写真撮影や七五三等において、ご自分のお着物をお持ち込みされる方も少なくありません。

ご存知の通り、お着物をご着用されるには様々な和装小物が必要となります。

お着物の他、「長襦袢」「帯」「草履」「腰ひも」「伊達締め」「コーリンベルト」・・・・いろいろあるんですよね。お着物に造詣が深い方であれば問題はないのですが、全ての方がそうとは限りません。そりゃそうですよね、人生において数回しか着用しないわけですから、詳しくなくて当然です。

そのため、当店ではお着物をお持込頂く場合は事前にお預かりするようにしています。

その際に一緒に何があって、何が足りないかを確認させて頂いております。


基本的には全て揃っている事が殆んどですが、もちろん「何か」が足りないこともあります。その中で多いのが「重ね衿」・・・別名
「伊達衿」とも言いますが、お着物の衿にとりつける色のついた縦長の布です。

ちなみに重ね衿を必要とするお着物は「訪問着」「付下げ」「振袖」「二尺袖」などです。黒留袖、色留袖には必要はありません。

line_oa_chat_231008_135105こちらが重ね衿です。

line_oa_chat_231008_135107様々な色があるんです。

line_oa_chat_231008_135108こちらは紫の重ね衿を付けた二尺袖です。

お着物の色や柄、半衿などとの色合いを考慮し、重ね衿の色は決まります(選びます)。
特に決まりや法則はありませんが、何となく「こういう感じなら赤」という経験に則って選ぶことが多いですね、当店の場合は。要は最後は感覚みたいなものです。

こちらの重ね衿を忘れがちなんですね。
もちろん付けずにお着付けする事も出来ますが、有るか無いかで華やかさが違ってきますし、付けると衿元がハッキリします。


もし忘れた場合、無い場合、当店ではお貸し出ししていますのでご安心下さい。いろんな色を取り揃えておりますので、必ず合う伊達衿が見つける事が出来ます。


ではどうしたら忘れないように出来るのか?ですが、もっとも良い方法はお着物をおしまいになる際にお着物と別に保管するのではなく、一緒に保管することです。他の小物と一緒にしてしまうと、ぐちゃぐちゃになってシワになったりしますし、見つけにくいですからね。

すでに七五三シーズンに入り、お着物をご着用されるお母様も多いことでしょう。直近になってからお召しになるお着物を準備するのではなく、虫干しも兼ねて早めに準備される事をお進めします。何事も「準備八割」ですからね。