたが、大変物腰が柔らかく、まさに紳士!私には想像もできない戦中のことなどもお話しいただき、いろいろと勉強になりました。

実はこの他、奥様とのお二人での撮影もいたしましたが、そちらの画象は当店判断で割愛いたしました。
仕上がったお写真のお渡し時には大変喜んで下さり、後日アルバムの増刷のご注文もいただきました。ご家族にお贈りするとのことでした。
このようなお写真はご家族はもちろん、ご親族にとっても大変な記念であり、子々孫々まで受け継がれるものだと思います。このような特別な撮影を当店にお任せ頂けたこと、大変光栄に思っております。

今回ご紹介した叙勲でのご着用モーニングのお貸し出し、及び記念撮影のサービスは当店のウェブサイト等ではご案内はしておりません。いわゆる裏メニューのようなものですが、何故か毎年ご利用頂いております。もちろん喜んでお受けいたしておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

 

叙勲の記念撮影

当店では毎年、叙勲の際にご着用される衣裳【モーニングコート】を多くの方にレンタルして頂いております。

コロナ渦前は皇居で授与されていましたが、今はどうなっているんでしょうね。いずれにしても大変名誉があり、おめでたいことですね。


さて昨日は二年前に叙勲の名誉をお受けになった御歳90歳の方の記念撮影がありました。

もちろん勲章を付けたモーニングコートをご着用です。
美しく額装された天皇陛下の印璽の入った表彰状とともにお一人姿で、そしてご夫婦でと撮影させて頂きました。ご高齢ということもあり、モーニングコートをお召しになる際、私がサポートさせて頂きました。

その間、色々なお話しをさせて頂きました。
昭和7年のお生まれで、ご出身は東京の向島だったこと。
昭和20年の東京大空襲の時は必死に逃げたこと。
疎開で母方の栃木へ来られたこと。

ウクライナの現状などから、いろいろと思い出されているのかもしれません。80年以上も前の出来事とはいえ、その時体感された「恐怖」「非現実的な事象」は鮮明で、忘れることなどできないのでしょう。何度も人間は同じことを繰り返してしまうんですよね。確かに地球上では圧倒的な知能をもった生き物ではありますが、それほど賢くはないのかもしれません。

さて御歳90歳という大変なご高齢ではありましたが、それはそれは背筋がピンとされていて、多少足腰はお弱りになられてはおりましたがご自分の足でスイスイとお歩きされるほど大変お元気なお客様でした。そんなこともあり、モーニングコートの着こなしが大変見事でかっこよかったです!

長年に渡ってのご功績によって叙勲をお受けになられた方のお祝いのお衣裳に加え、今回は撮影もさせていただき、当店としましても大変光栄の極みです。いつまでもお元気でお過ごしになられるよう願っております。ご利用ありがとうございました。

 

叙勲と言えばモーニング

長年の功績を認められ、お陰様で叙勲の名誉をいただきました。

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嘘です(笑)

こちらは長年お付き合いのある方がめでたく叙勲となり、いただいた「旭日小綬章」でした。なかなかお目にかかることのできない名誉あるものなので、お願いして写真を撮らせて頂きました。

叙勲となると通常は皇居で行われるのですが、コロナ渦の今は県庁で行われるようです。
さて、叙勲の時は何を着用したらいいのでしょう?実際は関係省庁から衣裳についてもお知らせが来るので迷うことはありませんが、「礼服、もしくは略礼装で」と記載されているそうです。

略礼装とはいわゆる黒の礼服ですね。
結婚式やお葬式で着用するブラックスーツといえばお分かりになると思います。そして礼服はこの場合はモーニングをさしていると思われます。

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こちらがモーニング(正式にはモーニングコート)。

実際、男性の方は殆んどモーニングだったそうです。
ただ叙勲の場合、頂いた勲章を左胸に付けての記念撮影があるので、胸ポケット下に黒糸で装着できるようにしておくように指示があります。忘れないようにしないといけませんね。

今回叙勲された方も当店でモーニングをご利用下さいました。
当店としてはこれまでも何十回と叙勲の為のモーニングをお貸し出ししているので、装着部分に関しても慣れたものです。今回も「助かったよ!」と言ってもらえました!

私は叙勲とは一生縁のない人間ですが、身近な方がいただくと我がことのように嬉しく感じます。
長年の功績があってこそのことですので、尊敬に値する価値がありますよね。当店としましては今後も叙勲の名誉をモーニングというレンタル衣裳でお手伝いしていければと思っています。

ちなみに・・・
賞状も見せて頂いたのですが、大変大きく、そして真ん中には天皇陛下の玉印があり、菊の御紋の透かしが入っていてそれはそれは重厚感がありました。紗新を撮り忘れたのが残念で仕方ありません。

名誉ある叙勲の折には、ぜひモーニングでご出席を!その際はabitoをご利用下さい。