「結婚式の撮影もabitoさんにお願いしたいくらいです」
ありがたいことに、このようなお言葉を和装前撮りしてくださったお客様よりいただくことがあります。
しかし現実的にはカメラマンの式場への持込がNGだったり、OKだとしても持ち込み料が想像以上で手が出せない場合が殆んどです。それに持ち込みの場合、いろいろと規制があることもあります。
なので実際に当店が結婚式で撮影した実績はそう多くはありません。
花嫁花婿が抱える結婚式当日の不安の一つが撮影に関してです。
出来れば前撮りを利用したお店やカメラマンに撮ってもらいたいと思うのは、実際にどんなクオリティーの写真になるのかを把握できるからでもありますし、既に長い時間を共有しているので安心して任せられるからでしょう。
結婚式当日のカメラマンはその日の朝に初対面!なんてこともあるので、男性なのか女性なのか、どのくらいの年齢で、実績やセンスが自分達の求めるクオリティーに応えてもらえるのか・・・などなど不安要素は尽きません。
なんたって待ち焦がれた結婚式であり、形として最後に残るものが写真やアルバムですから、出来れば・・・というより絶対に納得、満足いく物であって欲しいと願うのは当然のことですよね。
昨日、当店で前撮りしてくださった方が撮影データを取りに来てくださったのですが、やはり「結婚式当日も出来ればabitoにお願いしたいくらい」という嬉しいお言葉をいただきました。ご要望にお応え出来ないのが本当に残念なのですが、その代わりに当日の撮影に関して可能な限りアドバイスをさせて頂きました。
・プランナーさんとの向き合い方
・撮影の要望の伝え方
・カメラマンとのファーストコンタクトでの対応
などなどありとあらゆることに関して可能な限りお伝え致しました。
もしかしたら、いやほぼほぼ結婚式場やプランナーさん、カメラマンさんにとっては迷惑になってしまうようなアドバイスとなってしまったかもしれませんが、全てはabitoにとって何より大切なお客様のためですから。
最後に
スマホのカメラもかなりの高機能となり、誰でも簡単にハイクオリティーの写真が撮れるようになっています。
またSNS等で世界中で毎日膨大な写真がアップされ、いつでもどこでも見ることも出来ます。それに伴って、殆どの方が自然と「どんな写真が好みか」「いい写真とはどんなものか」などを自分なりに理解されている訳です。
もう以前のようにごまかせない時代なんです。
ましてや結婚式の、一生の思い出となる写真に対してハイクオリティーを求めるのは当然ことです。「上手な写真=いい写真」は既に過去のことで、現在では全く通じるわけがないのです。
abitoが考える「いい写真」「素敵な写真」とは技術やセンスはもちろんのこと、温度や感情、信用信頼、安心、時間の流れなどが複雑に交じり合った写真です。つまりはカメラや画像ソフトうんぬんではなく、「人間力」ではないでしょうか。
結婚式当日の写真に対して不安をかかえる方への一つだけアドバイスいたします。
それはご自分が希望するイメージをしっかりと結婚式場をはじめ、プランナーやカメラマンにお伝えすべきだということです。妥協せず、きちっりと伝えることが何より大切です。
それは抑止力にもなりえますし、防衛力にもなりえます。
そして伝えられた側は、そのご要望に対して応えるべき義務があります。それがプロフェッショナルですからね。