長年貸衣裳店を営んでいると、様々なお問い合わせがあります。

「スーツってレンタルないの?」⇒扱っていません
「イベント用の衣裳扱ってる?」⇒扱っていません

衣裳をお貸しする仕事でありますが、扱っているものは基本的に冠婚葬祭に着用して頂く衣裳です。
そしてたまに「キャンプ用品は?」という問い合わせなんかもあったりし、もはや当店が何屋さんなのかわからなくなることも・・・・。

ここまでは当店とは無縁であるお問い合わせなんですが、関連性が強いはずなのにご対応できない内容もあります。

「結婚式列席用のドレスはありますか?」
これはいわゆる【ゲストドレス】という衣裳のことですが、現在当店では扱っておりません。以前(10年以上前)は取り扱いもあったのですが、サイズ・デザイン・年代・カラーそれぞれに対応してしまうと何着あっても足りず、実際にご成約に繋がる率が低かったんです。そのため、思い切って取り扱いを中止してしまいました。

そしてもう一つのお問い合わせが「結婚式で母親が着用できる洋装はありますか?」というもの。
こちらに関しても現時点では取り扱いがなく、和装(黒留袖)のみとなっています。
ただ今後は前向きに検討して行こうと考えはじめています。

その理由としては、新型コロナウィルスによるところが大きいんです。
この春のウェディングの殆どが延期、または中止となり、今後のウェディングも見通せない状況です。ネガティブに考えれば結婚式もより減少し、規模もこれまで以上に縮小するかもしれません。
家族婚などが主流となれば、これまでお母様の衣裳として絶対的な存在だった留袖の着用率も降下するはずです。なぜなら親族だけの中であれば、気負った衣裳を選ぶ必要はありません。
それでなくても留袖の場合、レンタル費用の他にもお着付け代が必須ですし、なにより着付けでは密接は避けられませんからね。ならば着付けが不要で、動きやすい洋装の方を選ぼうとする方が増えるのは当然とも言えます。

ただそうは言って大切なお子様の結婚式です。
やはりそれなりのドレスコードはありますし、大切な記念日に相応しい装いは求められます。

そこで当店ではまず手はじめとして、既存の留袖をドレスに誂えなおして「留袖ドレス」なるものを取りいれる事を企画しています。どの留袖を選択するか、どのようなフォルムにするか、サイズ、小物関係などトータルに判断して答えを出そうとしています。ちなみにこの留袖ドレスというものはまた良く知られてはいませんが、決して珍しいものではありません。
ネットで検索すれば出てきますしね。

それでも敢えて挑戦するのであれば、当店らしさを加え、「洋装ならこれでもいいかも」ではなく、「和装が希望だったけど、こっちが全然いい!」とお客様に前のめりで選んで頂ける衣裳でなくてはなりません。できれば今秋の結婚式シーズンに間に合わせていきたいとは思っていますが、納得できないのであれば来春に照準をリセットすることもあります。

いずれにせよ、発表できる段階になった暁にはこちらのブログではもちろん、ウェブサイトやSNS等でバンバンお知らせしていきます。それまで暫くお時間をいただけますようお願い致します。