今や世界中で新型コロナウィルスの感染が広がっていますが、他国と比較すると日本はそこまでではないと言われています。

その理由として「もともと清潔だから」「手洗いうがいの習慣があるから」「マスクを多用してきたから」などが挙げられたり、「BCGが接種がもしかしたら要因かも」などと言われています。
どれも想像の範囲を出ることはありませんが、「玄関で靴を脱ぐ習慣だから」という説は一理あるのかなと個人的に思っています。

ウィルスも質量があり、どんなに小さな重さでも万有引力によって下へ落ちていくものですから靴に付きやすいというのは想像できます。普段靴を脱ぐのは家に入る時だけが殆んど。レストランやスーパー、コンビニなど日常利用することの多い施設において、靴を脱ぐことは殆んどありません。特にサービス業においてはなかなかないですよね。

当店もサービス業の一員ですが、実は当店に入る際は靴を脱ぎ、スリッパに履き変えて頂いています。
基本的に貸衣装店はabitoと同様のお店が多いと思います。ドレスや打掛などのの衣裳は裾が床についてしまう長さがあるので、土足のままだと汚れてしまう事を考えてのことだと思います。

今まである意味「当然のこと」と思って気にしたことはありませんが、なかには「貸衣装店はそうなんだ?」と思う方もいらっしゃることでしょう。これも貸衣裳店あるあるですね。

ただ今となってはウィルスが館内には入りこむリスクがこのことによって低減できているかもしれないので、少しホッとしています。それでも玄関までは土足なので、現在は玄関の消毒を徹底することにしています。もちろんスリッパの消毒もです。


帰宅し、靴のままリビングのソファーで寛いだり、ベッドに寝転がる欧米のライフスタイルに憧れていた事もありました。その当時は「日本は何でいちい靴を脱がなくてはならないんだろう、面倒臭い」と思ったものですが、このことが清潔に繋がったりしていたと思うと素晴らしい習慣だと思わずにはいられません。また靴を脱ぐことで、外と自宅の区切りができ、気持ち的にも安心する効果もあるのではないかと感じています。

実際、この「靴を脱ぐ」という習慣が感染拡大の抑制にひと役を担っているかはわかりませんが、全くないとは言い切れません。多少なりともご来店くださったお客様の感染防止に役立ち、安心に繋がれば幸いと考えています。