皆さんは「打掛」という言葉を聞いたらどんなイメージを思い浮かべますか?
ちょっと古臭い?
堅苦しい?
かわいい?
綺麗?
豪華?
憧れ?
重々しい?
・・・人それぞれ違ったイメージがあると思います。
よく打掛を【日本の伝統的婚礼衣裳】とか【豪華絢爛の花嫁衣裳】などど表現されることが多く、間違いのない表現だと思います。でもやっぱりちょっと堅苦しいイメージを持たせてしまうのかもしれません。
現在では積極的に打掛を希望される花嫁も急増していますが、果たしてその理由とは何なのでしょう?
いくつか挙げられると思いますが、打掛にはドレス以上にコーディネートや色使いに自由度があることがわかってきたからなのかも知れません。コレまでの打掛のイメージとはこんな感じではないでしょうか?
清廉で美しく、手を触れてはいけないような厳かさ・・・・。確かに打掛の魅力の一つでもあります。
ちなみにこちらの場合は正統的なコーディネートです。簡単に説明しますと・・・
上の画像のように、打掛の中に着る掛下や懐剣やハコセコと言った小物が全て「白」が基本と言えば基本です。「嫁ぐ家の色に染まります!」という意味合いがあるので、長年にわたってこのような【白×白】のコーディネートが一般的でした。
でもですね、「伝統」とか「文化」とかいわれる物は誕生した時から何一つ変わらずに伝承されたものなんてほぼ無いに等しいんです。簡単に言えばその時代その時代のニーズに合わせて変化できたからこそ受け継がれる訳です。そりゃそうですよね、どんな時代においても魅力を感じないものには誰だって見向きもしませんからね。
そして現在、この打掛という伝統文化も変化の真っ最中です。
例えばこんな感じに・・・。
掛下を赤の七宝柄にするだけで、白無垢の雰囲気が劇的に変化。
もちろん色打掛にも相性抜群です。
また更に自由度がある組合せがこちら。
掛下を青の菊小紋柄にするとまた違う味わいになりますね。
掛下の青と相反する赤の色打掛との組合せも意外に素敵だと思いませんか?
このように白無垢も色打掛もこれまではなかったコーディネートを自由に楽しめる時代になってきています。元々日本の和装は多色の色使いを楽しむ衣裳ですから、人それぞれの好みに合わせてコーディネートが楽しめるんです。ね、結構自由度があるでしょ?
ま、自由度があるとはいえ掛下に「スカル柄」や「迷彩柄」を合わせて良いものかと問われたら、「そりゃ止めときなはれ~」とお答えすると思います。だってコーディネートはそれぞれを相乗効果により、更に素敵に見せるテクニックですからね。取り入れることで台無しになるようなコーディネートはコーディネートとはいえないと思うんです。
そもそも迷彩柄の掛下なんて無いですね(もしかしたら今後生まれるかも!?)
ちなみに掛下にはこんな柄もあるんですよ。
市松模様。
これは「かわいい打掛姿」になること間違い無しです。ネットでもよく見ますよね。
麻の葉柄。
少々古典的な柄に見えますが、メリハリの効いた色合いが返って新鮮さを感じさせますね。
打掛は日本女性が本当に美しくなる衣裳です。
特別な時の特別な衣裳であり、いつでも着ることができるものではありません。ってか結婚という節目にしか着ることができないものです。確かにドレスは女性にとって幼少の頃からの憧れの衣裳だと思いますが、負けず劣らず打掛も素敵で素晴らしい衣裳なんです。
まず皆様にお願いしたいことは、まずは打掛も選択肢の一つとして頂きたいということ。最初から可能性を排除しないで下さいね。
身近なものでないからこそ初めて知る魅力もありますし、実際に手に取り、身に付けてみないとわからないことがたくさんあります。結婚式では美しいドレス姿とともに、魅力的な和装姿もご家族やご友人に披露してみてはいかがでしょう?間違いなく喜んで頂けることと思います。
「でもやっぱり結婚式はドレスがいい」
そんな選択をした方は是非和装前撮りをしてください。写真だけでも心に残る思い出となるはずです。
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