『Wedding Dress abito』という名称のお店ながら、どうして当店は婚礼和装をおすすめし続けているのか?
もちろん理由があります。今日はそんなお話をしようと思います。
和装推しの理由
これにはいくつかの理由がありますが、かいつまんで説明すると「ドレスにはない魅力」があるからです。
もちろん店名に「Wedding Dress」を冠している訳ですから、ドレスを押し退けようなんてことは一切考えていません。ただドレスよりも比較的身近ではない白無垢や色打掛の素晴らしさを知っていただき、衣装選びの選択肢の一つとして検討してもらえたらなという想いだけです。
流行や時代に流されることがない
白無垢や色打掛は伝統的な衣装であり、民族衣装の一つとも言えます。何百年という時代を経てきた衣装なので、多少の変化はありつつも時代や流行に流されることなく現代に受け継がれています。良く言えば「不変の価値」、悪く言えば「変わり映えしない」衣装といえます。
一方ドレスは時代を象徴する衣装です。
デザインはもちろん、色やブランドも時代によって移ろいます。しかもその周期は大変短く、その時代の最先端であってもあっという間に「時代遅れ」を感じてしまう衣装です。ほぼアパレルと一緒ですね。
50年経っても価値が不変である打掛姿は必ず貴女にとって人生の大切な思い出となることでしょう。
Made in japanであるということの価値
現在、ウェディングドレスはほぼほぼ海外生産されています。一方、婚礼和装はほぼほぼ国内生産なのでMade in japan。
なぜこのような違いがあるかと言えば、それは職人さんが作るか否かです。和装はそれこそ何百という工程を経て作られている訳ですが、「染め」「刺繍」などのひとつひとつがその道の専門家、つまり職人さんによって手がけられています。
「打掛を着る」ということは「日本を纏(まと)う」ことであり、伝統や歴史を纏うことでもあります。しかも打掛は和装のなかでも最高峰に位置する衣装です。この価値観は絶対的なものだと思っています。
間違いなく日本人に似合う衣装
「私に打掛は似合わない」
こう思っている方って意外と多いんですよね。でもこれって先入観というか、間違った考えでしかありません。もし打掛をちゃんと試着して判断したのなら理解できますが、殆どの場合が想像からの判断です。
日本人が作った日本人の為の婚礼衣装が打掛です。
どう考えても日本人に似合わないわけがないんです。当店で打掛を初めて試着された方で「打掛似合わないなぁ・・・」なんておっしゃる方はこれまでにお会いしたことは一切ありません。それどころか初めて遭遇する打掛の魅力に魅了され、「あれも試着してみたい!これも試着してみたい!」となることが殆どです。
いわば「食わず嫌い」と同じですかね。食べてみないとわからないように、試着してみなければわかりません。決してイメージや先入観で「私には無理!」なんて判断はしないで下さいね。
まとめ
数年前に比べ、和装の前撮りをされる方は増えましたが結婚式での着用率はまだまだです。
ドレス姿の貴女は大変素敵だと思います。ご両親をはじめ、ゲストの方々も最高に美しいそんな貴女のドレス姿をみてとても喜んでくださることでしょう。でもそれに負けないくらい打掛姿の貴女も素敵なんですよ。白ドレス⇒色ドレスという「カラー」を変えるお色直しが主流ですが、ドレス⇒和装への「色」そして「テイスト」も変えるお色直しにすれば、その変化の反応は倍以上になります。
ドレス姿だけでなく、貴女の素敵な打掛姿もお世話になっているゲストの方々にご披露してください。ゲストの方々も間違いなく喜んで下さることでしょう。