当店では打掛のレンタル、そして和装前撮りを問わずにお客様にはお気に入りの打掛をしっかりとご試着していただいています。
スマホでの撮影もお手伝いしていますので、気軽にお声がけください!
だってご来店されるお客様にとって、打掛は初めての衣装なのでわからないことだらけです。
自分がどんな風に映るか?
どんな色が似合うか?
どんな着心地なのか?
言葉で説明するより着て頂いたほうが手っ取り早いですし、何よりわかり易いはずです。普段着ているような洋服なら、慣れているので試着しなくても何となく感覚でわかりますが、打掛はそう言うわけにはいきませんからね!
しかもただ打掛を羽織って頂くのではなく、しっかりとその下には「掛下」、そして懐剣やハコセコなども身に付けて頂いて本番さながらのご自分の打掛姿をご確認してもらっています。初めてのこと、未知のことに対して一番にご提供しなければならないのは「安心」です。何もわからないままで当日を迎えることほど不安なことはありませんよね。
もしかしたら「試着するのは当たり前でしょ?」と思われる方もいるでしょう。
しかし数々のお客様のお話しから察するに、「試着はできない」というお店もあるそうです。聞くところによると、打掛の写った写真を何枚か持ってきて「どれにしますか?」と言われるとのこと。つまり写真だけを見て未経験の衣装を選ばねばならない訳です。当店ではあり得えないことですし、そんなことしたら社長にどんなに怒られるか・・・・。
もう一度繰り返しますが、打掛はどなたにとっても初めての衣装であることが殆どで、わからないことばかりです。それにもかかわらず試着もさせずに選ばせることはあり得ないことと思います。お客様に安心を与えるどころか不安を助長しているようなもの。
確かにドレスの試着と違い、打掛の場合はいろいろと大変です。
でも当店はこう考えます。「面倒臭いこと、手間がかかることをやってこそ仕事でありサービスである」と。写真を見せるだけなら小学生でもできますし、専門知識も要りません。それは仕事ではなく、作業でしかありません。和装に携る仕事をされているのであれば、まずはお客様のことを第一に考え、不安を取り除き、安心を与えることが何よりも大切ではないかと思います。
自分が体験したことではありませんし、ただお客様から聞いただけの話しですが和装に携る仕事をしている立場としてハッキリいって非常に残念な気持ちです。もし自分がお客様の立場なら、絶対そんなお店は利用したくないです。
ここ数年で和装の人気が高まり、徐々に和装に目を向けるお店も増えてきました。でもこう言う状況だからこそ、しっかりとした対応をしていかねばならないのです。この和装の人気が一過性のものでなく、継続的なものとする為にも携る一人一人が和装の素晴らしさをお客様にお伝えしていくべきだと考えます。
どんな業種、仕事にしてもやはりお客様を見なくてはなりません。お客様あっての商売なのですから。