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本業とは全く関係性はありませんが、本日は個人のデニム修理の仕方について書きます。

私、学生時代から大のデニム好き。
数十年経ち、いいおっさんになった今でもそれは変わりません。

前置きが長くなりますが続けちゃいます。

デニム(当時はジーパン)を意識し始めたのは高校の頃。
小中の頃はEDWINやBIGJOHNなど、国産のデニムばかりでただの履き物でした。LEVIS501に出会って、私のデニムライフが始まったんです。その後大学に進学し、下北沢でアパレルショップでバイトを始めて「好き」が加速しました。
その頃のデニムは空前のヴィンテージブーム。

私も完全にどはまりして、「501XX」「503BXX」「大戦モデル」などを必死にバイトでお金をためて購入したものです。
【BIG E】【セルビッジ】【革パッチ】【ダブルステッチ】【ドーナツボタン】など、興味のない方は全く響くことのないワードに興奮していました。今考えるとかなりの高額出費をしたわけですが、良い思い出です。

時は流れ、ヴィンテージから次は国産の新ブランドデニムに目が移りました。
そのブランドは「DENIM(ドゥニーム)」。決まって千駄ヶ谷店で購入していました。味わいが完成されているヴィンテージデニムとは真逆で、まっさらなデニムを一から育て上げ、味をだしていくという、ゲームで言えばロープレですかね。

極力洗濯は避け、色落ちは摩擦至上主義。
それでも臭くなって、いよいよ洗濯が余儀なくされる時でも守らなくてはならないルールがありました。
・できる限りぬるま湯で押し洗い
・もちろん裏返しての洗濯
・洗剤を使用するなら蛍光料を含まないもので
・完全日陰干し

本当に面倒でしかありませんでしたが、当時はこれが楽しかったんです。

そしてDENIMから次はフランスのデニムへ目が移ります。
それがDIESEL(ディーゼル)のデニムです。
DIESELのデニムは5万円するものがざらにあり、そうそう買えるものではありませんでしたが、それでも計3本を購入。今だったら全く手が出ませんが、無理して買っておいて良かったと思っています。

ここから本番です。

高いお金を出して買ったデニムはもちろんお気に入りです。
でもお気に入りだからこそ、ヘビーローテーションで着用しがちです。そうなると経年劣化が早まり、まずヒザが破れてきます。最初のうちは「まだいける!」と気にせず履きつづけますが、次第に破れは拡大。
若いうちであれば破れようが、見た目が汚らしくても気にしませんでしたが、年齢を重ねると「自分、これで良いのか?」と周りの目が気になってきます。いい歳こいて破れの大きいままのデニムを履くことは、やはり抵抗があるんですね。

かといって、新しいデニムを購入するあてはありませんし、修理に出すのも面倒(費用もそれなりにかかる)。
そもそも大のお気に入りだから、捨てるという選択はありません。

そこで私は「自分で直す」と言う選択をしています。
そんな私のデニムのヒザの破れの修理方法を書きとめていきたいと思います。

まず用意するもの。
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膝の破れたデニム・アイロン・不要になったデニムの切れ端・アイロン用当て布

そして欠かせないのがこちら
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こちらは布用の接着剤で、ホームセンターなどで購入できます(700円くらい)。

まずはデニムを裏返しし、破けている部分に当てる布の大きさを決めます。
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ここでの注意点は破けた部分ギリギリではなく、広範囲にすることです。
破けたヒザの部分の周辺は間違いなく生地が弱っているので、そちらもカバーできるようにすることです。

次に布用接着剤を塗布します。
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見た目は接着剤そのものです。

この接着剤を付属のへらでまんべんなく延ばします。
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そしてデニムの切れ端をのせ、アイロンで熱を加えます。
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私は面倒くさがりなので「直」でいつもやってしまいますが、当て布をあててアイロンをかけた方が良いと思います。

約20秒ほど熱を加えるのですが、直後は完全に貼りついてはいません。
熱が冷めるとともにしっかりと貼りついてきますので、しばらく放置してください。

そして修繕後はこのようになります。
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ちなみにこちはDIESELのデニムです。もともとダメージ加工されていましたが、ヒザは経年劣化でした。

裏に貼ったデニム生地により、穴が塞がり、さらには補強されているので安心してスクワットできちゃいます。
もちろん洗濯しても剥がれることはありません。

これでお気に入りのデニムとの付き合いもしばらくは続ける事が出来そうです。

「ちょっと面倒」「自分には無理!」と思う方もいるかもしれません。
でも男って好きなものごとに対しては面倒を感じませんし、不器用で面倒くさがりの私が簡単に出来てしまうので、ハードルはかなり低いと思います。また自分で修繕することで愛着がさらに強まりますし、より大切にする気持ちがでてきますので決して奥様や彼女さんにお願いしてはいけませんよ。

デニムの汚れ、破れはある意味「味」であり、愛着を感じるものです。
しかし履き辛さを感じたり、周りの方々に不快感を与えたりすることもあり、表裏一体です。ですから味を残しつつ、履きやすさを追求するためにも修繕は必要不可欠ですね。

ホント、簡単ですから眠ったままのお気に入りのデニムを修繕してみてはいかがでしょう?
仕上がり後に履いた瞬間、達成感だけでなく、喜びすら感じるはずです。次のお休みの日が待ち遠しくなりますよ!!!