abitoでは多くのカップルの前撮り撮影をしています。
その殆んどが「結婚式を挙げるカップル」。ロケーションでの前撮りではほぼ6時間ほど一緒に時間を過ごしますので、お二人のプライベートなことはもちろん、結婚式にまつわるお話しを聞かせてもらうことが多いんです。ちょっと前のお客様からお聞きした話しを思い出したので書きたいと思います。
結婚式場の候補は2つだった
撮影当日に「結婚式はどこでされるんですか?」というちょっとした質問から、「何故その結婚式場にしたのか?」という話しになり、結婚式場を決定するまでの経緯をお話しくださいました。
当初、候補の式場は2件。
ひとつはまさにゲストハウスといった式場で、もうひとつはシンプルながらもオシャレな式場。どちらにするか相当迷われたてのかと思いましたが、実際は一回目の訪問で既にお決めになっていたようです。その決め手は「雰囲気」。オシャレな式場も良かったとのことでしたが、「自分たちらしくない」というのが理由だったようです。
せっかく訪問したので両方に見積もりを出してもらったそうなのですが、どちらとも同じような金額。そこで「実はもう一方に決めようかと・・・」と意思表示をすると、新しい見積もりが提出されたそうです。
その値引き額は驚きの・・・
当初の見積額と比較すると約100万円ほど値引きされていたそうです。でもお二人の心は既にもう一方の式場へ傾いているので、値引きは有難いとは思いつつも、決定を覆すほどの要素にはならなかったようです。こういうお話しを聞くと「値引き」というものは「価値」や「想い」には全く響かないものなんだなと改めて思います。日用品や消耗品ならともかく、結婚式は一生に一度の晴れ舞台ですからね。
「結婚式の費用を節約したい」と誰もが思うわけですが、それが全てではないということです。
次にお二人が取った行動がGOOD JOB
その後お二人は既に心に決めている式場に向かうことになるのですが、その時点では「こちらに決めます」とは簡単には言わなかったそうです。値引きされた新しい見積もりをこちら側の式場に見せて、「迷っちゃいますね~」と一言。「値引きしてください」なんて言わずに、ただ競合の式場の見積もりを見せただけなのに・・・・同等の値引きをしてくれたそうです。もちろん即ご契約♡・・・・得しちゃいましたね!
値引かれた100万円は結局何だったのか?
このことはもしかしたらとてもレアなケースなのかもしれませんが、それでもミラクルなお話しです。お話しを聞いた後にお二人が仰ったこの一言が未だに耳からはなれません。
「結局値引いてくれた100万円は一体何だったんですかね?」
とても率直な一言です。すんなりと契約してしまっていたら結果的に払わなくても済む100万円が計上されていたことになるので、この差は大きすぎますよね。支払い総額が高ければ高いほど値引き額も比例するものですが、住宅や自動車と違って結婚式は物質的なものが残るものではないので単純に比較できません。お二人も値引きをしてもらうのは嬉しかったでしょうが、まさかそこまでなるとは思わなかったことでしょう。
それでも大変喜ばれていたので結果オーライですね。
最後に
繰り返し言いますがこのケースはレアなのかもしれません。しかし試してみる価値はあるかもしれませんね、ダメ元でね。
しかしこれだけは言えますね。
もし仮にお二人が既に「絶対この結婚式場!」と心に決めていても、少なくとももう一軒の式場と比較することは絶対必要です。それは今回のケースのような値引きを期待する為ではなく、心に決めている式場に確信を持つと同時に疑いを持つ為と言えます。いろいろと比較して「やっぱり私たちの選択は正しかった」と思うこともあれば、「あれ?想像と違ってるかも・・・」と思うこともあるでしょう。
サービス・ホスピタリティ・料理・スタッフ・アクセス・価格と比較することはたくさんあり、今回のように他式場での対応や状況や環境を伝えることでより良い結婚式を迎えることができるかもしれません。それに一生に一度のことですから、その機会にいろんな式場へ訪れたり、話しをしたりすることは今後の交渉ごとへの予行練習にもなりますし、お仕事にも活かせるのではないでしょうか?
今や結婚式挙行率は減少し、拍車をかけるように人口も減少しています。
つまり結婚式場は一組でも多く結婚式をしてもらえるように努力し、必死になっています。ならば結婚式をお考えのお二人もその必死さに負けないようにしなければいけませんよね?まずは情報収集、そして何より大切なのはセンパイ花嫁・花婿に相談することだと思います。頑張って下さい!
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