今や振袖はもちろん、留袖などいわゆる貸衣装店で取り扱う着物はネットでレンタルできる時代です。
24時間365日いつでも着物を見比べられ、人と接することがないので余計な気を使わず、しかも格安で利用できるというメリットがあります。もちろんデメリットもありますがここでは割愛します。
さて貸衣装を利用する機会は殆どの場合が一生のうちで特別な時を迎える時です。
逆を言えば、特別な時がなければ利用することがないとも言えます。そう、何もなければ着物という和の世界に足を踏み入れることはないわけです。
結婚式、成人式、卒業式、七五三という特別な時だからこそ和の世界に踏み出せるチャンスでもあります。
せっかく足を踏み入れるならば、この時に着物の世界、着物の知識を身近に感じてみたいとは思いませんか?それはネットレンタルでは叶えることはかなり難しいことです。
実店舗に足を運び、画象ではなく実際の着物を見て、触れて、試着し、スタッフの経験や知識を通すことで「着物の見る目」を育むことが出来ます。実際に目の前にある着物はいろんな角度からまんべんなく見ることができ、試着することで肌触りやその重み、着用されたご自分の姿を見ることができます。
「百聞は一見に如かず」
ネットと実店舗の差はこれ以上で「百見は一着用に如かず」と言えます。見ただけではわからないことも、着ることで理解出来ることでしょう。店舗にはスタッフがおり、質問もできるし、最近の傾向を知ることもでき、モノの良し悪しなど着物についての話しをきくこともできます。
ネットで選ぶ際はご自身の判断だけが頼りです。スタッフがいる店舗であればアドバイスをもらうこともでき、判断基準が増え、より納得のいく決断が下せるのではないでしょうか?
ネットレンタルの最大のメリットは「安さ」。
しかし「安さ」は特別な時に着用する衣裳を選ぶ際には最上位に位置する付加価値でしょうか?もちろん理由付けの一つにはなり得ることは間違いありませんが、そこに重きを置くと後悔に繋がる可能性も少なくないと思われます。
着物はただ気に入ったものを着れればいい・・・そんな方はネットレンタルが最高ですよね。
でもせっかく選んだ着物について、様々な知識や背景や納得感を見出して着用することでより価値が深まり、喜びが増幅することは間違いありません。そんな喜びをより多く与えてくれるのが実店舗です。
実店舗の貸衣装店は着物への造詣を少なからず深めてくれる場所です。ネットでは不可能な価値を与えてくれる場所でもあります。